2012年12月28日金曜日

M-net 2012-12-28

拓ける2013年
 今年も残すところあとわずかである。国内的にも、国際的にも、激動の年であった。自分の、自社の、「ブレない軸」を持っていないと環境に振り回されてしまう。基本はしっかり持ち、柔軟に対応する能力が求められている。
 特に指導者は、自国、自社、自分のことだけ考え判断するのではなく、大きなところから、多角的に、将来展望に基づいて決断を下さなければならない。世界がどんどんグローバル化する中で、従来の発展途上国は先進国化し、人々の生活はすごいスピードで変化していく…。
 ニュースやインターネットの情報に振り回されることなく、自分の目で、自分の身体で感じたモノをベースに将来を見通すことができたならば、2013年も拓ける年になると思う。「素直な心」、「柔らかい頭」、そして「行動・挑戦」こそが、変化に対応できるひとつの道だと考える。

新しい事業所OPEN
 当社の総合外装事業部は、12月25日、横浜市に「外装リフォーム営業所」を開設した。新しい事業や事業所をつくるには勇気がいる。従来の事だけをやっていると、気がついた時には時代から取り残されてしまう。所長以下3名の小さなスタートだが、大きく成長してくれることを期待している。また今は“点”だが、総合外装事業部のように“面”となれるよう応援もしたい。  【住所】神奈川県横浜市都筑区川和町1515-1 【TEL】045-507-8864 【FAX】045-931-8854

奨学金
 今年も「杉山種まき奨学金」支給の季節となり、まず中国の2つの大学に支給した。清華大学(5回目)、武漢大学(16回目)の2校である。支給額は少ないが、“思い”や“成長への期待”は大きい。

 支給だけでなく、中国武漢分公司の社員より「このお金を使ってください…」と協賛金をいただいた。うれしい限りである。共に社会貢献をおこなっている「共育」の志である。

2012年12月18日火曜日

M-net 2012-12-18

“リーダー”の時代
① NPO
 先日、ある会合で、NPO(非営利団体)のリーダーをしている女性と出会った。会員から寄付を集め、カンボジアの貧しい女性を支援しているとの事。食料が十分にない、医療が整っていない…。貧しくて困っている人たちを助けるNPOは世界中にたくさんあり、活動そのものは大変素晴らしいことである。
 しかし、与えることや何かをしてあげることで、本当に貧困は解決するだろうか?与えられた人は、「もっとほしい、もっとほしい…」とさらに求めるようになる…。
 解決方法があるとすれば、「リーダー」を育てることである。リーダーがそこに産業を興せば、仕事が生まれ、人々の生活が生まれる。起こっている現象でなく、大事なのは問題の本質である。「モノ」ではなく「人」、とりわけ“マネジメント(経営)”できるリーダーが求められる時代である。

② 会議  企業改革に取り組んでいるA社の会議を見学させてもらったところ、ビックリしてしまった。
1.会議の目的が分からない、明確な目標が見えない。
2.皆、自分の思っていることだけを言い、バラバラ。
3.やるべき課題に対し、できない理由ばかり。一向に話が進まない。
4.結局その会議で何も決まらない…。

 そう、この会議には「リーダー」がいない。リーダーとは「私人」ではない。常に全体の目的を忘れず、それを達成するための強い使命感を持った「公人」である。いろいろな人がいれば、当然様々な考え方が出てくる。異なる意見をまとめ、決断し、目指すべき目標へとみんなを導いていく、それがリーダーの役割である。 リーダーは多数決でできるものではない。その人の持つ天性もあるし、環境が及ぼす影響は大きい。どんな教育を受け、どんな環境で育ってきたか?そうして人はつくられていく・・・。

③ リーダーの行動
 あるプロジェクトで問題が発生している、と相談を受けた。危機的状況に対し、メンバーの動きが悪く、みんな“待ち”の状態である・・・。そこで、早急に二人の人を応援に行かせた。
 これを見て、真っ先に変わったのはプロジェクトのリーダーである。「これではまずい」と動き出した。部下は、リーダーの言っていることは聞いていない。やっていることをよーく見ている。リーダーが本気で行動しなければ、部下はますます行動しない。報告によると、その後メンバーたちは自主的に休日返上でフル活動し、成果が出始めているとの事。何事も、行動すれば結果が出る。目標を達成できるよう、期待しています。

2012年12月8日土曜日

M-net 2012-12-08

国際人。日本代表のM商社役員HさんとN情報通信会社幹部Oさん
 久しぶりに“会話のできる”国際人、Hさん、Oさんとお会いした。双方とも日本を代表する企業の幹部である。グローバル人材について、二人の考えは一致し、「“現地の人材”でなければなかなか難しい」とのこと。英語力や語学力ではなく、「情報」や「対応力」など、現地の人でないとできない事が多い。
 例えば、尖閣問題でデモが起きている最中に、北京大学で講演をしていたHさん。外ではデモが起きていたが、中国のトップ大学生は物事を冷静に受け止め、授業を続け、何の問題も起こらなかった…。
 現地の人なればこそ、正しい情報・正しい判断が可能である。また、世論にも流されない。こんなリーダーが今、求められているし、そんなリーダーを育てていかなければならない。このM社とN社に企画、提案書を出しているが、Big Businessを合作できることを期待している。

グループ分け
 新しい仕事を始めた。最初に全員(30名くらい)一緒に話をし、仕事に取りかかってもらった。しかし、なかなか仕事が進まない。そこで30人を3つのグループに分けた。
 ① ●組…デキるグループ
 ② ▲組…可もなく不可もなしのグループ
 ③ ☓組…ダメなグループ。
 ●組はそこそこに仕事が進む、▲組は条件をつけて仕事をしてもらう、☓組は期待もない。現状でいく。区別をすることは必要だと実感した。みんなが一緒では全員がダメになってしまう。
 異論はあるかもしれないが、勝ち残るためには「シンプル化」、「システム化」、「見える化」が組織活性化のためにも必要である。先の見えない時代は、「仕事も」、「人も」、「やり方も」、変えていかなければならない。

「美と健康」の会
 今度、新しい会を設立した。「人生を楽しむ“美と健康”の会」である。“モノ”があふれ豊かな現代―。これからは「モノ」の豊かさから、「美しさ」や「健康」を求める時代がやってくる。
 今、学生を見ても、社会全体を見ても、元気なのはほとんど女性である。保守的な男性に比べ、女性は変化を恐れず、新しい文化を生み出していくエネルギッシュな存在である。元気な女性を中心に100万人のメンバーを集め、美と健康に関するさまざまな企業を巻き込み、21世紀の新しい産業を産み出すネットワークを築くのが、この会の大きな夢である。美や健康、あるいはネットワークづくりに興味のあるあなた、ぜひ参加しませんか?

2012年11月28日水曜日

M-net 2012-11-28

P.D.C
 何か新しいことを始める時、まず①Plan(計画、目的) ②Do(実行、挑戦) ③Check(計画と実行の差、今後の対策)が頭の中に入っていると良い。ただ実際には『P.D.C』を省き、当面の対応や目の前の現象からスタートしがちである。結果、目的に到達せずに中途半端で終わることが多い。
 今回、ある課題(レポートの作成)をAさんに依頼した。翌日に計画書が提出され、これでいいと思い、OKを出した。2~3日すると本題のレポートが私のところに届いた。読んでみると、完璧に近い。何人かの人にこのレポートを読んでいただいたところ、「背筋が寒くなるほど良い文章だ…」「起承転結ができていて申し分なし」とのこと。Aさんに、「これでOKです。ありがとう」とお礼を言った。

 翌日、『レポートを作成してみて』という報告書(感想、これからについて)がきた。
この中で、
1.気づいたこと……
 ・自分だけですべてをやろうとしない(素材の活用、アドバイスを聞く)
 ・相手目線(相手の求めるもの、読む人の立場に立つ)
2.改善点…………
 ・時間(予定通りいかないことを念頭にすぐ着手)
 ・伝わる文章にするために
①全体構成(奇をてらうことでなく全体の流れ)
②結論(本質)(ぐっと刺さるもの、依頼者の話をよく聞く)
③肉付け(具体的エピソード)
3.感想……………
・苦労は未来に活きる
・何事も表面に見えるものの裏には、いろいろな苦労があり、それを支えてくれる人がいる。どれだけそういう点に気づくことができるかが人間力である。

 指示されなくても自ら反省し、自主的にこんな文章を書けるAさんを誇りに思う。文章を書かせてみると、その人が分かる。もう一度、PDCの大切さを!

