2010年2月28日日曜日

M-net 2010-02-28

町の10年計画

先日、私の住む静岡県三島市の隣にあるS町より、「これから10年20年先の町の長期ビジョンについて、杉山さんの意見を聞きたい・・・」と、訪問を受けた。
私は、行政のことは分からないが、思いつくままに4つの話をさせていただいた。


① 【卸売団地の“義烏化”】

“義烏(ぎう)”とは、中国・浙江省にある巨大な雑貨小売市場である。

以前は、砂ほこりが舞うだけの、何もないだだっ広い土地であった。
しかし、「行き交うトラックの荷物をここで降ろして商売はできないだろうか」という市長のアイディアをきっかけに1坪商店街を作り、今ではその数、数十万店舗にものぼる中国最大の小売市場へと大きく変貌を遂げている。
S町にある、活気を失った卸売団地をチェンジし、全国から人が集まる義烏のように生まれ変わらせてみてはどうだろうか?

② 【水のまち・S町】
S町を流れるK川は、日本でも有数の清流である。富士山由来の湧き水で、とてもキレイな川である。
S町が“水の情報センター”として水に関するあらゆる情報を集積・発信する事によって、この水を活かした新たなビジネスチャンスが生まれるかもしれない。21世紀は“水”が大きなテーマになってくる。

③ 【巨大鋳物センター】
S町に拠点を置くK鋳造は、日本でもトップクラスの鋳造の技術を持っている。また、人材の育成にも力を入れているため、有名大学や大学院を卒業した人材ばかりが集まっている。
そこで、このK鋳造が中心となり、巨大な鋳物センターを計画してはどうか?

④ 【無料老人ホーム】
「S町をどんな町にしたいのですか?」と尋ねたところ、「みんなが安心して暮らせる町をつくりたい」との事。それならと、“無料老人ホーム”の提案をした。
S町に住む人々は、病気になったり高齢になると、無料で町の老人ホームへ入居することができる。その代わり、もし亡くなった場合には、その人の所有している土地を町が引き取り、新たに活用するというものである。“ゆりかごから墓場まで”の発想である。

これら4つのアイディアはすべて私案であり、思いつくままの話である。
ただ、頭で考えるだけでは現実にはなかなか上手くいかない。やはり、地に足の着いた計画が必要である。
必要な時にアイディアを出せるよう、日頃からよく見、よく聞き、頭の整理をしておきたい。


2010年2月18日木曜日

M-net 2010-02-18

資料

資料は“作る”ものではなく、“使う”ものである。
毎晩遅くまでかかってプレゼン資料を作成していたA君であったが、肝心の結果を聞いてみたところ、「ダメでした・・・」との事。
時間をかけて作成した資料も、思うような結果が伴わず、「頑張りました」だけで終わってしまっているようでは絵にならない。資料は活用し、結果を出してこそ意味がある。
パソコンの前に座っていれば、まわりには仕事をしているように見えるし、長い時間を費やしていると自分がとても頑張っているような気になる。
しかし、実際の結果はどうだろう? “作って満足”という事になってはいないか、本来の目的に立ち返ってもう一度考えてみてほしい。


“or”から“and”へ

「海と山、どちらに行きたいですか?」
あなたなら、この質問にどう答えますか?
「白か赤か」「やるかやらないか」といった選択問題に直面した時、たいていの場合、“どちらか(or)”に決めようとしがちである。しかし、チョット見方を変えて、“どちらも(and)”という選択はどうだろうか?
たとえば、「やる/やらない」から「ここまではやってみる」へ。「白/赤」から「ピンク」へ。そして「海/山」から「海も山も」へ。
混迷とした世の中においては、ひとつだけを選び他を捨ててしまう二者択一の “or” の考え方ではなく、両方を活かす “and” という考え方が必要である。



いつもタイミングを逃し、失敗ばかりしているD君がいる。何をするにも時間ギリギリで、先日も朝7時半までに提出する事になっていたレポートが間に合わず、予定が狂ってしまった。
「運も実力のうち」とはよく言うが、私は“Something Great”という言葉を使っている。猛烈に頑張っている人や勢いのある人には不思議な力(Something Greatが働いて、なぜか何でもうまくいくような気がする。
では、この幸運の女神を振り向かせるには、どうしたらいいのだろうか?
ポイントは“スピード”であると思う。
チャンスは待ってくれない。その場その場でどんどんこなしていかないと、せっかくのチャンスをみすみす逃してしまう。「あとでやろう…」と思って、物事を先延ばししているようではダメである。
スピードのある人、つまり “時を味方につける人” がいい流れを呼びおこし、その人だけでなく周囲の運気まで上げていく。
全体の流れが良くない方へ向かっている時は、自らその流れを変える力が必要である。普段から“運”のある人と付き合いたい。

2010年2月8日月曜日

M-net 2010-02-08

創業者の理念は生き続ける

先日、「チッソ」という会社の創業者である野口 遵(のぐち したがう)さんの話を聞いた。もう60年以上も前に亡くなっているのだが、野口さんの理念は今も脈々と受け継がれているという。
野口さんは亡くなる際、私財を投げうって奨学金財団と研究所を残していったそうだ。多くの人がそこで学び、社会に巣立っている。
おそらくここの社員やその家族、関連する人たちは、そういう素晴らしい理念のもとに働き、誇りをもっているに違いない。しかし、こういう企業の理念も歴史も知らない人が多いし、またそれを教える人も少なくなってしまった。
ところで皆さんは企業の良し悪しを判断する時、何を基準にしているだろうか?
売上、商品、株価、業界シェア、従業員数…?
どんな優良企業であっても、長年やっていれば良い時と悪い時がある。時代が変われば景気もアップダウンするし、影響を受けるものだ。1~2年の業績だけでは企業の真価は計れない。
しかし「理念」は時代の変化や好不況に左右されない企業の根っことなる考え方だ。
最近は特に、目先の安定や、大手か中小かといった表面的なもので企業選びをしている学生たちが多いのは悲しい。企業(創業者の理念を勉強したり、その企業の5年先、10年先を考えたり、本質を見て欲しいと思う。
当社もチッソと同様に、「人づくり」の理念を持ち続け、成長していきたい。


現代版・赤ひげ先生

当社の社員Aさんの目に異常があり、私の知り合いであるK先生に診ていただいたところ、O先生を紹介してくださった。
O先生は普段は横浜の眼科に勤めており、土日のみ西伊豆にあるクリニックで診療をしているとの事。医療が不足している西伊豆の地で、医者としてできる社会貢献の活動をなさっている、現代版“赤ひげ先生”である。
Aさんによると、クリニックはたくさんのお年寄りの患者さんが先生の治療を待っており、O先生をはじめとするスタッフの皆さんはとてもいい顔で接してくださったそうだ。
O先生という素晴らしい方を紹介してくださったK先生に感謝しつつ、良い人から良いご縁が生まれる事をあらためて実感した。