町の10年計画
|
先日、私の住む静岡県三島市の隣にあるS町より、「これから10年20年先の町の長期ビジョンについて、杉山さんの意見を聞きたい・・・」と、訪問を受けた。
私は、行政のことは分からないが、思いつくままに4つの話をさせていただいた。
① 【卸売団地の“義烏化”】
“義烏(ぎう)”とは、中国・浙江省にある巨大な雑貨小売市場である。
しかし、「行き交うトラックの荷物をここで降ろして商売はできないだろうか」という市長のアイディアをきっかけに1坪商店街を作り、今ではその数、数十万店舗にものぼる中国最大の小売市場へと大きく変貌を遂げている。
S町にある、活気を失った卸売団地をチェンジし、全国から人が集まる義烏のように生まれ変わらせてみてはどうだろうか?
② 【水のまち・S町】
S町が“水の情報センター”として水に関するあらゆる情報を集積・発信する事によって、この水を活かした新たなビジネスチャンスが生まれるかもしれない。21世紀は“水”が大きなテーマになってくる。
③ 【巨大鋳物センター】
そこで、このK鋳造が中心となり、巨大な鋳物センターを計画してはどうか?
④ 【無料老人ホーム】
S町に住む人々は、病気になったり高齢になると、無料で町の老人ホームへ入居することができる。その代わり、もし亡くなった場合には、その人の所有している土地を町が引き取り、新たに活用するというものである。“ゆりかごから墓場まで”の発想である。
これら4つのアイディアはすべて私案であり、思いつくままの話である。
ただ、頭で考えるだけでは現実にはなかなか上手くいかない。やはり、地に足の着いた計画が必要である。
必要な時にアイディアを出せるよう、日頃からよく見、よく聞き、頭の整理をしておきたい。