職人見習い
 今、当社では4人の職人見習いを育てている。ヨーロッパでは職人のことを『マイスター(名匠・大家・親方・師匠)』と言い、多くの人から尊敬されているし、技術にも誇りを持っている。不況の中でもリストラはなく、技術技能で生きていける職業である。当社では「南富士職人軍団」として、屋根外壁職人集団を形成している。
 今、4人の若い(23~26歳)見習職人が、実践を通して研修を受けている。彼らが一人前の職人として独立する日も近いし、楽しみでもある。不況だ、仕事がないと嘆いていないで、手に技をつけるのもこれからの新しい生き方のひとつである。当社の4つの人づくり(社員・学生・経営者・職人)のうちの1つである。頑張ってください。期待しています。

2012年11月18日日曜日

M-net 2012-11-18

GMC第21期スタート
 GMC(Global Management College)の第21期が、中国・武漢でスタートした。今回は、中国トップ大学の学生だけでなく、ベトナムからの留学生や、イギリスのトップ大学へ留学している中国人学生など、多彩なメンバーが参加している。GMCを始めて8年、社会のグローバル化がますます加速する中で、GMCも時代に合わせ、国際的な組織へと日々成長している。

変化力
 GMC教育プロジェクトに、サポートとして参加している社員から報告が届いた。「今回、GMC教育の一環であるプロジェクト課題報告会に参加しました。学生たちに与えられる課題は、日系企業から様々な依頼が来たことを想定したもので、それらの解決方法などを報告してもらいます。(今回のテーマは「中国マーケットで勝つための投資方法」)
 GMCの教育は、学生たちを鍛え上げるもので、彼らにとってかなり辛いものです。しかし、それ以上にGMC教育スタッフたちは大変です。学生は課題を達成するため、睡眠も削って、動き、考え、調査し、また動いていきます。しかし、それ以上に動き考え、寝ていないのがGMC教育スタッフです。教育は本当に料理と同じで、状況に応じて最適なエッセンス(本人に悪い所や良い所を意識させる環境)を加えていかなくてはならないようで、GMC教育スタッフはつねに学生から目が離せません。GMC教育スタッフには頭が上がらないと感じました。
 また今回、GMC教育スタッフが学生を評価する会議に参加しましたが、改めてGMC教育の大切なポイントに気付かされました。私は「誰が優秀か」を話すと思っていたのですが、そういう話ではなく、「誰が一番“変化”した?」「誰が一番“成長”した?」と学生の“変化の幅”を話し合っていました。GMC卒業生たちが、社会に出た後、急激に成長する理由が理解できたような気がしました。
 教育スタッフたちは、現時点での学生の能力よりも、どれだけ変化したか?変化した幅はどれくらいかを最も重視しています。ですので、学生たちは持ち前の成長力で、卒業後どんどん成長していくのだと感じました。改めてGMC教育の奥の深さや難しさを感じました。」

企業改革
 今、ある会社の改革に取り組んでいる。最大のポイントは「意識」と「行動」の変革である。「改革」というと聞こえはいいが、実際には大変なことである。「当たり前」と思っていた考え方ややり方を変えることは、それまでの常識や自分との戦いであり、困難や苦痛が伴う。世の中が激変する今、変化できない人や組織は、時代に取り残されていく…。

2012年11月8日木曜日

M-net 2012-11-08

改 革
 組織や人が衰退して行くとき、そこには共通のルールがある。
①全体が見えていない(変化に気がつかない)
②問題点は分っているが、対策をしない(見て見ぬふり、他人ごと)
③出来ない理由ばかり主張
④自分を正当化。環境や外的要因のせいにする
⑤見える化できていない(数字で表す、絵で表す)

 皆、自分では良いと思っているため、無意識に陥っている“病”には気がつきにくい。では、病が蔓延した組織や人を変えて行くために必要とされる力は何か?
①事前準備
②見えないものを見る力(本質)
③真摯な姿勢(目標達成のため言いにくいこともはっきり言う)
④豊富な知識、経験
⑤その場で答えを出す
⑥相手(TOP)の気持ちをよく分かっている(人間力)

 変革には痛みが伴う。従来の価値観や習慣を変えることは決して容易ではない。しかし、「このままではダメだ」と気が付かなければ、組織は滅び、やがては国家をも滅ぼしかねない。自分に当てはまるものはないか?順調な状況でも甘んじることなく、一人一人が自己を律して行きたい。

判断基準
 新聞、テレビ、雑誌、インターネット…。情報が錯綜する現代社会において、明確な判断基準がなければ振り回されてしまう。特にリーダーにとって、“本質”を見極める“判断力”は必要不可欠である。
 ◆情報を鵜呑みにしない
 ◆自分の目で見たもの、肌で感じたものを信じる
 ◆本質は隠れている(目に見えない)
 ◆自己中心は問題外

 情報が溢れる中、判断を下すことは非常に難しい。問題の本質は何か?本当にこれは事実か?目の前の現象や断片に惑わされることなく、冷静に、客観的に判断する力が求められている。

情・理・法
 先日、中国である調査を行った時のこと。問題社員の解雇が迫られる場面で、当社の中国社員がこんな事を口にした。
「きっと日本では、1に法、2に理、3に情で判断すると思います。しかし中国では、1に情、2に理、3に法です。情(気持ち)が傷つかないように対処をしないと、後で大変なことが起こります。」
 グローバル化とは、異なる価値観や考えを持つ人々と共に目的を達成して行くことである。だからこそ、現地の異なる文化、背景を理解した優秀な人財の存在が、ビジネスの成否を分かつ。

2012年10月28日日曜日

M-net 2012-10-28

GMC
 GMCの第21期が11月上旬よりSTARTする。GMCの学生から頂いたアートが大変わかりやすい。教育前と教育後の自分を漫画で表している。

結果にこだわる一流、努力に満足する二流
 A君は言われなくても結果を数字で示し、この結果を出す事に全力を注ぐ、一流人材である。勿論事前準備、情報の活用、課題発見と解決力、コミュニケーション力や様々な問題に対する対応力…など、良い結果を出す為に万全の体制で臨む。常日頃から何事にも挑戦し、いざ本番となるとそのまま実力を発揮する。  一方、B君は努力した、勉強になった、これからの経験を活かす…など、努力に満足している。本来の目的を忘れ、努力した事のみが中心となってしまう。自分に甘い…。プロとして、A君のように結果にこだわる人を目指したい。

2012年10月18日木曜日

M-net 2012-10-18

自主的な行動
 先日、当社中国の社員Fさんに会った時に、私はFさんに「先の日中問題で多大な被害を受けたA社のトップと来週お会いすることになった」という話をした。すると数日後、FさんからA社被害に関する状況、原因、対策をまとめた文書が送られてきた。彼は、私のちょっとした一言を聞き、何か役に立てる事はないかと自主的に考えて、早急に調べてくれたようだった。
 私がそれをA社のトップにお見せすると、まったく事実をよく掴んでいて、分析も的確だと驚くと同時に、ぜひこの課題の解決に協力してほしいということになった。言われてやったらあたりまえだが、言われる前に自ら気づいて行動すると、相手に驚きや感動を与えることができる。さて、あなたは今日、自主的な行動をいくつやりましたか?

総論でなく各論で
 最近、中国の事でいろいろな方から話を聞きたい、相談したいと言われる事が多いのだが、私はできるかぎり総論でなく各論で話をするようにしている。先日もある新聞社の記者Bさんが私のところに中国の事を聞きたいとやってきた。ひと通り話を終え、何か質問ありますかと聞くと、私の説明に対し、こう質問をしてきた。「杉山さんは○○がダメな理由を5つ挙げていますが、どうしたらよいのかそれぞれに対する具体的な方策をお考えですか。」
 私は一つ一つの解決策を具体的に答えた。Bさんは「そこまで考えているのですね。それならうまくいきますね」と納得してくれた。記者として、読者が知りたいであろう事をその場で、各論でズバッと聞けるBさんは、きっといい記事を書くだろうと思う。大体わかったとか、漠然とおもしろかったというだけでなく、何事も各論で考えて、質問をし、話をすることは、理解力を深める第一歩だ。

これからの就職先について
 日本の有名大学のある学生が、私に真剣な顔で質問をしてきた。「私は将来を考えて、商社か金融に就職しようと思っていますが、杉山社長はどう思われますか?」私はこう答えた。
 頭の良い人なら、3つの「つくる」産業へ行くと思います。
 「作 る」 メーカーでモノをつくる。
 「つくる」 人をつくる。
 「創 る」 創造産業。新しい価値、ニーズを生み出すこと。

 21世紀はお金(マネーキャピタル)から、人(ヒューマンキャピタル)が中心の時代になるのです。先をどう考えるか。一歩先、二歩先、三歩先まで考えて就職も考えてみたらいい。あなたはどう答えますか?

2012年10月8日月曜日

M-net 2012-10-08

“教”と“育”
 先日、著名なK先生とお会いさせていただいた。北京大や清華大をはじめ、世界各国で講義活動をされていらっしゃる。ご自身で英訳された「武士道」をベースに、日本の文化・精神を“教えている”とのこと。一方、私が行なっている教育は“育てる”ことが中心である。若い人財にチャンスを与え、座学でなく実践を通して学ぶ。また、難しいことを難しいまま教えるのではなく、難しいことを易しく、分かりやすく伝えるようにしている。
 私の話を聞いたK先生は、「今まで、中国でやってきて大抵のことは知っていると思っていたが、こんな活動をしている人がいるなんてまったく知らなかった」と、たいへん驚いている様子。世の中にはいろいろな価値観があり、いろいろな人がいる。

“死”
 世界的に高く評価された日本映画「おくりびと」の原作者である納棺師の方のお話を伺った。納棺師とは、遺体を棺に納める仕事である。「動物は死を恐れない。死ぬことを知らないから何も怖がることなく、猪突猛進で全力前進できる。一方、人は死ぬことを恐れる。だから“神のもとへ帰る”と考えて、その恐怖から逃れようとする。
 人は亡くなるととても安らかな顔になる。それは、本来の“動物”へと戻っていくからである…。」普段の生活において、知識や経験は役立つものである。だが、先行き不透明な時代には、これまでの知識や経験が逆に弊害となってしまう。固定概念はいらない。失敗を恐れずに挑戦することが、未来を拓く。

“国と国”から“人と人”へ
 日中問題をいかに乗り越えるか?

