2010-04-28

M-net 2010-04-28

信頼経営

人を信じること。それは可能性を広げ、大きな力を生み出す源泉である。
企業の経営においてもまったく同じ事が言える。お互いの信頼の上に成り立つ経営、それが“信頼経営”である。
大きなビジネスをする際、トップ同士の信頼こそが成功の原動力となる。
トップはお互いを信じて大きな方向性を決める。いったん決まったら、後の具体的な事や細かい事は担当者に任せ、一切口は出さない。リーダーが目の前の事しか見ていないと、本来なら一番重要である最終目的を忘れ、あっちをやったりこっちをやったりで、一向に前に進まない。
私はいつも、一度決めたら相手を信じて、目標達成のために全力で協力する。だからこそ、腹を割って話し合い、困ったときはお互いに助け合うものだと思っている。例えばお金がなかったら、今回はこれしか払えなけれど、成功したらその時はきちんと払うから…と言ってそれをきちんと守るのである。
国際化企業としてやっていく以上は、文化も違うし、価値観も異なる人とパートナーを組んでいかなければならない。また、ソフト(知恵やノウハウ)という、目に見えない財産への投資も欠かせない。
“信頼経営”はまさに21世紀型の経営なのである。


中国研修

先日、社員の中国研修をおこなった。参加者は12名、前年度に良い成績をあげてくれた社員と、入社2~4年目の若手社員が中心である。
研修の日程から宿の予約、街の案内に至るまで、中国の社員には本当にお世話になった。また、土日をはさんでいたにもかかわらず、現地社員のみなさんが総出で歓迎してくださり、大変感謝している。
研修は6名ずつ2回に分けておこなった。両班とも、3泊4日で武漢・上海を見学する内容である。

【武漢】 … 武漢事務所・武漢大学・東湖・別荘・黄鶴楼・群光広場の見学、
       寝台列車での移動
【上海】 … 上海事務所・建材市場・田子坊・豫園・環球金融中心・バンドの見学

参加者のレポートより
「行く度のその変化のスピードに圧倒され、全世界注目する中国のパワーの源がそこにあるのを感じる事ができます」
「常に相手の意図を読み行動できる社員達を見て感心しました」
「事前準備の良さと即座に予定を組める対応力に驚かされ、自分も見習わなければと痛感」
「社員の方も学生の方も全員の目がギラギラして、とても元気」
「この研修で自分の仕事に対する目線(視野)が確実に変化したのは実感しております」
普段、中国とは関わりのない部門だけに、相当な驚きと感動があった事が彼らのレポートや表情から感じられた。
今回の研修を通して視野を広げ、気づいた事をそれぞれの仕事に活かしてもらえればと思う。


2010-04-18

M-net 2010-04-18

興味を持つ

4月1日付けで社内の人事異動が行われた。従来のやり方を見直し、時代に合った方法を取り入れるために、例年より多くの異動があった。中には、リーダーを降格になった者もいる。
では、なぜ降格になったのだろうか?それぞれに共通するのは、“興味を持たない”という点である。
たとえば新しいビジネスを始めることになった時、好奇心旺盛な人であれば、言われなくとも自ら掘り下げて調べたり、勉強する。しかし、興味を持たない人は、何の反応をすることもなく、情報は情報のまま終わりである。変化もなければ、成長もない。これでは、激変する時代に取り残されてしまう。
仕事や数字、遊び、部下や職人など何事にも興味を示し、新しい事をどんどん取り入れていける人こそ、時代が求める“変化できる人”である。
今回、降格になってしまった人や従来のやり方から抜け出せない人は、頭を柔らかくして自分のアンテナを広く張ってみてほしい。日々の情報を自分の事として捉え、ちょっとでも踏み込んでいくと、自分の幅が広がり、新しい変化が生まれる。そして人としての魅力が増し、リーダーとして尊敬される。


