2003年12月28日日曜日

M-net 2003-12-28

人生出会い

 1年間に「何人の人」と出会うだろうか?年間で数人の人とだけ会っている人もいれば、何百人の人と会っている人もいるだろう。又、数千人の人と会っている人もいるだろう。
 ここで言う出会いとは、従来からの人ではなく初対面の人との出会いである。
 先日も知人のRさんに話をした。「1年間で300人位の人とは出会いたい」1年365日として、土日を除くと300日で300人、つまり1日1人の人と出会う事になる。挑戦してみると300人の中に魅力のある人が10%、30人は居ると思う。良い意味で影響を受けるし、もう一度会ってもらうにはこちらも魅力が無ければならない。魅力とは「情報と話題」である。生きた情報や話題は「体験や経験」から生まれてくる。

 人との出会いの次の出会いは「本」(インターネット、雑誌、新聞)である。良い本との出会いも人生を変えてしまう。本を選べる人は人を選べると言う。相手が良く分からなかったりした時、何か1冊の本をプレゼントしてもらったり、推薦していただくと、その人物が分かる。

 3つ目の出会いが様々な「体験や経験」である。特に失敗やうまくいかなかった体験は、今までのモノの見方や考え方を変えてしまう程、役に立つ。人間は最終的には体験や経験によって決断をしていく。判断は知識で出来るが、大切な決断は知識だけでは無理である。チャンスがあれば様々な事に挑戦してみたい。そしてその結果が成功であったり、失敗であったりする。

 「人、本、経験」との出会いによって人生(生き方、個人、企業)はドンドン変わっていく。今年1年間を振り返って、改めて「人生は出会いだ」と思う。良い出会いがいっぱいあり、出会いに感謝したい。素晴らしい人達に、良い本との出会いに、そして健康で様々な事に挑戦できた事に。


チャンス

 良い人生とはチャンスがいっぱいある人生。
 良い企業とはチャンスがいっぱいある企業。
 ピンチもチャンスの一つである。残念な事に、チャンスは待ってくれないし、貯金も出来ない。チャンスを感じ、チャンスがあって、チャンスを活かして初めて次のステップがある。個人も企業も。

 私は社長として皆さんに、考えたり、挑戦したり、成功したり、失敗したりのチャンスづくり(創、造、作)を続けなければならない。チャンスとは舞台と言い換えても良い。
 チャンスは待っていても、向こうからやって来ない。こちらからドンドン何か仕掛けをして出向いていかなければならない。
 出会いと共にチャンスにも深く感謝して、1年のまとめとしたい。


2003年12月18日木曜日

M-net 2003-12-18

12月12~18日まで1週間、青島、上海、杭州を回って来た。

創造

 中国上海のお茶研究室のOさんが私に「新しい材料や素材はいっぱいあるが、それを組み合わせて新しいお茶を創り出す事が大変難しい…」と言ってきた。つまり「どうしたら創造する事が出来るか?」
 私は「近くにあるものを切断し、目の前のものを忘れ、遠くにあるものを結びつける事によって新しいものが生まれてくる。悩みや欲しいものを頭に浮かべて、needsやwantsを見つける事によって、そこからどうしたら良いかが出てくる」
その為には考える力を身につけなければならない。

1. 問題解決の為に全神経を集中させる
2. 頭の回転を早くする
3. 固定概念や思考の習慣にとらわれずに、様々な角度から考えてみる
4. その為に幅広い知識違った経験や、体験が必要である
5. 最初は意識し、それを習慣化し、実践して、最後は自分のものとする

創造にも「無から有を生む創造」と「様々なものを組み合わせ(掛け算)て従来とは違ったものを生み出す」方法の2つがある…と話した。


自分を語る概念と言葉

 広い中国では地域によって考え方が全く違う。どうしたら良いか?ましてやこれから我々は国際化がますます進んでいく。明確な座標軸(物差し)が必要である。
 つまり自分の哲学(自分を語る概念と言葉)を持っていないと振り回されてしまう。
 客観性や一貫性が求められる。

 「頭の活性化マガジン」(M-net)も、2000年2月18日よりスタートし、3年10ヶ月となる。
 この全号を中国語に翻訳し、「闘脳活化(M-net)」と言う小冊子にして持ち歩き、話の途中でこんな事をしています、と見せると、多くの知識人やリーダー達も一目置いてくれる。突然の訪問や初対面でも一緒に食事をしていきませんか、ぜひ一緒に食事しましょう…とお誘いを受ける。ぜひ一緒に仕事をしましょう、と話が弾んでくる。