 日中関係がもっとも緊迫していた時期における当社中国社員の活動を紹介したM-net特別号(9月20日発行)に対し、大変多くの反響をいただいた。「複雑な時期にぶれることなく、日中の交流に尽力されていること、頭が下がります。報道に流されることなく、中国人の多くは平和を願い、良心を持っている事を忘れてはならないと思っています。貴重な情報提供有難うございました。」
 「こんな状態でも杉山さんのような活動されている人がいるのは非常に心強いことですね。」「貴重なレポート、このような日中関係において、誠に素晴らしいものだと存じます。これもひとえに、杉山社長の「人を育てる」お取組の成果かと存じます。しっかり心にとどめておきたいと思います。」
 今までは“国と国”の付き合いが主流であったが、これからは“人と人”の交流が新たな社会の流れになっていくように感じる。多様な価値観を持った人々が共存するグローバルな社会では、①理念の共有(or→and)、②大きな夢や目標、そして③リーダーが物事をどう考えるか、がポイントとなる。

2012年9月18日火曜日

M-net 2012-09-18

素直
 人の話を聞くと、いつも「分かりました」と気持ちのよい返事をするAさんがいる。しかし、やることはいつも違い、言動が一致しない。本人に悪気はないが、約束を守らないため、信頼を得られずチャンスもない。
 一方、いつも目を輝かせ、何事も懸命に取り組むB君がいる。自分が言ったことは必ず実行し、周囲への感謝・気配りも忘れない。皆からの評判がとても良い。相手の話をよく聞き、行動をよく見て、良いものは何でも真似してどんどん変化していく。結果、より多くのチャンスを掴み、ますます成長していく。
 Aさんは、表面的には優等生である。「はい」と返事をしていても、内心は「そうは言っても…」とできない理由を考え、自分の価値基準を決して変えない。“素直”と“お利口さん”は違う。“素直”は成長の近道である。

柔らかい頭
 先日、NHK記者の方が三島本社に来社された。「日中国交40周年」をテーマに、30年以上に渡るわが社の中国での取り組みを取材したいとのことである。ところが、取材中に私が話をした「日本の危機的状況」「現状打破の鍵となる若者の育成」に大変興味を持ってくださり、「企画の方向を変えたい」とのこと。
 最終目標やブレない軸を持つことは大切だが、固定概念や決まった枠にはめようとするのでなく、良い物があれば柔軟に取り入れ、より時代に合ったもの、社会が求めているものに形を変えていく。
 激動する社会において、“柔らかい頭”をもつ“変化力”が、生き残りの明暗を分かつ。

本質
 先日、ある企業を訪問したMさんとCさん。経営者からお話を伺い、問題点と解決策を用意した。ところが後日、先方の希望で私が改めて訪問してみると、前回と話の内容は同じでも、より本質的な問題が浮き彫りとなり、解決策もまったく異なってしまった…。
 この差は何だろうか?「この人なら大丈夫」「この人なら信頼できる」という安心感がないと、人はなかなか本心を見せてくれない。では、どうしたら心の内を語ってくれるだろうか?
 1.こちらの本気度
 2.話のポイントが分かる
 3.能力や知識・情報などが、相手と対等またはそれ以上である
 4.その人と話をすることで、何かヒントを得られたり、問題解決の糸口が見つかりそうな期待感

 この人はいけるかどうか、人は瞬時に判断する。自分の「顔」は、「発言」は、「行動」は…? 日頃が勝負である。

M-net 2012-09-28

相手の立場で考える
 9月末に住友化学へ入社したGMC卒業生2名と、東京で面談した。明るい笑顔とさわやかな雰囲気がとても良い。10月に入社する一般の新入社員たちよりも1週間ほど早く入社し、人事部のリーダーとして皆を指導していく役割である。彼らの上司となる人事部長は、「私の代わりに、目となり耳となって情報を集め、考えてほしい」と、全幅の信頼をおいてくださっている。
 「GMCで一番学んだことは何ですか?」という私の問いに対し、「相手の立場で考えること」との答え。
 「自分中心でなく相手中心、相手の目線で、相手の気持ちを考えて行動することを、半年間徹底的に教わりました。それまでは自分だけが良ければそれでいいという考えでしたが、相手の立場で考えることを学びました。」
 これだけのことを言えるのは、厳しさと愛情を持って育ててくれた中国の社員たちのおかげでもある。2人とも大学を卒業したばかりの22歳。目は活き活きと輝き、希望に満ちている。彼らの活躍を心から楽しみにしている。

正しい判断
 連日の日中問題について、多くの人々が先行きを不安がっている。「中国はどうなっているのか?」 「これから先どうなっていくのか?」…いろいろな質問に私が答えられるのは、正しい情報が入ってくるからである。
 それは、中国の若い社員たちが実際に目で見て感じる現場の情報であり、メディアに加工されていない生の情報である。若い人たちが正しい情報を送ってくれるからこそ、私も正しい判断ができる。起こっている現象は誰にでも分かる。物事の本質を見抜く力や洞察力が求められている。

元気がない人には肉を!
 私の周りに、肉好きのK君がいる。元気がないとき、肉料理を腹いっぱい食べるとたちまち元気になる。人間は、お腹が満たされると血行が良くなり、頭も冴えて知恵が出る。お腹が空いている状態では、いくら考えようとしてもなかなか良いアイディアは出ない。
 肉はエネルギーの素である。場所を変えて食事をすれば、頭の切り替えにもなる。もしあなたの周りに元気のない部下(特に男性)がいたら、ためしに肉料理をご馳走してみてはいかが?

2012年9月8日土曜日

M-net 2012-09-08

“教”と“育”
 “教育”という字を見ると、“教える”と“育てる”の2つの字で成り立っている。“教える”と“育てる”の違いは何だろうか?新入社員の教育を任されたK君。さっそく新人に課題を出した。ところが、あがってきた提案に対し、失敗しないように細かいところまで“教えて”いる。  「あれはダメ、これもダメ、ここはこうした方がいい…」 せっかく考えても、ダメ出しばかりでは仕事がつまらないし、行き詰ってしまう…。人を“育てる”には、答えを教えないことが一番である。  実際にやってみて、困難にぶつかったり、成功や失敗を体験する中で学ぶことは非常に多い。「成功したら君の成果、失敗したら私の責任」と思い切って任せ、挑戦させてあげることは最高の教育である。私どもの会社は“人づくりの南富士”として、レベルの高い人づくりを行なっていきたい。

良い人財を育てるには
 中国における当社の人財育成拠点・武漢分公司の総経理に、「良い人財を育てるポイント」を聞いてみた。
Q.良い人財を育てるには?
A.「選抜」がすべて。“素材”が良くなければ美味しい料理ができないように、素質ある人財を見つけ出すことがすべて。
Q.良い“素材”が集まる理由は?
A.良い素材は“魅力あるところ”に集まる。会社の魅力=社員の魅力。「一緒に働きたい」と思わせる社員がいるかどうか。

想いを行動に
 8月18日のM-netを読んだある人から感想が届いた。
『私は、病中の母が意識が朦朧としながらも苦しそうにしているのを見た時、ただただ心配し見守っていただけでした。代わりに私の弟は、手を握って声をかけたり背中をさすってあげたりし、心配を行動で示していました。
 想いは一緒でも、「見ているだけの自分」と「行動で示す弟」との差の大きさを強く感じます。亡くなった母に申し訳なく思っています。この反省をこれからの仕事・生活に生かす事を、「母への供養」とします。』

2012年8月28日火曜日

M-net 2012-08-28

おばあちゃんの教え
 三島本社で1週間のインターンシップ研修を行なった。「GMC-Japan」と「社長のカバン持ち」をやっている東京大学大学院の山本君である。研修が始まると事前に準備してきたおみやげを社員一人一人に配り、研修の最終日には毎日お世話になった社員たちへお菓子と直筆の手紙を用意…。素晴らしい心配りである。どうしてこのようなことができるのだろうか?
 「昔、おばあちゃんの家に手ぶらで遊びに行ったらとても怒られてしまった。それ以来、人のところへ行くときには何か手みやげを持つように、すごく気をつけています。」
 心配りといったことはなかなか自分一人でできるようになるものではない。人として大切なことを教えてくれたおばあちゃんと、その教えを忠実に実行している彼に大変好感を持った。

柏営業所移転オープン
 8月27日、総合外装事業・柏営業所が移転し、新しくスタートした。事業の方も非常に順調である。当社の社員に加え、お取引先の皆様も集まってくださり、13名でオープン会を開いた。  これからは、新しい体制の営業所として、社員を一人増強してのスタートである。変化の激しい時代に、従来と同じ事をしていてはその先の発展はない。新しいことに挑戦して結果を出し、大きな活路となるよう期待しています。

