2014-02-28

M-net 2014-02-28

講演会『インドネシア最前線“経営と人づくり”』
 2月25日、私どものJAC協議会主催の講演会を開催した。日本のトップ企業から70名以上の方々が参加してくださり、会場は満席である。講師はインドネシア人のオロアン・シアハアン氏。企業経営者であると同時にダルマプルサダ大学学長を務めていらっしゃる現役のトップリーダーである。『インドネシア最前線“経営と人づくり”』をテーマに、インドネシアの魅力と課題、企業が抱える問題や人材育成、日本に対する見方など、インドネシアの生の意見をお話しいただき、とても好評であった。

・インドネシアの日系企業の幹部はすべて日本人。現地にいても形だけ。だからうまくいかない。欧米企業はインドネシア人の実力ある人を幹部にしている。
・日本人幹部とインドネシア人のミドルリーダーとのコミュニケーションの問題が大きい。日本語できるインドネシア人は少なく、英語やインドネシア語できる日本人少ない。現地に骨をうずめる日本人も少ない。3年で帰国しては、現地のことは理解できない。
・ストライキが発生すると、日系企業はコンサルに任せて、自分で解決しないから本当の原因分からない。コンサルはその場をうまく収めるだけで企業の考えを伝えていない。だから再発する。
・企業経営と大学教育、大変なのは教育。この国には教育が必要だが、教育に力入れない政府に失望し、大学学長引き受けた。
・日本は一番国際化が遅いだろう。鎖国200年の文化的影響。外国人を特別視。アジアは変化しているが、日本人の考え方はあまり変わっていない。

2014-02-18

M-net 2014-02-18

基本が大事
 当社には、社員教育のベースとして、「最低限のルール」がある。国、部署は問わず、全社員共通である。A4用紙1枚、ポイントは8つある。時間を活かす、約束を守る、コミュニケーション…いずれも言われれば当たり前のことだが、簡単そうに見えてこれがなかなか完璧にできる人は少ない。先日、グローバル事業を展開するA社の経営トップがこれを見て、大変高く評価してくださった。
 「今、学校も企業も、教育といえばテクニックやスキル・知識を教えるのがほとんど。しかしこれはそれ以前に、人として、社会人として、基本となる重要な考え方・姿勢であって、奥が深い。うちの社員にも教育してほしい」
 「人としての基礎」を徹底してやっているところは意外と少ない。しかし、実社会で、特に海外などの厳しい環境下で壁にぶつかった時や、トラブルに直面した時、その大切さに気づかされる。日ごろから意識し身につけておけば、将来必ず役に立つエッセンスばかりである。目先のテクニックに惑わされず、改めて基本をしっかり身につけよう。

「これで良い」と思った時から衰退が始まる
 日本で、そして世界で、誰もが知っている有名ブランドX社。海外で現地の人の心を掴み成功しているトップメーカーY社…両社とも圧倒的な存在感で何十年も成長し続けてきた“優良企業”である。ところが最近、業績に陰りが見えてきた…。なぜなのか、それぞれのトップに話を聞いたところ共通点があった。  「成功により、社員がブランドにあぐらをかいて変化しなくなった。“変わらない理由”ばかり考えて、成功体験から抜け出せない…。」社会が変化しているのに、過去の成功体験にとらわれて変わらない組織や人は必ず衰退する。自分自身や、自分の組織はどうだろうか?“変わらない理由”を言い出したら要注意だ。

うれしいプレゼント
 先日、心のこもった素敵なイラストをいただいた。描いてくれたのは元社員のYさん。学生時代からずっと私と一緒に働き、いろいろなアイディアを出して活躍してくれた。Yさんが辞めてから5年近く経つが、今でも変わらず私どものことを思い、応援してくれて大変ありがたい。心から感謝しています。

2014-02-08

M-net 2014-02-08

インドネシアGMC 研修スタート
 1月30日より、インドネシアから2人の研修生が来日している。インドネシアでのGMC設立を目指し、まず日本でGMCの基礎を学ぶ。コミュニケーションは英語で行っている。
 「よく見る、よく聞く、よく考える、多弁は不要」、「約束を守る」、「自分中心でなく相手中心」…といった人としての基本や、GMCリーダーとしての基本(人間力、管理力、想像力)を身につける。座学(Teach)は3割、さまざまな実践を通して自ら気づき学ぶこと(Learn)が中心の主体的な教育である。「基礎教育なくして、リーダーにはなれない事がよく分った。インドネシアの若者の視野はとても狭く、自分の事しか考えていない。リーダーになるためには基本がすごく大事。自分たちはGMC設立の事ばかり考えていたが、先走ることでなく、まず自分たちが基本を身につけなければ。」「GMCにはたくさんチャンスがあるが、自分はまだまだGMCとして十分でない。もっと頑張って成長します。」
 理念の共有があるからこそ、インドネシアでも、中国でも、日本でも、GMCのリーダーは国を超えて一緒に働くことができる。インドネシアでは、この二人が中心となってGMCを立ち上げていく。前例のない新しい挑戦には、想定外のさまざまな困難がついてくる。柔軟な発想と失敗を恐れない若い挑戦力で、インドネシア流のGMCをつくってくれることを期待しています。


 最近、社内に小さな花がそっと飾ってある。無機質な空間でも、花が一輪あるだけで見た人の心は和む。心ある誰かが、道端に咲くきれいな花をとってきてくれているのだろう…その気遣いがとてもありがたい。ささやかな事だが、相手のことや周りのことを思う心がなければできない事である。「心」は目に見えないが、そのあるなしで行動は全く異なる。常に周囲への心配りができる人でありたい。