2012-05-28

M-net 2012-05-28

出会いが出会いを結ぶ
 出会いを大切にしていると、思いがけぬところで実を結ぶことがある。
■ある国家機関を訪問した。
 M室長をはじめ6名が出席くださったが、なんと私の知人がM室長の元上司であると言う。
 互いに信頼する共通の知人がいることで一気に距離が縮まり、大きな信頼をいただいた。
■東大生と話をしていた時のこと。
 私の古くからの知人にAさんがいる。彼は現東大名誉教授・元農学部教授なのだが、話をしていた東大生も農学部の学生であると言う。Aさんの話をすると目を輝かせ、様々な提案を出してくれるようになった。

 困っている人がいれば、自ら一肌脱ぐ。お世話になった人には「感謝」の心を送り続ける。決して見返りを求める訳ではなく、出会い一つ一つを大切にしていると、いつの間にか“良い出会いの輪”は大きく広がっていた。人生は出会い、ご縁に感謝である。

自己中心・自分勝手
 近年、アルバイトやパートタイム、派遣社員として働く若者がとても多い。学生時代もアルバイトをする。働くことは悪いことではないが、その環境が生む弊害は大きい。一般的に、アルバイトやパートは決められた範囲の仕事をする。だが、そういう環境にいると次第に「自分の範囲だけやればいい」という感覚になり、社会とはそういうものだと思ってしまう。
 全体で考えたり、相手や周りのことを考えることができず、総合的な判断力が身につかない。たとえば人と話をするときも、相手の意見にはまったく耳を貸さず、自分の意見ばかり主張し、押し通す。自分中心で、自分のことしか言えない人間になってしまう…。社会では、「自己中心・自分勝手」は通用しない。相手に迷惑がかかってしまう。環境が人を変え、人をつくってしまう。広い視野をもち、相手の立場で考えたり、全体で考え判断する力が求められている。

寿大学
 「教育」というと、幼稚園からはじまり小学校、中学、高校、大学、社会人・社員教育…とある。先日、あるNPOで講演をさせていただいた。仕事を退職した65歳以上のご長寿の皆さんが集まる「寿大学」である。皆まじめで、一生懸命話を聞き、熱心に勉強している。日本は高齢化が急速に進んでいる。これからは若い人だけでなく、年齢を重ねた人たちも学びを求める時代である。教育の場がますます広がっていくことを感じた。