日本一の会社
 「先日、職人さんがこんな話をしてくださった。」と、柏営業所へ転勤したH君よりメールが届いた。
 『住宅工事の業界において、南富士の名前を知らない人はいない。屋根外壁工事の会社で南富士より大きい会社は無く、工事の量は日本一。今後、住宅の新築棟数は減っていくかもしれないが、南富士の仕事量は減らないと思う。実績・ネットワーク・ブランド力などの強みがある。自分も南富士に行けば仕事がもらえると考えている。これから情勢が変化し、大変な時にも南富士と仕事がしたい、日本一の会社と仕事ができて嬉しい。』
 外装事業部のみんながこれまで築いてきた実績や努力に、心から感謝している。これからも、日本一の屋根外壁工事会社である誇りを持ち、取引メーカーさんや職人さんから信頼される会社・営業所を目指して取り組んでいきたい。

2012年8月18日土曜日

M-net 2012-08-18

夏休みの出来事
 夏休み明け、本社の朝礼で社員がいろいろな話をしてくれた。
■ Iさん
 「富士登山をしたが、途中で天候が悪くなってしまい頂上までたどり着くことができなかった。事前に可能なかぎりの情報を集め、何が起こっても対応できるよう準備しておくことの大切さを実感した。また、苦しくても一歩一歩前に進んでいくしかないのだと、山を登りながら思った。」
■ Yさん
 「オリンピックの団体競技を見ていて、個々人がチームを組み一丸となることで大きな力になることを感じた。当社の総合外装事業部にしても、一人一人の力は小さくとも、組織として動くことで大きな力を発揮することができる。」 ■ Tさん
 「お盆休みで親族が集まったとき、かつて自分がやっていたことを、妹が同じ立場に立ってやっていた。当時は自分なりに十分やっているつもりだったけれど、妹の行動を見て、自分はまだまだだったと気づかされた。」“気づき”はすべての原点である。さまざまな出逢い・体験・気づきを通して、幅広く深みのある魅力的な人に成長していってほしい。

想いをカタチに
 今、ある中国進出日系企業で問題が発生しており、その解決のために当社から2人の若い中国人社員が現地に滞在している。実態を調査し、解決の戦略を立てて行動してくれているが、なかなか苦戦しているようである…。
 だが、私がそこに留まることはできないし、代わりに問題を解決することもできないので、彼らを信じて任せるしかない。何か他に自分にできることはないか…? そこで、「外で食事をとることも十分にできない」と言っていた彼らに、ダンボールいっぱいに食料品をつめ、日本から送り届けた。ただ気持ちだけ思っていても、相手には何も伝わらない。見えるカタチで行動しなければ。

カタチにならないものが大きな力になる
 先日、ある新聞社の幹部と20数年ぶりに再会した。出会った頃は彼はまだ駆け出しの記者で、一緒に食事をしたり、いろいろな事をした思い出がある。しばらく会うこともなく、時々、彼の書く記事を目にする程度だったが、今回ある記事をきっかけに彼と再会することができた。お互いにこれまでやってきたことや、これから先どうなるか…など幅広い話をさせていただいた。
 これからの時代は、人財や教育、頭脳、ネットワーク、情報など、カタチにならないものが大きな力になっていく。身を持って実感した。

2012年8月8日水曜日

M-net 2012-08-08

経営のバイブル
 先日、中国の日系企業C社を訪問した。お会いした総経理Sさんが、8年前に作成したM-netの冊子第1号を大切そうに持参し、「苦しい時や行き詰まった時、この『頭の活性化マガジン』は活路を導いてくれ、勇気と活力を与えてくれます。異国の地で一人で悩む時、誰も相談できる相手もおらず、どうしらたらいいか本当に困ってしまいます…」と言って、古いM-netを見せてくれた。
 付箋がいっぱい貼ってあり、M-netが役に立っていると実感した。聞けば、8年前に中国・大連での講演会に参加した時にいただいた…と話してくれた。今ではM-netの冊子もⅡ、Ⅲ、Ⅳと4冊目である。早速Sさんに3冊をお送りさせていただいた。

手みやげ
 初対面の人や、久しぶりに会う人から手みやげをいただくと嬉しい。手みやげといっても「モノ」ではない。
(1)GMC-JapanのY君は、自分が影響を受けた本を私に持ってきてくれた。
 また、「この情報はGMCの活動に役立つと思います」と言って、タイ国のデータをいただいた。
(2)中国で、GMCの募集・育成を担当してくれている3名(初対面)からは、私の似顔絵と提案書(中国語・英語)をいただいた。
 心のこもったプレゼントである。人と会う時、相手を思いやる心(余裕)があると、笑顔とすがすがしさ、そして爽快感が満ち、人との出会いが楽しくなる。

行動力
 中国出張中の出来事をふたつ。深圳の空港に降り立つと、大きな傘をさして待っていてくれたZ君。「社長がすぐに分かるように」との心遣い。武漢から上海に戻ろうとすると、ひどい台風で飛行機が飛ばない。
 やむを得ず列車を利用することにしたが、6時間かかる…。リーダー(代理)のW君は、自分の彼女につくってもらった手づくりの弁当を用意し、「列車の中で召し上がってください」。心のこもった手弁当は、本当に美味しかった。二人の行動力に、頭が下がる。

2012年7月28日土曜日

M-net 2012-07-28

企業の価値
 一橋大学のI教授とお会いし、お話させていただいた。I教授の専門は会計学や企業戦略であり、大学で教える以外にも幅広く活動されている。日本を代表する大手企業で経営層向けの教育をおこなっていたり、社外取締役を務めたり(それも1社でなく多数)、アジアの国のエリートへ教育したり…大変多忙な方である。そんな教授がなぜ時間をとってくださったのか聞いてみたところ、
 「南富士のことは、八角形住宅の頃から知っていました。特徴ある会社だと思っていたところ、貴社の社員から手紙が届き、お会いしてみたら本当だった。本業の屋根工事をきちんとやりながら、中国で無料で人を育てるなんてことをやっている人を、これまで見たことがないし、これからもいないと思います。全力で応援します」との事。
 以前お会いした時には、「南富士は、新しい価値を創造する開拓者のような会社だ」とのお言葉をいただき、常に道なき道を進んできた我が社にとって、心から嬉しく、大変ありがたい事である。素晴らしい人との出会いを大切に、これからも新しい挑戦をしていきたい。

誰とつきあうかで人を見る
 先日、ある大学院のMBAで講義を行った際、一人の若い社長と出会った。
「当社の中国事業について一度相談させてもらえませんか?」との事。
 後日訪問させていただいたところ、社長と、社長のおじいさんにあたる会長がお見えになった。こちらがひととおり話し終えると、それまで黙っていた会長が口を開いた。「孫が、私に会わせたい人がいると言うので、今日はとても楽しみにしていました。どんな人と付き合うかでその人が分かるもの。杉山さんにお会いし、孫の成長を感じてうれしく思います。」
 「長年経営に携わってきて、“欲”と“おごり”は絶対にいけない。必ずそれで失敗しました。」・・・的確で、重みのあるお話を聞かせていただき、こちらも身の引き締まる思いである。目標があるからこそ、人生に張りが出てくる。私たちに協力できることがあれば、ぜひ力になりたい。

南富士・教育全集
 当社の経営理念は“人づくり”である。「根を養えば木は自ら育つ」という考えのもと、教育をすべての業務に優先している。その教育の際に使用する資料を、テーマごとに整理し『南富士・教育全集』をつくってみた。
 1.人間力
 2.新入社員として
 3.グループリーダーとして
 4.経営幹部として
 5.経営トップとして
 6.危機対応
 7.問題社員の対処法
 8.グローバルリーダーとして
 日頃の積み重ねがあるからこそ、いざというときに大きな事ができる。資料をつくるには多少の手間がかかるが、小差が大差であり、大きな財産となる。

2012年7月18日水曜日

M-net 2012-07-18

魅力ある人(一流の人)
 近頃、大手企業の経営トップとお話させていただく機会が多い。皆さんに共通していることをまとめてみた。
 ●「顔」…おおらかで聡明
 ●「考え方の出発点」…社会・相手が求めるもの
 ●「目線」…高い。全体を見ている。
 ●「話」…本質的な話が多い
 ●「人と接する態度」…飾らない。   「この人だ!」と思った相手は、とことん信じる。
 ●「人としての器(愛)」…器が大きい
   常にこの通りとはいかなくとも、近づくように日頃から努力していきたい。

講演会
 最近、講演会・セミナーの依頼が急増しており、企業や銀行、大学など、毎週のように予定が入っている。ちなみにテーマを挙げてみると、
・「21世紀の中国~魅力ある人間、社員とは~」
・「南富士の中国ビジネスと人財育成の軌跡」
・「頭脳新時代 ~21世紀は中国・アジアの時代~」
・「我が社の経営戦略」
・「中国・アジア化に対応する日本企業の進む道」・・・
 なぜ今、セミナーや講演がこんなに多いのだろう?おそらく、皆が悩んでいるという現れではないだろうか・・・。講演やセミナーに参加し違った角度から意見を聞くことで、何か新しいやヒントを得ようとしているのだと思う。
 社会の変化は予想以上に早く、自身もスピードをもって対応しなければ手遅れになってしまう。これからは自前主義だけでなく、外部の力も柔軟に使って新しい道を拓いていくことが必要である。