 言葉だけではその場は盛り上がってもすぐ消えてしまう。この小冊子や長年続けている「奨学金」の支給、大学(院)生達だけで事業展開している武漢大学「創業塾」など、自分や当社を語るデータや資料は、明確な座標軸となった。物を製造したり、買ったり、売ったりするハードも分かりやすいが、ソフトでもハード以上に大きな力となる事を実感した。
 

2003年12月8日月曜日

M-net 2003-12-08

コミュニケーション

 ある得意先の社員が当社の件でミスをおこし、注意を受けた。
 2日後、その得意先の社長と新幹線の中でバッタリ会った。
 その社長は目が合うなり私に、「先日は当社の社員がご迷惑を掛け、本当にすみませんでした…」
 ミスは誰にもあるのでしょうがないが、失敗した得意先の社員はそれを見てその日のうちに上司やトップに報告をしている。ほう・れん・そうを身につけ、実行している素晴らしい会社である。

コミュニケーションは自分の意思や考え方、感じた事、やった事を関係ある人に伝達する事である。文字や言葉、絵、身振りなどの手段を用いてスピーディーに行う事である。最初は意識してコミュニケーションを計り、それがしばらくすると習慣になり、最後は自分自身のものとなる。

 自分勝手に判断し、「しなくても良いだろう」「分かってくれるだろう」や「忘れていました」では相手や周りから信頼されない。タイムアウトでコミュニケーションを計ってもダメである。簡単な事は言葉で、そしてA-4 1枚の文章で伝える事が出来ると完璧である。


検討ではダメ。まず結論(YesかNo)を

 A君と1時間話をした。最後に「どうしますか?」「結論はどうですか?」との私の質問にA君は「検討して後日、答えをお伝えします…」
 私は「A君、もう帰って下さい。時間の無駄でした」「この場で結論が出せない話を1時間も聞いて、最後に検討しますでは、君は勉強になったかも知れないが、私にとっては意味のない時間でした」とキッパリ。A君は「分かりました。やりましょう…」

 世界で仕事をしていて、日本人は「よく分かりました。帰って上司と相談し、検討して答えを出します」と言い、決断力の無さをバカにされている。交渉に決断力の無い人が、相手をバカにしている事でもある。
 世界では1人で来訪し、その場で「Yes,No」をはっきりする人が能力ある人と評価されている。国際化の中でこれから我々日本人もその場で決断できるトレーニングをしておかないと、相手にされなくなってしまう。

 その場で決断する為には、事前の勉強をし、よく話を聞き、本質を見抜き、相手を洞察し、今だけでなく少し将来も見通し決断をしなければならない。そして出した答えに対して出来る方法を考え、挑戦や実行をする事が人やビジネスを大きくしていく。
 「チャンス」と「時間」は貯金できないし、待ってくれない。チャンスを活かそう。


2003年11月28日金曜日

M-net 2003-11-28

人とビジネス

 金融機関や取引先が企業を見る時、
  ①人(経営者、リーダー)、
  ②ビジネス(その事業の社会性、成長性、発展性、シェア、差別化)
の2つで良し悪しを判断する。
 かつては資産(土地や株、現預金)があるかないかで優良企業か否かを判定していた。しかしデフレが10年も続き、資産はドンドン目減りして行く。かつての優良企業はその地位を失い、判断をする新しい物差しが必要となって来た。

 「人と事業(ビジネス)」が全ての基準の原点に戻った事は、欧米や他の国々では当たり前であった。「リーダー」としての自覚、資質、能力を自らに問い、今やっている「事業」の可能性、成長性を見直し、より専門性を高め、No.1を目指したり、場合によっては新しい事に挑戦する事を、スピードを持って行動しなければならない。
 そう言う中にあって「自己否定」(人、事業共に)も又、必要な場合もある。いずれにしても甘えは許されない昨今である。自己変革や企業変革が正解なき時代の唯一の羅針盤である。


