2003-08-18

M-net 2003-08-18

まさかの時代

 8月5日の夕方、主力仕入先の㈱クボタから連絡が入り、クボタの建材事業部と松下電工の外装事業部が今年12月1日をもって合併するとのビッグニュース。明朝の新聞に載るとの事…。
 昨日までの敵と、今日は手を結び一つの会社になる。まさに「まさかの時代」である。住宅業界も成熟産業となり、建材市場でも拡大は望めず、何か新しい道を見つけなければならない。鉄を見ると分かるが、新日鉄と川鉄の2つのグループになり、シェアをお互いに守りながら共存している。住宅業界の中の屋根、外壁、建材マーケットも大手十数社がひしめいている中の第一弾としての強者連合であるが、今後第二、第三の合併もあり得る。

A. そして、まさかの情報に接した時、どうしたら良いか?
まず「その情報の真偽と真意」を確かめなければならないが、人間関係や幅広いネットワークがないと手の打ちようがない。そして確認をした上で関係者にスピーディーに「事実と見通し」を連絡しなければならない。それから当社で予想される「問題点」などを伝えなければならない。「1つのピンチは大きなチャンス」である事も含めて。

思えば今年の春、クボタの幹部の方が当社に訪れた際、「建材業界をどうしたら良いと思いますか?」と質問され、私は本心と冗談を込めて「松下電工さんと強者連合したらいかがですか…?」と話した事があり、幹部の方は黙って話を聞いていた…。
今回の出来事を一つのチャンスととらえ、我々はより強い「屋根工事日本一」とそして「外壁工事日本一」を目指しスピーディーに、そして積極的に対応していきたい。

B. 「変化の時代」に求められるものは何かを考えてみた。
1. 情報力………………オフィシャルな情報とそれを確認する人的ネットワーク
2. 柔軟性………………何が起きても柔軟に対応できる頭と体
3. スピード……………即対応する
4. 差別化(違い)……他社との違いを日頃より明確にしておく
5. 人間力………………要(1~4)は、人間や社員の能力差である。
           人をつくった企業、組織が成長し、勝ち残っていく


働ける事は幸

 ある知人が生活保護(生活困窮者の最低生活保障を国が行う)を受けた。理由は家庭にも問題があり、中高年の為仕事も見つからず、資産も預金も支援者もなく生活が出来なくなったからだ。
 国からの生活保護を受けている人はなんと130万人(人口1億3千万人の1%)、つまり100人に1人いる計算だ。ここ7年間で50万人増えたそうだ。健康で仕事(社会に役立つ)が出来、国や他人に頼らず自立している事がいかに幸せかを知り、様々な事を考えさせられた。