時代が求める「T型人財」
 先日お会いしたT社のN会長と、時代が求める人物像について話が盛り上がった。
 「今は、高い専門性はあっても幅のせまい人が多く、世界を広く見たり、考えたりすることが苦手。しかしこれからは製造側の発想(ものづくり)だけでなく、マーケット側の視点に立った発想(ことづくり)ができる人材が必要だ」
 私は日頃、「T型人財」と言って、縦にのびる深い専門(|)と、横に広がる人としての幅(―)の両方を備えた人づくりをしている。会長と意見がまったく同じであった。これからの時代は、専門性と全体観のあるバランスの良い人財が求められている。

2012年7月8日日曜日

M-net 2012-07-08

新刊 『社長、その人材で世界と戦えますか?』
 ここ数カ月、中国・アジアに関する本をまとめており、このほどようやく完成した。7月13日、全国の書店で発売です。前回の著書『これからの中国ビジネス』を執筆したのが2005年。中国・アジアビジネスへの関心が高まる中、新しい本を書こうと思っていたのだが、あまりにも変化が激しくて書けずにいた。ここへきて中国の状況が一段落つき、筆を執ることができた。
 中国・アジアとの向き合い方についてはいろいろな見方・考え方があり、この本もそのひとつである。賛同、異論・反論、多様な意見があると思うが、そこからさらに新しいものが生まれていけば何よりである。今回出版のきっかけをつくってくださったイースト・プレスの小林社長、大きな力を貸してくださった編集者・営業担当の方々、書評を寄せてくださった坂本光司教授…たくさんの協力があって一冊の本が出来上がった。心より感謝しています。

自動車の国際戦略
 先日、某自動車メーカーの一次下請会社の社長と話をさせていただいた。自動車業界は、4-5年前から世界規模での大きな戦略を立て、それをもとに長期的かつスピーディーに動いているとの事。
 下請企業が求められるものも一変した。以前はメーカーの言う通りに製品を作っていればよかったが、今では世界を舞台に海外の部品メーカーと競争し、真に力のある者が仕事を勝ち取る時代になった。世界をリードする自動車産業の動きに習い、我々も世界を視野にした長期的・多角的・戦略的な行動が必要である。

書くことは 『ゴール』でなく『スタート』
 文章の上手なAさんがいる。ところがAさん、文章は良くても、その後の行動が伴っていない…。なぜだろうか?私が文章を書く時は、それが“スタート”だと思っている。書くことは、「今からやる」ということである。Aさんはその逆で、「書いたら終わり」である。書くことが“ゴール”になってしまっていて、行動は以前と何も変わらない。
 思うこと、考えること、言うこと、書くことは誰にでもできる。そこから実際に行動しなければ、せっかくの気づきも水の泡である。自分の考えを書いてまとめたら、それを実行し成長していきましょう。

2012年6月28日木曜日

M-net 2012-06-28

味噌汁のつくり方
 英語を勉強している学生から、イギリス留学中のエピソードを聞いた。「私は英語が少し話せるので、現地でのコミュニケーションには不自由せずに生活していました。でもある日、イギリス人に“味噌汁のつくり方”を聞かれ、答えることができませんでした。英語が分からなかったからではありません。英語は話せても、味噌汁のつくり方を知らなかったのです。結局、言葉は手段でしかなく、“中身”が大事なのだと、その時強く思い知らされました…。」
 急速にグローバル化が進む中で、英語力が重視されがちだが、英語が話せることが“グローバル”ではない。一歩外に出れば、多様な価値観・文化の世界である。自分とは異なる人々を巻き込んでいくには、幅広い知識や積み重ねてきた経験など、その人自身の「中身」が問われる。本質勝負の時代がやってきている。

「分かる」のに「分からない」
 就職活動中の学生から、こんな質問を受けた。
「企業の面接でいろいろな話を聞きます。最後に「分かりますか?」と聞かれ、「分かります」と答えるのですが、面接官からは「君は分からないだろうね」といつも言われます。一体なぜでしょうか…?」
 これを読んでいるあなたは、なぜだと思いますか?トップが聞く「分かるか?」は、「できるか?」の意味である。おそらく彼は、その時の顔つきや話しぶり、態度から、「できない」と思われてしまうのだろう…。いくら頭では分かったつもりでいても、やっていることが違っていればそれは分かっていないのと同じである。話が分かる人でなく、「実行できる人」が今求められている。

気づいて活用
 今、日本・中国・アジアをまたがる壮大な計画を立てている。この計画書を二人の人に見せたところ・・・
Aさん:ただ読むだけ。書いてあることを表面的にしか捉えられない。
Bさん:「この計画に、私の上司を参加させてもらえませんか?」と、即座に自分の仕事と組み合わせて活用。「上司がいつも“これからは中国・アジアだ!”と言っているもので…」。
 日頃から幅広い知識を得、何か活用できるものはないかと探していればチャンスに気づくことができる。問題意識のアンテナがなければ、どんな情報にも気づかず、ただ通り過ぎていってしまう。今は社会が激変し、誰にも先が分からない時代である。こんな時こそいろいろな人から幅広く話を聞き、それらを組み合わせて活用していくことに新しい道がある。そのすべての原点となるのは「気づき」である。

2012年6月18日月曜日

M-net 2012-06-18

静岡-武漢線、本日就航
 静岡空港と上海を結ぶ航空便が、武漢まで延伸され、本日からスタートである。運航は月・水・金・日曜日の週4便で、往路・復路ともに上海浦東空港を経由する。武漢は中国の華中最大の商工業都市である。人口は約1千万人、製造業を中心に日本企業も多く進出している。80以上の大学が密集する、若者の多い街である。
 これまで、武漢と日本国内を結ぶ乗り継ぎなしの路線は、福岡(毎日)と成田(週2便)しかなかったが、「将来性の高い路線になる」という考えのもと、経済発展著しい中国内陸部との定期便就航が実現した。観光誘客やビジネス需要の掘り起こしが期待されている。欧米からアジアへ、中国沿海部から内陸部へ…。時代はどんどん変化している。

勉強
 勉強は、何のためにするのだろうか?ある勉強会に参加したA君がいる。これを機に幅を広げてくれれば、と期待して送り出したが、帰ってきたA君は「とても勉強になりました。ありがとうございました」と言ったっきり、そこから先は何もない…。
 学生の勉強と、社会人の勉強は違う。学生時代はいろいろなことを知って知識を増やすだけでもよいかもしれないが、社会に出てからの勉強は「活用すること」が最大の目的である。ただ「勉強して満足」「情報を得て満足」では時間のムダだし、チャンスを与えた側としてもがっかりである。「こういう話を聞いたのだが、自分たちはこんなことができるのではないでしょうか?」
 そんなふうに、得た情報と自分のやっている事を組み合わせ、活用できたらベストである。社会が激しく変化し従来のやり方が通用しない今、一人ひとりが情報や知識を活かして新しい道を切り拓いてく場面はますます増えていく。たとえば何かを相談された時、「それは難しいですね」と言うことは誰にでもできる。だが相談者が求めているのはそんな批判ではない。
 「代わりにこんなやり方はどうだろう?」 「こう考えてみたらどうでしょう?」 知恵やアイディア、対案にこそ価値があり、次も相談したくなる。人からの相談というのはだいたい突然であり、あらかじめ答えが用意できているということはほとんどない。その時々が勝負であり、その場がすべてである。後から「ああ言えばよかった」と思っても遅い。
 とっさの事態には日頃が出てしまうものである。普段からよく考え、情報を活かす習慣を身につけたい。そして考えるためには、まず「気づくこと」がすべての原点である。

2012年6月8日金曜日

M-net 2012-06-08

大型案件
 1千億円単位の大型プロジェクトがアジアや中東でスタートしており、我々のところに「GMCの力を貸してほしい」と依頼が来ている。嬉しい限りである…。GMCの活躍の場は、経営管理や資源調達、工場運営など…様々である。
 GMCは2005年にスタートし、早7年を過ぎて、8年目に入ろうとしている。前例のない経営幹部養成学校として少しずつ認められてきた。学生たちを指導する当社の人財部門のリーダーと若い社員、そしてMact全員の協力のおかげである。明確な目標を持ち、全力で挑戦してきた結果であると思う。
 何の仕事でも、全力投入し一番になると、多くの人々が見ていてチャンスが生まれてくる。まさしくGMCも、前に道はなく、後ろには道が残る。これからも様々なビジネスチャンスが生まれ、それに関わる若い人々が仕事と共に成長し、新しい歴史の1ページが出来上がっていく。大きな仕事、難しい仕事、小さな仕事、敬遠したくなるような仕事、みんながやりたがる仕事、時間のかかる仕事、国と国をまたぐ仕事…グローバルに経営できる人財づくりを目指していきたい。