利益生まない事業は道楽

 11/28の新聞に御手洗富士夫キャノン社長が静岡で行った日経連団体全国大会で、経営者講演を行い、
「利益を生まない事業は道楽」としてパソコンなどの不採算部門を切り捨て、利益志向に転換した経緯を紹介。キャノンは「人を基軸にした経営」で人間尊重主義と技術優先主義の経営哲学と実践で世界のキャノンになった。
 今日の新聞の見出しで「ドッキリ」…チョット見ただけで頭から離れない。
 そして「経営者の責任は企業価値を上げる事」
     「刺激を与える給与体系も必要」
 一流の企業と一流をつくるトップは一言で全てを表す。
 勉強不足、実績不足、努力不足、決断力不足…を一行の新聞見出しから考えさせられた。自分自身に「利益を生み出しているか?この事業は、この部門は?」と、様々な事を考えさせられた一言である。


2003年11月18日火曜日

M-net 2003-11-18

あまりに土地が安すぎて、家が建たない?

 K社が社員持ち家として、100区画の分譲をした。10年前の事である。
 バブルが崩壊し、都心回帰現象が表れ、社員の戸建持家志向から都心志向に大きく変化した。こうした中でK社は今年3月、この分譲地を坪5万(1区画60坪×5万=300万)で処分した。大人気ですごい競争率であった。当社の社員も応募したが、抽選ではずれてしまった。

 先日、分譲地の自治会長さんと会った。
 「杉山さん、今年販売したK社の分譲地の内、半分近くが土地は売れたが家が建たずに、解約となってしまった。」との事。理由は「土地が安すぎて担保にならないので、銀行がローンを組んでくれない…。人口が増加し、若い人の街が出来ると思っていたのに、ヌカ喜びだった。」と肩を落としていた。

 デフレも行き過ぎると大変な事になってしまう。住宅部門の社員にこの話をした所、応募者の年収が低すぎ(?)て、銀行ローンが組めなかったのではないですか…と言う。事実はどうか分からないが、家が建たなかった事だけが現実である。


幹と枝葉

 先日、B社の社長が来社し話をしたが、色々と話してくれるがいまいち分からない。頭に思いつく事や、気づいた事を話してくる。
 全然話が見えないので、途中で「話が良く分かりません。何を言いたいのか、ポイントを絞って、1.…、2.…、3.… と話をして下さい」と言った。相手も何を言っているのか分からなくなってしまったようで、笑っている。

 「結論」はこうしたい。「問題点」は大きく分けて、例えば1.お金、2.人材、3.やり方、と言うように話をしてくれると分かりやすい。「何が幹」で、「何が枝葉」なのか、本人も分かっていない。
 多弁で多くを話すとボロも出る。何も話さなければ分かってもらえない。まとめて紙に書いてみるとよく分かる。分からない所も分かってくる。

 人と話す時、1.2.3.という風にポイントを絞って話したり、A4の紙1枚にまとめてみると良く分かる。余分なものは捨て、一番大切な(重要な)ものは何なのかがはっきりすれば、交渉も楽だし、時間も短くて済む。


2003年11月8日土曜日

M-net 2003-11-08

人材

 久しぶりに人材と出会った。
 中国武漢大学で行っている学生創業塾の責任者K君である。

 まず武漢市事務所を設置…安くて、なかなか良い所を選定。勿論大学に近い
 事務所内机、椅子、備品……質素で感じの良いものを購入。机2つ、椅子10脚。
 コンピューター設置…………仲間とパソコンの部品購入。高品質で低価格な
   パソコンを組み立てて設置
 人材……………………………何も言っていないのに、日本語が必要だろうと考え
                     武漢大学の日本語学生の中から一人の優秀な女子
                     学生を見つけ、学生スタッフとする。(この女子学生
                     Sさんは昨年度の杉山奨学金受給生であった)もう
                     一人、財務、経理が必要だろうと考え、商学部から
                     男子学生1名をスタッフとして仲間に入れていた。
                     彼も優秀な学生である。

 こんなK君がこれから学生創業塾の責任者となり、中国内陸の湖北省武漢市で学生ビジネス(日本流インターシップ)を11月1日よりスタートさせた。

 人材の基本である「気づく―計画を立てる―実行する―結果を出す」を実践し、「任される人材」づくりに相応しい学生(人材)と出会った。(勿論K君には2004年7月に当社に入社する内定を出した。)非常に頼もしく期待が持てる。
 又、彼の本来の仕事である茶開発は、計画段階から実行段階に入っている。