スピード

先週の土曜日、ある用件があってT君を呼んで話をしたのが午前9~10時。
「この件についてお願いしたい。少し急いでいるのだが・・・」と言ったところ、「はい、分かりました」とT君。
急いでいるとは言ったものの、本来なら休日の土曜日であるし・・・と思っていたら、午後3時にはT君から報告のメールが届いていた。こちらも驚くほどのスピードである。
今の社会は変化が常である。返事は“その場”で、そして“即行動”できる人が21世紀対応型の“チャンスを掴む人”である、と改めて感じた出来事であった。『スピードは力である』


ちょっと頭を使ってみると…

アパートの経営をしている友人から面白い話を聞いた。
不況の影響でアパートは空室だらけ、何とか入居者を呼び寄せようとある4つの対策をうった。
1.外壁を塗りなおし、古くなっていた外観を一新
2.全室にウォシュレット付きのトイレを完備
3.家賃を5,000~8,000円ほど値下げ
4.“レントフリー”導入
一番最後の“レントフリー”とは、入居後の家賃が2ヶ月間無料になるシステムである。もちろん、敷金・礼金は無料。経営の面からするとずいぶん厳しいと思われるが、それでも空室よりはいいという判断があっての事である。思い切った“お得感アピール”が功を奏し、ガラガラだったアパートは即日満室になったそうだ。
要はやり方次第である。今のやり方では通用しなくなった時、そのままやり続けるのではなく、チョット頭を使ってみてはどうだろう?角度を変えて見たり、少し先を考えてみたり・・・思わぬ突破口が見つかるかもしれない。

2010-04-08

M-net 2010-04-08

報われる努力を

先日、若い社員への教育を行った。彼らを見ていると、そもそもの課題認識がずれていたり、努力が中途半端に終わっている人が多い気がする。

■ 課題認識力
「今、何が求められているのか」「ゴールは何なのか」
原点がずれていると、どんなに頑張ったところでミスマッチとなり話にならない。特に女性は自分の思い込みで盛り上がってしまいがちである。
課題認識力を高めるためには、“相手目線”である事が第一である。
相手とは誰か?仕事ならまず上司だろう。
そして、その最終的な相手は上司の上司である経営者だ。
経営者目線を身につけるためには、消費者の視点ではなく、供給者の視点でモノを考える習慣が必要である。たとえば、「このランチの利益率はどのくらいだろう?」「人件費はどのくらいかかっているのだろう?」といった視点から捉えてみると、何気ない日常も勉強の場に変身する。
また、ビジネスの視点が身につけば、上司や経営者、また他の企業へ訪問した際も同じ目線で会話ができる。

■ ズバ抜ける
何事も、ちょっと頑張ったくらいでは中途半端で普通どまりである。
しかし自分に特徴があれば、「○○さんにお願いする」と使命される存在となり、自分のポジションが出来上がってくる。
自分に特徴がないと思っている人は、何かにズバ抜けてみるといい。特別な事をする必要はない。誰でもできる事をとことんまで極めてみると、相手に感動を与え、記憶に残る。
たとえば・・・
【スピード】…何かを依頼されたらものすごいスピードでやる。
【時  間】…朝早くから掃除をする。それを継続する。
【回  数】…「この人!この会社!」と思ったら、何回でもアプローチする。
【  量  】…誰もやっていないほどの量。量をこなして習慣にすれば、
           自然と質も上がる。
【態  度】…とびきり元気の良いあいさつ。最高の笑顔。ものすごい集中力で相手の話を聴く。
これらは、特別な能力がなくてもできる事だが、実際に実践している人はなかなかいない。
皆が「やってもムダだから」と思ってやらないような事や、相手がびっくりするほどのやり方を、やってやって、やり続けてみてはどうだろうか?
人生、人と同じよりも、チョット違うくらいが面白い。

日頃、頑張っているのに報われない人、仕事で認められないと不満に思う人がいる。
逆に言えば、ビジネスの場で認められたいならば「報われる努力」をすべきだとも言える。せっかくの努力を実らせるためにも、この2つのポイントを掴んでほしい。