頭脳人財
 W社の頭脳人財の募集を依頼されて3年目になる。年を追うごとに期待と人員が増えていく。
 2010年度 20人
 2011年度 45人
 2012年度 60人
 初年度に入社した人々は期待以上の仕事をし、実績を残してくれている。これからはますます「人の力」、つまり「頭脳」が求められる時代である。先日ある医師が、「人間の身体は“頭脳と部品”でできている」という話をしてくださった。「頭脳人財」とまではいかなくても、マンネリで同じ仕事をただ繰り返すだけでなく、少しは「頭」を使って進歩したい。

満足でなく感動を
 仕事や依頼された事をやり遂げた時、相手から満足していただくだけではその先の発展はない。先日、ある依頼されていた仕事を終了した時、相手が大変感動してくれた。心から喜び、「ありがとう」と言ってしっかり手を握りしめてくれた…。
 その数日後、依頼主は新しい仕事を紹介して下さった。感動の上に立つ信頼があってこそ、大きな飛躍・発展となる。感動の原点は、「寝食を忘れて全力投入」「誰もが思いつかないアイディア・提案」「100倍の事前準備力」「周りを巻き込むコミュニケーション力」 など…。失敗を恐れずに挑戦してみよう。

2012年5月28日月曜日

M-net 2012-05-28

出会いが出会いを結ぶ
 出会いを大切にしていると、思いがけぬところで実を結ぶことがある。
■ある国家機関を訪問した。
 M室長をはじめ6名が出席くださったが、なんと私の知人がM室長の元上司であると言う。
 互いに信頼する共通の知人がいることで一気に距離が縮まり、大きな信頼をいただいた。
■東大生と話をしていた時のこと。
 私の古くからの知人にAさんがいる。彼は現東大名誉教授・元農学部教授なのだが、話をしていた東大生も農学部の学生であると言う。Aさんの話をすると目を輝かせ、様々な提案を出してくれるようになった。

 困っている人がいれば、自ら一肌脱ぐ。お世話になった人には「感謝」の心を送り続ける。決して見返りを求める訳ではなく、出会い一つ一つを大切にしていると、いつの間にか“良い出会いの輪”は大きく広がっていた。人生は出会い、ご縁に感謝である。

自己中心・自分勝手
 近年、アルバイトやパートタイム、派遣社員として働く若者がとても多い。学生時代もアルバイトをする。働くことは悪いことではないが、その環境が生む弊害は大きい。一般的に、アルバイトやパートは決められた範囲の仕事をする。だが、そういう環境にいると次第に「自分の範囲だけやればいい」という感覚になり、社会とはそういうものだと思ってしまう。
 全体で考えたり、相手や周りのことを考えることができず、総合的な判断力が身につかない。たとえば人と話をするときも、相手の意見にはまったく耳を貸さず、自分の意見ばかり主張し、押し通す。自分中心で、自分のことしか言えない人間になってしまう…。社会では、「自己中心・自分勝手」は通用しない。相手に迷惑がかかってしまう。環境が人を変え、人をつくってしまう。広い視野をもち、相手の立場で考えたり、全体で考え判断する力が求められている。

寿大学
 「教育」というと、幼稚園からはじまり小学校、中学、高校、大学、社会人・社員教育…とある。先日、あるNPOで講演をさせていただいた。仕事を退職した65歳以上のご長寿の皆さんが集まる「寿大学」である。皆まじめで、一生懸命話を聞き、熱心に勉強している。日本は高齢化が急速に進んでいる。これからは若い人だけでなく、年齢を重ねた人たちも学びを求める時代である。教育の場がますます広がっていくことを感じた。

2012年5月18日金曜日

M-net 2012-05-18

分りやすい文章(日本へ研修に来ていたLさんの会議報告書)
 外装事業部の責任者会議に参加させていただき、誠にありがとうございました。各責任者の話を聞かせていただき、大変勉強になりました。最も強く感じたことは三つあります。

1:数字の大切さ
 目標を数字で見える化にすることによって、時間に追い立てられる感覚でスピードアップに繋がるし、目標を達成するには大いに役立つ。成果を数字で見える化にすることによって、従来の仕事のやり方をチェックできる。今後のやり方改善に繋がる。

2:先を読み、事前段取りすることの大切さ
 何事でも自分の予想した通りに順調に進んでいくわけではないので、緊急事態・最悪の事態を配慮に入れた上で、先を読みながら、事前段取りできれば仕事がより順調に進んでいけるだろう。

3:常に新しいことに挑戦することによって、人が速く大きく成長できる
 新しいことに挑戦するのは、リスクがあり、参考できるマニュアルもないので、失敗の恐れと大変さが伴う。でも、それと共に、自分で考え、人の見えない所で自分で工夫することによって、最後の成否に関係なく人が速く大きく成長できる。今回の会議を通して、「外装総合事業部のしっかりした数字土台のおかげで南富士の中国事業がある。」ということを改めて感じました。

楽と苦
 二つの道がある・・・「楽な道」と「苦しい道」。普通の人なら楽な道を選ぶ。…決して悪いことではない。例えば時間。仕事は9:00からスタートするが、いつもギリギリの8:57頃出社するDさんがいる。
 「出社は9:00」でなく9:00からが仕事のスタートである。15分前ごろには出社して、仕事の準備を…と考えている。注意し、「8:45には出社して下さい」と話すと「明日から8:30(30分前)には出社します」との事…。しかし翌朝出社したのは8:45ギリギリ。言葉でいい事を言って行動が伴わなければ最初から8:45と言っておけば良いのに…。楽な道を選ぶ人はどこまで行っても同じであり成長がない。苦を取る人の方が成長するように見える。

ケチと甘え
 なかなか成長しない人に、この頃思うことがある。
ケチ…自己中心。他人への配慮0。GiveなしTakeのみ。
甘え…いつもチャンスがあると思っている。(チャンスは一度のみ)
 文化や価値観の違う者同士が共になる際、信頼のベースとなるのは“人間的魅力”や“人としての基本”である。“今の自分”と向き合い、根本から行動を変え、魅力ある人に成長してくれることを願っている。

2012年5月8日火曜日

M-net 2012-05-08

タニタ食堂
 所用があって、ある会社を訪問した。社員食堂の健康食メニューをまとめた本がいま大変人気の会社、「タニタ」である。面談後、通常は社員以外の人は入ることのできないタニタ本社の食堂で、特別に昼食をご馳走になった。
 「タニタ食堂」の食事は、社員の健康促進のために様々な工夫が凝らされている。1食分のカロリーは500kcal、塩分抑えめ。栄養バランスを考えて野菜をふんだんに使い、よく噛んで食べるよう具材は大きめに切ってある。見た目も良く、何よりとても美味しい!タニタは体脂肪計や体重計などの計測器メーカーであり、「人々の健康に貢献する」という理念のもと、まず社員自身が健康であるような取り組みをしている。「健康」への関心は日本だけでなく中国でもますます高まっている。健康をつくり出す明るい事業に大きな可能性を感じた。

T型人間
 私はよく「T型人間」の話をする。
 ● T型人間とは…一専多能な人材。幅は広く、専門性は深く。

 では、どうすればT型人間になれるのか?先日、ある社員からこんなメールが届いた。
 「近頃、“何か特定の部門でスペシャリストになりたい、自分とは関係ないものは絶対にやりたくない”という人の話を聞くと、もったいないなと思います。最近、私は僭越ながら新人に対して教育をする機会をいくつか頂いています。 たとえば、「分かりやすい文書の書き方」、「問題の分析方法」などです。これらは、入社した当時まったく私とは関係ないものでした。しかし、私は立場上プロジェクト部門が書きあげた工場分析の報告書を翻訳・校正しなくてはならず、結局会社で一番工場分析の報告書を多く読んだスタッフになっており、知らないうちに分かりやすい文書の書き方や問題分析の方法にたくさん触れるようになっていました。もし、自分が仕事を選んでいたら、今回頂いた新人教育の仕事はできなかったと思います。
 私は、いろいろな種類の仕事をこなす事が、社長が仰っているT型人間の-(横棒)部分を伸ばすことで、回数をこなす事が|(縦棒)を伸ばしていくことなのではないかと考えています。なので、T型人間になるには、いろいろな人に「とりあえず、あいつに任せてみよう。」「とりあえず、あいつを呼ばないか」と言われる人間力のある人にならなくてはいけないと思いました。そして、多少の事ではチャレンジを諦めない雑食っぽさが必要だと思います。」

 変化の激しい時代、特定分野の“スペシャリスト”では必要とされなくなり得る。これからはT型の要素を持つ“ジェネラリスト”が求められ、時代を創って行く。

2012年4月28日土曜日

M-net 2012-04-28

慶応大学 特別講演
 4月25日、慶応大学にて特別講演を行なった。テーマは『頭脳新時代 ~21世紀は中国・アジアの時代~』である。商学部の1年生200名が参加。中国やアジアで実際にやっていることを中心に、90分の授業を行なった。また、彼らが具体的にイメージできるようテレビ出演したVTRや、写真・図を用いた資料も併用した。
 大学に入ったばかりの1年生に理解できるか不安だったが、学生たちは終始前のめりで目を輝かせて話を聞き、講演終了後には多くの学生が教壇へ殺到し、大変好評であった。人生は良い師との出会いである。先の見えない社会の中で漠然とした日々を過ごしていた彼らにとって、この授業が“気づく”キッカケとなり、成長の道標になれば本望である。今回のすばらしいチャンスを下さった中島隆信教授に、心から感謝しています。