悲しい日本人留学生

 10月下旬に、中国西安の西北理工大学で大問題が発生した。
 学園祭で日本人留学生が「裸踊りの寸劇」を行い、中国人を揶揄し、日本人学生と中国人学生が大乱闘となり警察が入り、日本人留学生は全員ホテルに隔離された。「裸踊り」も問題だが、これをOKした日本人教師が批判されている。

 しかし本質は別の所にあると思う。中国に留学(4年生の本科生)する多くの日本人学生は勉強はさておき、遊びやスポーツに多くの時間を費やす。この行動を見ている中国人の大学生は何の為に高い費用(中国学生の10倍の学費、宿舎)を支払って大学に勉強に来ているのか疑問と不平、不満をいつも持っている。

 日本の大学ではそれで通るが、世界では通用しない。学校は勉強する為のところである。もう一度学校とは?学生とは?企業とは?社会人とは?原点に戻って考えたい。


2003年10月28日火曜日

M-net 2003-10-28

36戦26勝10敗。13KO勝ち

 S君の日体大ボクシング部に於ける4年間の成績である。4年生の時は主将。S君が私の著書を読んで感動し、納得したと言う。理由は、
「優秀な人を採用するのではなく、優秀な人を育てる事が最も大切です。高校時代インターハイや国体で優勝した人を大学に入れ入部させても、一度負けるとメロメロになってしまい、退部してしまう。2回も続けて負けると自信喪失でどうしようもない。逆境に全く弱い。一方高校時代は特に目立たないが、見込みや可能性のありそうな人を入部させ指導、教育するとメキメキ頭角を現し、素晴らしい選手になる事が多い。育てる事は大変で苦労は多いが、一見遠回りに見えて実は一番近道です。」

 教科書の勉強は殆どして来なかったが、人生の勉強をして来た若者である。
 もう一つ面白い事を語ってくれた。
「試合に勝ち、優勝する選手の中に二通りいる。たまたま勝って優勝してしまった選手は文章を書かせてみると何も書けない。頭を使わず、知恵も出さないタイプで同じように勝つ事が大変難しい。もう一方は試合に勝って、何故勝ったか文章を書けるタイプである。頭を使い、様々な条件を考えて試合にのぞみ、結果として勝利がある。」

 偶然タイプ(文章を書けない人)と必然タイプ(文章を書ける人)と区分けすれば良いのか?
1つの事をやり抜いた人(若者も含めて)は基本(原理、原則)が分かっているようである。


ノウハウ

 中国関連ビジネスが大盛況である。
 当社の中国ビジネス進出企業支援ビジネスも大変好評を頂いている。
 支援の基本は、
  ①有能な中核となる若い人材(大学を卒業し即日系企業に入社)を募集し、
    試験し、面接して決定し、教育して各社に入社して頂く一貫採用システム
  ②現地の生の情報(どこに投資したら良いか、誰と組んだら良いか、
    どんな問題が想定されるか、対策は…)

の2つである。特に①の採用、教育、その後のフォローシステムは長い年月(25年間)の積み重ねによる「信頼」「人脈」「ネットワーク」「失敗の積み重ねによる、失敗しないシステム」「諦めない継続」など、「時間とお金」をかけた成果、結果である。簡単にマネしようとしても出来ない「システム」「ビジネスモデル」である。一言で言えば「ノウハウ」である。
 ノウハウは作ろうと思って出来るものではなく、様々な体験や経験から生まれて、自然と積み重なって行くもののような気がする。
 ノウハウを活かし、新しい挑戦を試みたい。それは決して中国ビジネスだけでなく…。

2003年10月18日土曜日

M-net 2003-10-18

言っている事やっている事

 ある面接の選考会があった。参加者は15名であり、集団面接である。
 参加者一人一人が自己PRや質問点を発表するのを聞いて、良いか悪いのかの判定(選考)をしていく。
 私は前から意見を聞き、質問に答える。もう一人のT君が後ろにいて同じようにチェックをする。一通り終り、ペーパーテストが始まった時、T君を呼び、15名の中から良い人は誰ですか?と質問すると…「A君、B君、C子さんがいいです」「理由は何ですか?」「発言が良い」「ハキハキしている」「ポイントがマトを得ている」…つまり発言を聞いてチェックしている。私の選考とは全く違っている。T君に「良い事は誰でも言える。これは表面的な判定でチョット違うと思う。」私は「集合時間30分前から来ている人」「目が輝いている人」「身を乗り出して聞いている人」「メモをノートに取りながら聞く人」そして「自分の発言だけで、他人の話を聞かない人」「態度が悪い人」「元気のない人」「下を向いている人」…で判断をする。つまり行動(何をしているか)で人の良し悪しを判断する。

