2010-03-28

M-net 2010-03-28

“素直”は伸びる第一歩

成長する人と成長できない人。最近、二人の若者を見ていてその差を感じる。
A君は周りをよく見、先輩社員の良いところをどんどん真似している。また、アドバイスもよく聞き、行動を柔軟に変えていくので、目に見えて成長している。
一方B君は、たった1回寝坊しただけなのに大変苦労している。誰だって寝坊はする。そこで素直に「ごめんなさい」と謝ればいいと思うのだが、寝坊した言い訳をし、言い訳の言い訳をし、自分でも収拾がつかなくなってしまった。
人生に失敗はつきものである。特に若い頃は様々な失敗ができる時期である。
素直に自分の失敗を認めて、そこから学び変化することができれば大きく成長できる。つまり学ぶことは、失敗するという事である。
“素直な心”と“柔らかい頭”、そして“失敗を恐れない挑戦力”が人を成長させる。


人づくり

最近、立て続けにテレビ取材を受けた。当社の“人づくり”や“教育”が脚光を浴びている。
しかし、教育という、形のないものを取材するのは大変である。
「一言で言うと“教育”とは何なのか?」という記者からの質問に、「教ではなく育」 「チャンスを与えると人は成長する・・・」 と答えたが、言っている事は分かっても、イマイチ納得してもらえない。
ところが、たまたま来日していたGMC卒業のZ君を一目見て、記者の口から出た言葉は、「あぁ、これが教育なんですね・・・」。 Z君の目の輝きや顔の表情にそれが表れていたのだろう。
当社やGMCの基本は“人間力”である。人間力とは、人の心を動かす人間的な魅力である。
実際のプロジェクトに関わる中で、その大切さを学んだ彼の言葉は重みがあり、人を感動させる深みがあった。
地に足着いた考え方や行動は、何も言わずとも相手の心に伝わるものである。


0.2秒

土曜日は勉強の日――毎週土曜日に開催している“土曜塾”に、当社の元社員であるYさんを先生として招いた。Yさんは、学生時代から私の下で数々の事に挑戦し、様々な経験をしてきた一人である。
そんなYさん曰く、「返事は0.2秒」。
何か依頼されたら、即座にYesで、Noはない。せっかく能力があっても、それを活かす場がなければ意味がないと思い、ずっと実践してきたとの事である。できる・できないを考える前に、とにかくチャンスを掴むこと。どうやるかはその後である。
時には、勢いでYesと言ったものの、実際にはどうやったらいいのか分からない・・・という事もあったが、それでもできる方法を考えて挑戦してみる・・・。
自身の体験に基づいているからこそ、Yさんの話に皆が惹かれ、心から納得するのである。


2010-03-18

M-net 2010-03-18

特化価値

「コストコ」 という、会員制の日用品店がある。
先日、知人に連れて行っていただく機会があったのだが、行ってみてビックリ。
アメリカ発祥らしい大型倉庫のような店舗に、食品から日用雑貨、テレビまで何でもありの品揃えである。「18本入りのハサミ」「バター10箱セット」・・・。一人分の惣菜パックなどはよく見かけるが、これは真逆の“超特大”シリーズである。
このスーパーは、平日でもたくさんの人で賑わっているそうである。思い切った“特大”への特化が価値を生み、多くの消費者が魅力を感じて集まってくる。
逆に言えば、「ちょっと面白い」くらいの中途半端な特徴では、無いのと同じであり、普通のスーパーが苦戦するのは当然であろう。
もはや“普通”が求められていないのは、企業も事業も人材もしかりである。
会社や事業は、そしてあなた自身は、何か思いっきり“特化”(差別化)したものを世の中に提供していますか。


中国で広がる人づくり

弊社が中国で行っている人材育成事業が、いよいよ本格化している。
経営人材育成塾GMC(グローバル・マネジメント・カレッジ)はすでに14期目を迎えた。今回はアモイ大学、雲南大学、四川大学など、中国全土から選ばれた学生たちが集まり、経営リーダーとなるべく日々成長している。
また、就職前の大学生にマナー教育を行う “職前訓練校” が大変好評をいただいている。
運営しているJ君たちは、中国全土での展開をめざして市場調査などを積極的に進めてくれている。
中国で続けてきた人づくりが、新しく大きな広がりを見せている・・・。



2010-03-08

M-net 2010-03-08

“人を大切にする企業”への訪問者

先日、三菱UFJ信託銀行・I さんの訪問を受けた。「人を大切にし、人材育成を行っている御社をぜひ見学させて頂きたい。」という手紙が届き、来社していただいた。
 さんは企業年金資産を外国の債務で運用する業務に従事している。将来的には頭脳を使ってクリエイティブなビジネスを展開する企業に投資をすべきと考え、そのネットワーク作りも兼ねて今回の訪問を計画したのだと言う。
実際に私と話をした後、Iさんは「企業体制、理念を知る過程で、杉山社長の生き様や考え方に触れざるを得ない…。当初は企業の人づくり、という側面に興味を持ちましたが、話を伺ううちに社長の生き様に入り込んでしまいました…。」と話してくれた。
有給休暇を使ったプライベートな時間に遠方からお越しいただき、大変ありがたい。「人生は出逢い」そのものである。


Twitter(ツイッター)

ツイッターというインターネットサービスを知っていますか?
大雑把に言うとブログとメルマガをあわせたような仕組みである。
・140字以内での投稿(つぶやき)
・自分が購読登録した人のメッセージが随時届く
・自分の知りたい情報を検索できる
私もこのツイッターで、“中国専門家”として情報を発信している。(アカウント名:sugiyama888) 2月9日に始め、現在114名の方が私をフォロー(購読登録)してくださっている。先日は、二次、三次的に1万4千名もの人に私のつぶやきが広がった。
私はツイッター以外にも、日頃からブログやメルマガ、新聞で情報発信を心がけている。それは、自分がまず情報を発信する事で、求める情報・新しい情報を得る事ができるからである。
ツイッターを利用していると、本当に多くの情報が次から次へと“流れて”くる。しかしこのような自動の情報だけでは物事の本質を正しく捉えることは難しい。自分の目で見たり聞いたり、自ら動いて得た情報こそ判断の拠所になる。


長期戦略と革新

不況で物が売れない世の中で、衣料メーカーのユニクロが独走を続けている。他社とのあまりの差に、「ユニクロ栄えて国滅ぶ」という言葉が生まれるほどの好調ぶりである。
しかし、ユニクロの一人勝ち現象は、今に始まったことではない。ユニクロは2005年から生産拠点をベトナムやミャンマーに移し、生産コストを安く抑えた。また、生産から販売までの流通をすべてなくすという思い切った方法を実現した。つまり、5年10年先を見据えた長期戦略を一歩一歩進めた結果が現状なのである。
企業経営における長期戦略の大切さ、そして“改革”ではなく、思い切った“チェンジ”が必要である事を改めて感じた。