道は明るい
 日本国内の人口減少や急激なデフレ、激化するグローバル競争…企業にとって試練のような時代に、若手社員の明るいエピソードを3つ。

● 中国から研修に来日しているLさん(学生)
  南富士という会社は…
1.“グローバル化”を実践。国籍に関係なく、同じ考えのもと一緒に働いている。
2.“頭脳”があるといろいろなことができる。(経営の請負、資源開発、アウトソーシング…)
3.“屋根・外壁事業”の確かな数字が土台にあるからこそ、中国でいろいろな事業ができる。

● 新規事業に挑戦しているHI君
【B to Bビジネス】… 『頭脳勝負』 (知識や提案、企画力)
【B to Cビジネス】… 『人間力勝負』 (安心、信頼)

●入社2年目にして14組の職人さんの段取りをしているHY君
・いばった態度 ⇒ “本気”で職人さんと向きあう
・毎日、明日の予定を立てる ⇒ “2週間先”の予定まで考えている
・広い倉庫内をだらだら歩く ⇒ いつでも“かけ足”

2012年4月18日水曜日

M-net 2012-04-18

GMC第20期
 3月末にスタートしたGMC第20期。中国全土のトップ大学から厳しい選抜を通過した11名の学生が、「グローバルリーダー」として、それぞれの道を力強く歩み始めている。気づけばGMCも今回で20期目、8年の歴史を持つ。中国・アジア市場に積極的に挑戦する企業が急増する今、期待はますます大きくなっている…。

機動施工班、始動
 4月2日に入社した新入社員の2人が、研修を経て、「機動施工班」として現場デビューをはたした。親方のもとでゼロからのスタートである。
 初めての現場を体験した彼らは・・・
 ・「屋根上作業において、緊張と慣れる事に必死」
 ・「急勾配の屋根、コロニアルの重さと足の痛みで厳しい…」
 ・「親方の作業スピードが速いのにびっくり。追いつく様がんばる」
 ・「現場で親方以外の職人たちがのぞきに来た。職人の顔が生き生きしてた。カラーベストの小軍隊じゃないか!と思った」
 ・「釘を打つタンタンという音を聞きながら、血が熱くなった」・・・
 知識も経験もない若者を現場に出すことができるのは、安心して任せられる親方の皆さんと支えてくれる社員たちのおかげである。現場という決して楽ではない環境を自ら選び、挑戦している二人をとても頼もしく感じる。自分の仕事に自信と誇りを持ち、大きな夢を持って活き活きと成長してくれることを期待しています。

2012年4月8日日曜日

M-net 2012-04-08

第43期入社式
 4月2日、入社式を行なった。厳しい時代の中で、6名のフレッシュな仲間を迎えて新しい一年をスタートできることを大変嬉しく思う。社員として、機動施工班として、目の前の課題はそれぞれに異なるが、南富士の一員としていろいろな方法で道を切り拓いてくれることを期待しています。

アジア一体化
 今回の式には、中国人の社員が6名参加している。うち4名は中国からの研修中である。中国での新規事業展開、アウトソーシング…中国と日本の国境を越えた新しい事業づくりにむけた活動が進んでいる。これから先、「日本」、「中国」といった枠組みがなくなり、ますますアジア一体化がすすんでいく。まさにその象徴である。

「特化・試みる」
 同日、全体会議にて第43期経営方針を発表した。私たちを取り巻く環境は日々ものすごい勢いで変化している。デフレ化、グローバル化が急速に進む社会においては、企業も個人も特徴がなければ勝ち残っていくことができない。『特化・試みる』という方針のもと、従来の延長でない新しいやり方を社員一人ひとりが自分で考え、失敗を恐れずに挑戦していきたい。

2012年3月28日水曜日

M-net 2012-03-28

笑う
 先日、“笑い”の専門家から、笑いについての話を聞いた。「おもしろいから笑う」のではなく、「笑うからおもしろくなる」…との事。そうかもしれない。笑顔は本人も周りも明るくなる。
 「笑門来福」と、私も時々書く。「笑うと福が来る」という意味だ。笑いは病気を治し、長寿をもたらし、健康を維持する…と結んでいた。先日、当社の社員がT社の社長から「笑顔がない」と強く注意を受けた。初対面の人に好印象を持たれる場合とそうでない場合では大きな差がついてしまう。笑顔はお金や時間がかかる訳ではない。顔・目・口などを磨き、日頃から笑顔のある人間となりたい。笑顔は世界共通である。

ストーリー性
 仕事や資料をつくるとき、突然や事実だけでは理解できなかったり、一貫性がなくバラバラになってしまう。そこにストーリー性があると、見る人・読む人・仕事をする人が納得してスムーズに物事ができる。
 先日、突然、ある資料作成を依頼された。一つ一つは単品として理解できるが、最初のスタート部分はどうするか、なぜそうなるのかが大切になってくる。そしてラストの結びは何を言いたいのか、どう結論づけるかが最も重要である。こうしたストーリー性が確立されてから、はじめて一つ一つの部分をつくっていくことになる。全体の企画ができれば、後は時間との勝負である。
 「ストーリー」とは「ドラマ」とも表現できる。山あり谷ありはドラマである。いつもストーリーのある仕事や資料づくりを心がけているが、なかなかうまくいかないのが現実であり苦労している。知識や体験の幅と量によって中身の質が決まっていく。

わが社の宝(58年勤続)
 先日、ある社員が退社のあいさつに来てくださった。お名前は渡辺利夫さん。年齢81歳、勤務年数はなんと58年になる。60歳でいったん定年退職した後、再雇用し、この3月まで働き続けてくれた。当社の創業は今から68年前の1944年である。当時は製材工場だった。渡辺さんはその時からずっと木材一筋で仕事をしてくださった。継続は力である。支えてくれる人があってこそ今の私たちがある。わが社の宝に、改めて心から感謝したい。長い間、お疲れ様でした、そしてありがとうございます。

2012年3月18日日曜日

M-net 2012-03-18

20年…(歴史)
 先週の土曜日、東京で学生向けの就職フェアが開催され、大変多くの学生で会場はごった返しだった。当社も参加したところ、鈴木博人さんという某大学の教授が、学生を連れて当社のブースへ来てくださった。そして「良い社長がいるところは良い会社だ」といって、学生を紹介してくださった。聞けば、鈴木さんは以前ビジネス誌の編集長を務めていたとのことで当社についてよくご存知だった。

 探してみると、インタビュー記事はなんと20年前のものであった。
「中小企業は1%の市場を狙え。規模を追うより特徴ある会社を」
「みんなが『いい』という時には中小企業の出番はない」
「規模の拡大というよりも、人材、技術、ノウハウといった経営資源の充実のほうがはるかに大切」
「将来はネットワークを活用した事業を模索」

20年も前に話した言葉が今でも生きている…。ありがたいことでもあり、大きな責任を感じる。

2012年3月8日木曜日

M-net 2012-03-08

GMC第19期 (住友化学冠講座)
 3月3日、GMC19期がスタートした。今回は住友化学の冠講座でもある。中国トップクラスの大学から、厳選された学生たち12名が参加し、グローバルリーダーへの一歩を踏み出した。初日の塾長講義は理念教育である。残念ながら、数名の学生は講義後も行動に変化が見られず、除籍となった。リーダーとして、「分かる」ことでなく「できる」ことが求められる。

就職前訓練校
 武漢でおこなっているもうひとつの人づくりが、大学生を対象にした「就職前訓練校」である。大学生の就職支援活動として、社会人としてのマナーや仕事に対する考え方を教育しており、これまでに500名もの学生を育ててきた。3月3日も、土曜日にもかかわらず多くの学生が参加していた。今回、職前訓練校の現状を知り驚いたことがふたつある。
1.大学2年次からすでに就職活動を始めている学生もいる。中国においても就職状況は厳しい…
2.「教育」は目に見えない。そこで大きな本をつくって教育の「見える化」をし、活用。

2012年2月28日火曜日

M-net 2012-02-28

屋根外壁職人新年会
 2月18・19日と、当社の屋根外壁職人の新年会が行われた。仕事量が多く忙しい中、150名近い職人さんたちが集まってくださった。人々の生活拠点となる住宅は、時代が変わっても決してなくなることのない業界である。日本一の職人軍団として、「安全」「技術」そして「誇り」ある職人(マイスター)を目指し、さらなる活躍を期待しています。

南富士元社員(OB)職人会
 南富士社員から職人へと転向した“元社員”職人会を同日開催した。若手からベテランまで、キャリアも年齢もさまざまである。中には北海道大学修士卒や九州大学卒といった高学歴職人もいる。自分の仕事にプライドや誇りを持ち活き活きと働く、そんな職人づくりをこれからも続けていきたい。