 どんな良い事も言っても、何も挑戦や行動しなければ「絵に描いた餅」で終わってしまう。何を言ったか、何を考えたかでなく、何をしているか、何をしたかがポイントである。
 表面的なチェックは楽であるが、一歩深く考え行動でチェックする為には、よく見、よく聞き、自分で考えて決断するトレーニングが出来ていないと無理かな?とも思った。

 効率を考えTELで話を済ませる事も多いが、最後は人と会って、目で見て、全体を考え、自分の頭で決定する「思考方法」を身につけたい。


男は縦、女は横

 電車に飛び込み自殺する人が毎年4万人。交通事故で死亡する人は約1万人。
 電車で自殺する人は全員男性で、40才~60才代である。リストラや失業、倒産など「縦社会」で行き詰ってしまい、死を選ぶのか…。いずれにしても巾が狭い。

 昼食時、ホテルのレストランや、気のきいたレストランに入ってみると、殆ど全員が女性、ご婦人達であり、仲間や友人達と楽しい会話をしながら会食を楽しんでいる。様々なグループや近所の人達、学生時代の仲間など、「横社会」で活力ある生き方をしている。巾が広くたくましい。

 私はよく「Tの時代」とか「T型人間」の話をする。「─」の横と「│」の縦でTは成り立っている。もう少し男性には趣味や、仕事以外の仲間づくりなど横社会の必要性を感じる。
 ある女性にこの話をした所、「電車に飛び込むなんて一番汚い死に方で、女性はもっと綺麗に死にたい」。最後の最後まで「美しさ」や「綺麗」がキーワードであり、男性も見習わなければならない。


2003年10月8日水曜日

M-net 2003-10-08

投資

 「不況で投資どころではない」が誰もが持つ本音である。
 しかし、「今、投資をしている企業には明日がある」。投資にも色々あるが、株投資や不動産投資ではない。
「設備投資」
「人材投資」
「情報投資」など。

 企業の二極化(勝ち組と負け組)が進み、いい企業はドンドン良くなり、ダメな企業は日に日に厳しくなる。余裕があるから投資、ではなく、輝ける明日の為に種をまき投資をする。今投資が出来る企業は成長や発展が期待でき、投資できない企業は可能性が薄くなりますます先細りである。
 企業だけでなく社員(人間)にも当てはまりそうである。自分に投資をしていますか?限られた時間とお金を自分の成長の為に投資している人と、何もしない人では、今は小差でも近い将来大差となる。
 投資している企業や人間には魅力があり、様々な可能性がある。自然界でも春の種まきがあって、秋の収穫があるのだ。


花茶と中国ビジネス

 昨日メガバンクの1社であるM銀行の法人営業部長が来社された。
 日本一の屋根工事、八角形住宅の話が終り、新規ビジネスの話となった。
 花茶を飲むなり即、「このお茶はいける」「どういう事業展開を考えているのですか?」「良かったらM銀行にビジネス拡大のチャンスを下さい。様々な拡販対策を提案させて下さい」帰社する時にサンプルを渡し、提案をして頂く事になった。
 又中国ビジネスサポートについて、「当M銀行も得意先の為に“情報と人材の提供”をするべく、中国でネットワークづくりを試みたが、なかなかうまく行かない。これだけのビジネスモデルとシステム化されている南富士方式をM銀行と一緒になって事業展開しませんか」とのお誘い。「改めて上層部と会って下さい、そして中国現地支店幹部との話し合いをして下さい」と要望され、了解した。

 長年かけてやって来た中国ビジネスの2つ「茶」「中国進出企業支援ビジネス」にこれ程関心と興味を具体的に示していただいたのは初めてであり、種まき(投資)してきて良かったと実感した。うまく行くか行かないかは別として新しい切り口が見つかり、楽しみである。1時間ばかりの話し合いだったが、感性が高く、ビジネスチャンスは絶対逃さないと言うハイレベルな人との出会いであった。


2003年9月28日日曜日

M-net 2003-09-28

人、物、金の次に来るもの

 経営や事業を営む上で最も大切なものが「人」「物」「金」と言われる。
 ではその次に来るものは何かと言うと、「情報」と一般的には言われ、間違いではない。
 しかし、「今求められるサービス業の3原則」は次の3つと言う話を聞き、これはサービス業だけでなく経営全般に当てはまるものだと納得した。