2012年2月18日土曜日

M-net 2012-02-18

誕生日プレゼント
私事であるが、数日前に誕生日を迎えた。うれしいプレゼントが2つ届いた。
■『The南富士かるた』
 元社員から届いたプレゼント、その名も『The南富士かるた』である。当社の理念や私が日頃言っていることが、「あ」から「ん」までの五十音ひとつひとつのメッセージになっていて、とても面白い発想である。退職して数年経つが考え方はまったくズレていない。同じ志を持つ仲間として、今でも支えてくれているYさんに深く感謝している。【絵札】【読み札】

■『Happy birthday for President』
 遠く離れた中国からは、一枚の写真が届いた。心のこもったメッセージとみんなの笑顔である…。大変素晴らしいプレゼントに、心が熱くなってくる。心のこもったプレゼントはもらった人が喜ぶだけでなく、周りも明るくしてくれる。

2012年2月8日水曜日

M-net 2012-02-08

絵のあるリーダー
 当社の総合外装事業部の責任者が集まり、『Art in Management』(絵の授業)を行なった。日頃、絵を描くことなどほとんどない彼らだったが…
「常に数字と向き合うだけで、こういった発想を持ったり物事を整理することはあまりなく、とっても新鮮に講義を受けることができました」
「“相手に伝える”事の難しさを改めて感じました」
社会が激変する中では、従来と同じことをやっているだけではいずれ行き詰ってしまう。新しいことに挑戦し、勉強し続けることが大切である。

就職セミナー開催
 日本のK大学で就職セミナーを開催した。4月から入社する内定学生が自ら企画し、人を集め、実現したセミナーである。テーマは「就活生が気になる3つの“疑問”解決します」。学生だけでなく先生も含め、40名以上の方々が参加してくださり、大変好評であった。
 その夜、セミナーを主催した学生K君からレポートが届いた。『本日は貴重なお時間を頂き、また貴重な経験をさせて頂きありがとうございました。無事に講演会を開催できたこと、予想を上回る人数が集まってくれたことはとても嬉しく思います。

 まず、講演会に参加して頂いた方々の感想を一部報告致します。
■自分が考えていた「企業が学生に求めるもの」と、本当に「企業が学生に求めるもの」が違うことに気づき、とても参考になりました。
■お話を聞いて、自分がいかに日本や世界のことを知らないのかを知らされました。大学生活残り1年で、こんな自分を変えていきたいと感じました。
■私は今まで日本の企業にしか視野を向けていませんでした。今回杉山社長のお話を聞いて、もっと世界に視野を向ける必要があると思いました。企業を動かす社長の話を聞いてとても参考になりました。
■“気づき”をありがとうございました。もっと多くの学生に話を聞いてもらいたいと思いました。教員としても、もっと学生にチャンスを用意していきます。
 今回の講演会に参加して頂いた方にこのような“気づき”の場を提供できたことが、これからの人生を歩む上での“自信”につながる一番の収穫であると感じました。企画を進めていく中で最も強く感じたのは、自分一人の力で出来ることの幅は狭い。しかし、周囲の人を巻き込み、協力してもらうことで出来ることの幅は無限に広がるということを身をもって実感することができました。
 この経験から自分の無力さを知り、事前準備がいかに大切かを知り、人の役に立つ喜びを知り、ようやく社会人としてのスタートラインに立てたと感じています。 今回の経験を活かし、4月から南富士の一社員として会社に、社会に貢献できるような人財になります。入社前の学生にこのような貴重なチャンスと時間、経験をありがとうございました。』

2012年1月28日土曜日

M-net 2012-01-28

継続すれば本質にたどり着く
 M-netを書き始めたのは2000年2月8日、今回で丸12年間続けたことになる。思えば中国も37年、GMCも7年、継続している。もちろん、これまでの道は決して平坦なものではなく、良いことも悪いこともあり、途中でやめようかと思い悩むこともたくさんあった。
 だが、あきらめずに続けたからこそ知り得た本質は、何事にも勝る自分だけの財産である。こと中国に関しては、その道のプロとして多くの皆様が認めてくださるようになった。M-net、中国、GMCだけでない。読書習慣、気づきレポート、早起き、料理… 人それぞれ入口は違えど、継続することで本質にたどり着き、本当の力となる。

“就師”の時代
 昨今、日本でも中国でも、大学生の就職状況が厳しい。そんな中で求められるのは、“仕事”を探すことでなく、人生の“師”を探すことではないだろうか?人の人生をつくる3つの師とは、「両親」、「先生」そして「職場の上司」である。良い師との出会いが、人生を変えていく。
 特に大学生や専門学校の学生にとって初めての社会経験の場となる職場は、後の人生の価値観を築く大切な一歩である。 「どんな生き方をしたらいいのか?」 「どの道に進むのがベストか?」「この人のもとで働きたい!」 そんな、“就師”の時代がやってきている。

サムスンに学ぶ
 先日、経済ジャーナリストの片山修さんとお話させていただく機会があった。片山さんはホンダやソニー、パナソニックといったさまざまな大企業の現場を数多く取材し、日本だけでなく中国、韓国でもたくさんの著書を発行されている。鋭い視点で本質をついたお話に大変感銘を受けた。片山さんの最新著書「サムスンの戦略的マネジメント」に、サムスンの強さの秘訣がある。15年前に韓国がデフォルトという国家の危機に陥った時、サムスンがとった行動は…
1.Change (妻と子供以外すべてChange)
2.目線を世界へ

 この2つを全社員が徹底して実行し、世界のトップ企業ヘと急成長を遂げた。そのサムスンが今抱えている課題が3つ、①優れた頭脳を確保 ②24h体制 ③グローバルスタンダード である。これからますますアジアが一体となっていく中で、我々にも必要な視点であり、課題である。

2012年1月18日水曜日

M-net 2012-01-18

整理力
 先日、土曜塾を開催した。「仕事のP.D.C」と「できる人」をテーマに勉強し、大変好評だった。

 ここで、「整理力」という言葉が出てくるが、整理と言えばモノをきれいに収納する事のようなイメージがある。だが本当の「整理」とは「捨てること」である。いったん全部捨ててしまえばすっきりする。もし大事なモノを捨ててしまったら、それが大事だと気づき、次からは捨てずにとっておく。古いものを捨てれば、新しいものが生まれてくる。あなたの机は、頭は、「整理」されていますか?

塩みかん
 毎年冬になると、特別なみかんが届く。「塩みかん」である。十数年前、電車で隣に座っていた人がとてもおいしそうなみかんを食べていたので、「おいしそうですね」と声をかけたところ分けていただいたのがそもそもの始まりであり、まさに“人生は出逢い”である。
 聞けば、ご自身がみかん農家をされており、農薬を使わずに、塩水をまいて育てた特別なみかんとのこと。手間ひまかけて大切に育てられたみかんは、ごつごつと大きく、自然な本物の甘みがあってとても美味しい。心のこもった「塩みかん」に、“健康”や“環境”といったこれからの時代の流れを感じた。

課題先進国
 円高、少子高齢化、原発問題・・・ 日本の状況は今、「六重苦」と言われ、企業は大変な苦労をしている。しかし長期的に見れば、これらの問題は日本に限ったことではなく、世界の先進国がいずれ直面する課題でもある。つまり、日本は「課題先進国」であり、それだけ可能性があるとも言える。日本だけを見て考えると大変厳しい状況であるが、見方を変え、ピンチもドラマだと思えば明るく道は拓けてくる。

2012年1月8日日曜日

M-net 2012-01-08

社名変更 南富士産業→「南富士」
 2012年1月5日、私たち[南富士産業株式会社]は、『南富士株式会社』へと社名変更しました。当社が「南富士産業」としてスタートしたのは今から42年前、創業時の「杉山製材」から「南富士産業」へと名を変え、事業は大きく変化した。そして今、二度目の社名変更である。
 激変する社会においては過去の経験は通用せず、変化できない者は取り残されてしまう。会社自身が大きく変化していくことの象徴として、社名を変更した。社員一人ひとりが意識を変え、新しい挑戦をしていきたい。

新年会、二題
 年の始め、日本と中国でそれぞれ新年会を行なった。普段顔を合わせることのない様々な部門が一堂に会して、コミュニケーションをはかった。

「気づく力」 & 「スピード」
 新年に身の回りで起こった出来事から2つ。
【1】 ある旅館を利用した際、旅館の入口で人を待っている女性のお客さんがいた。
 すでに2時間近く立っていて見るからに寒そうであったが、そばにいた旅館の女将は何ひとつしない…。もし、そのことに気づいて温かいお茶でも持っていったら、もらった女性はうれしいだろうし、また旅館を利用しようと思うかもしれない。周囲をよく見て、相手の立場で「気づく」ことの大切さを改めて思い知った。
【2】 責任者を集めて話をしたところ、その後の行動に大きな差が出た。
 リーダーA君:私の話をすぐに部下と共有。1時間後には皆がその話題を質問してくる。
 リーダーB君:「後で話そう」と考え、その場で動かず。結局、忘れた頃になって部下に伝わる…。
 良いと思ったことをすぐに行動に移すスピード感に、リーダーA君の若い力を感じた。