1) ホスピタリティ…人間力、接触力、おもてなしの心
巾と深みを持った心遣い、思いやり、心憎い程の人間性、とっさの時の判断・対応、など
2) エンターテイメント…演出力
非日常的な演出や感動するような仕掛け、イベント、やり方、など
3) プリバリッジ…特別待遇
あなたの為の特別な席、プラン、計画、部屋、食事…など、
みなさんではなく、特別なあなたの為にと言うメッセージのあるサービス

要は今までのやり方、提案、企画との「違い」をどう出せるかである。
この1、2、3によって明暗が出てしまう。


野球からサッカーへ

 野球は監督の指示のもと、様々なゲームをグループ(9人)で行う。監督も選手と同じユニフォームを着て、選手は監督の指示を待ち、監督の指示に従ってゲームを行っていくスポーツである。
 一方、サッカーは試合が始まると監督は背広を着て高い所(席)で全体を見ていて、一切指示は出さない(出せないと言うのが正しいかも知れないが)。選手1人1人が状況判断をし、自分で瞬時に決断をしてゲームをしていくスポーツである。あくまで個人の判断力やプレーが勝負を決めていく。そうかといって個人プレーでは試合に勝てない。
……と言う話を聞いた。

 どちらも選手1人1人の能力は高くなければならないが、野球は1人のリーダー(監督)の力量によって決まってしまう事が多い。しかしサッカーは個々が判断し、行動してしかもチームとして勝利へ導かなければならないプランナーとプレイヤーとを同時に進行させなければならない。

 どちらが正しいと言う事ではなく、1人のリーダー(社長)の指示で動くシステムから、これからはサッカーのように一人一人の社員が状況判断でき、行動し、会社(チーム)全体として勝利へ導くシステムが求められる。
 「人材」と「教育(トレーニング)」、そしてそれを指導する「監督」の3つがポイントである。

2003年9月18日木曜日

M-net 2003-09-18

女の強さ、男の自立

 先日、東北新幹線の中で50~60才の女性と一緒になった。
 私は重いかばんを二つ(ビジネス用と着替え用)を持って新幹線に乗った。女性は私に「ビジネスですか、大変ですね」と一言。私がよほど仕事人間と思われたかどうか分からないが「立派そうな人ですね」と言い、
「男は夢に生き、女は現実に生きています」「特に男の過去の栄光はどうしようもない」
「趣味や楽しみ、友達も、待っていてはダメで、こちらから積極的に見つけなければならない」
「結婚しても女性は家政婦みたいなもので、男は何も変わらない」
「男は離婚した妻が元の鞘に戻ると思っているが、女はわき見はするが元には戻らない」
以上の様な事を私に向かって言った。「結婚し、子供を産み育て、仕事をし、家事をすべてやり、離婚をし、様々な事を経験した。今は充実し、趣味や旅をし、友人と話し、毎日が楽しい。葬儀の費用だけ残し、子供には一切お金を残さない。」短い一時間くらいの間に色々と話しをして下さった。

 男性に対する不平や不満なのか、私は言いやすそうだったのか、あるいはたまたま輝いて見えたのか、この女性の話を聞いていて、女の強さ、たくましさを感じた。

 又男性はこれから(今も含めて)、「夢だけでなく現実を知り」「仕事以外に趣味を持ち、多くの友人を持って、生活をエンジョイする為に、積極的に外に出てチャンスを作り、活かし」「家庭でも家事に協力し」自らが従来の自分から「自立」しなければ、これからの長寿社会を生きていけないと実感した。男も「輝くなら一生輝き続ける」か「自立」をするかを選択しなければならない。


分かる事、出来る事

 「分かりました」と言いながら「何も行動しない」学生さん。
 つまりは分かっていない事である。あるいは分かっていてもどうして良いかわからないのかも知れない。「分かりました」と言って、良い結果、悪い結果は別として、行動や挑戦する人は1,000人に1人?くらいである。

 頭でどんな事を考えても、行動してみなければ結果は出ない。良いか悪いかも。
 今年の2月頃より新卒の説明会を全国で行い、そんな事を実感している。 就職の内定率がどうのこうのと言う前にもう少し目標を定めて行動してみたらと思う。学生だけでなく、社会生活や企業活動の中でも「分かりました」と言いながら問題や決断を先送りする人が多い。分かりましたと言って即行動したり、挑戦する人を私は高く評価し、尊敬もする。そんな人材を育てたい。

 「何を思ったか、考えたか」でなく、「何をしたか」で全てが決まる。
 行動や様々な経験が新しいものを生んでいく時代でもある。失敗から学ぶ事も多い。


2003年9月8日月曜日

M-net 2003-09-08


時代の先端をいく中国/上海

 インターネットがすごいスピードで生活の中に入ってきている中国である。

・ 地方都市で求人を依頼され、インターネットで1週間募集した所、500名以上の応募があった。この500人以上の中から客観的基準(男女、年齢、地域、他)でまず選別し、次の面接で能力や知識などの判定をし、数名を内定した。

・ 上海で同じように募集を始めた。応募期間は1ヶ月であるが、1000~2000名以上の応募が見込まれる。中国の大都市では転職が大流行のようである。しかしこの転職や仕事を見つけるのにも、パソコンが使えないと出会いの場さえない。

・ 上海や都市のホテルを予約する時、ほんの少し前まではそのホテルと協議をし、値引率を決めて予約をTELで入れた。しかし今はインターネットで予約するのが一番スムーズで、最も安く泊まれる。

・ 上海で企業のトップと会って色々な話をするが、トップの話が従来の仕事の延長線上だけの話ではつまらない。インターネットも活用するビジネスや目新しい発想など、おやっと思えると話が弾む。成長の可能性があるか否かの1つに、ITやパソコン、インターネットの話が出るか否かである。インターネットの話をした時、相手がその話に応じてくれれば将来性大であるが、乗ってこない場合は、その経営者の将来性や事業の可能性は限りなく低いように思えた。

・ インターネットの役割がドンドン生活や仕事の中に入って来ている。使うITだけでなく、新しいビジネスを創造したり、機械化、自動化できるものはIT化し人間にしか出来ない事に多くの時間やお金などのエネルギーを投入すべきだと中国/上海で実感した。


日本語と英語、中国語

 日本語はよくあいまいだと言われる。
 例えば「私はあなたが好きです」は肯定文。「私はあなたが好きではない」は否定文。
 日本語は最後まで聞かないと意味が全然違ってしまって難しい。 英語や中国語はNoとか不(プー)が最初に来るので、最初の一言で大まかな意味が分かる。 これは文化の違いで、直せと言っても簡単にはいかない。

 しかしグローバル化や国際化の中では、日本的な考え方だけでは、相手にされなくなってしまう。ビジネスや生活の中でまず最初にYes,Noをはっきり出す習慣を身につけたい。「最初に結論を」、である。勇気とか決断が要るが、慣れてしまうと決して難しくはない。常に全体を見てベスト案、次案を考えて判断、決断をするトレーニングが必要である。ではどうしたら全体が見えたり、理解できるか?


理解

 あいまいな表現の本質や言いたい事を理解できれば、最もふさわしい自分の言葉で言い表す事が出来る。よく理解出来なければ、真似をするしか道はない。
 どうしたら理解できるか?「木を見て森を見ず」ではないが、全体、全容を推察や洞察する。枝葉でなく幹(本質)はどれで何か。主語(最も大切なもの)は何かを見つける事である。余分なものや、飾りを捨ててしまうと主役が見えてくる。これもトレーニングで出来る。要は挑戦である。

2003年8月28日木曜日

M-net 2003-08-28

WhatとHow

 どうやるか(How)と言う事もすごく大切であるが、やっている事が時代に合わなかったり、可能性の小さな事では、いくらどうやるかを考えても限界がある。トップの仕事としては何をするか(What)が最も大切で、この何をするかが正解でなくても、社会性があったり、時代を先取りしていると、努力や工夫のHowが大きく貢献し、大きな成果を得られる。

 先日もある経営者とお会いした折に、その経営者が「どうやって良い物を作るか、作る事に全力を投入している…」と話すが、どうも元気がない。なぜ元気が無いのですか?と質問すると、「その商品が売れない。市場が小さくなっている。競争が厳しい…」私はその経営者に、トップの仕事は「How」(どうやるか)ではなく「What」(何をするか)ですよと話した。

 今時代はHowからWhatやWho(誰がやるか)、Where(どこでやるか)、When(今すぐやるかどうか)にかかっている。担当者の能力が大きくモノをいい、地方でやるか都市でやるか、即決しチャンスを活かす…など。


忘れる

 約束した事や、お願いした事を忘れてしまう人がいる。忘れてはいないが、先送りしているのかも知れない。小さなどうでもいい事を忘れたり、先送りしても問題は少ないが、大きな事や基本的な事を忘れたり、先送りされては非常に困る。困るだけでなく企業の生死に関わる事も多い。
 忘れたり、先送りする人にはある共通点がある事に気づいた。

1. 目標や方針がはっきりしていない。持っていない。つまり問題意識がないか薄い。
常に足元や目先の事など当面の事だけをやっている。計画と実行のチェックが全然無い。

2. 受け身で指示待ちである。
情報を新聞やTVなど一方的に与えられるモノから得て、それで満足している。
自らが提案したり、新しい企画を出したりして、自ら情報発信をしていない。
言われた事、指示された事は一生懸命やるが、それ以上は気づかない。

 どうしたら良いかを少し考えてみた。

 まず①通常よりチョット早く出勤し、今日一日何をしなければならないか計画を立てたり、大切な事は何か、どうしてもやらなければならないものは何か、などを考えたり、目標を立て――、一日実行し、――帰る時もう一度朝立てた計画と結果をチェックしてみると、忘れる事はあり得ない。1週間、1ヶ月、1年も同じである。

 次に、②受け身でなく、自らが新しい事に挑戦したり、1日1つは何か新しいヒント(雑誌や本から、自分で外に出て何かを感じ、いつもとは違う人と話し、何かを気づくなど)を意識的に得て、メモにでも書き残し、マンネリから抜け出し、頭の活性化、つまり脳の活性化を毎日行う。

 そしてラストは、③実行と継続である。さあ、今日から始めよう。


2003年8月18日月曜日

M-net 2003-08-18

まさかの時代

 8月5日の夕方、主力仕入先の㈱クボタから連絡が入り、クボタの建材事業部と松下電工の外装事業部が今年12月1日をもって合併するとのビッグニュース。明朝の新聞に載るとの事…。
 昨日までの敵と、今日は手を結び一つの会社になる。まさに「まさかの時代」である。住宅業界も成熟産業となり、建材市場でも拡大は望めず、何か新しい道を見つけなければならない。鉄を見ると分かるが、新日鉄と川鉄の2つのグループになり、シェアをお互いに守りながら共存している。住宅業界の中の屋根、外壁、建材マーケットも大手十数社がひしめいている中の第一弾としての強者連合であるが、今後第二、第三の合併もあり得る。

A. そして、まさかの情報に接した時、どうしたら良いか?
まず「その情報の真偽と真意」を確かめなければならないが、人間関係や幅広いネットワークがないと手の打ちようがない。そして確認をした上で関係者にスピーディーに「事実と見通し」を連絡しなければならない。それから当社で予想される「問題点」などを伝えなければならない。「1つのピンチは大きなチャンス」である事も含めて。

思えば今年の春、クボタの幹部の方が当社に訪れた際、「建材業界をどうしたら良いと思いますか?」と質問され、私は本心と冗談を込めて「松下電工さんと強者連合したらいかがですか…?」と話した事があり、幹部の方は黙って話を聞いていた…。
今回の出来事を一つのチャンスととらえ、我々はより強い「屋根工事日本一」とそして「外壁工事日本一」を目指しスピーディーに、そして積極的に対応していきたい。

B. 「変化の時代」に求められるものは何かを考えてみた。
1. 情報力………………オフィシャルな情報とそれを確認する人的ネットワーク
2. 柔軟性………………何が起きても柔軟に対応できる頭と体
3. スピード……………即対応する
4. 差別化(違い)……他社との違いを日頃より明確にしておく
5. 人間力………………要(1~4)は、人間や社員の能力差である。
           人をつくった企業、組織が成長し、勝ち残っていく


働ける事は幸

 ある知人が生活保護(生活困窮者の最低生活保障を国が行う)を受けた。理由は家庭にも問題があり、中高年の為仕事も見つからず、資産も預金も支援者もなく生活が出来なくなったからだ。
 国からの生活保護を受けている人はなんと130万人(人口1億3千万人の1%)、つまり100人に1人いる計算だ。ここ7年間で50万人増えたそうだ。健康で仕事(社会に役立つ)が出来、国や他人に頼らず自立している事がいかに幸せかを知り、様々な事を考えさせられた。