2010-04-08

M-net 2010-04-08

報われる努力を

先日、若い社員への教育を行った。彼らを見ていると、そもそもの課題認識がずれていたり、努力が中途半端に終わっている人が多い気がする。

■ 課題認識力
「今、何が求められているのか」「ゴールは何なのか」
原点がずれていると、どんなに頑張ったところでミスマッチとなり話にならない。特に女性は自分の思い込みで盛り上がってしまいがちである。
課題認識力を高めるためには、“相手目線”である事が第一である。
相手とは誰か?仕事ならまず上司だろう。
そして、その最終的な相手は上司の上司である経営者だ。
経営者目線を身につけるためには、消費者の視点ではなく、供給者の視点でモノを考える習慣が必要である。たとえば、「このランチの利益率はどのくらいだろう?」「人件費はどのくらいかかっているのだろう?」といった視点から捉えてみると、何気ない日常も勉強の場に変身する。
また、ビジネスの視点が身につけば、上司や経営者、また他の企業へ訪問した際も同じ目線で会話ができる。

■ ズバ抜ける
何事も、ちょっと頑張ったくらいでは中途半端で普通どまりである。
しかし自分に特徴があれば、「○○さんにお願いする」と使命される存在となり、自分のポジションが出来上がってくる。
自分に特徴がないと思っている人は、何かにズバ抜けてみるといい。特別な事をする必要はない。誰でもできる事をとことんまで極めてみると、相手に感動を与え、記憶に残る。
たとえば・・・
【スピード】…何かを依頼されたらものすごいスピードでやる。
【時  間】…朝早くから掃除をする。それを継続する。
【回  数】…「この人!この会社!」と思ったら、何回でもアプローチする。
【  量  】…誰もやっていないほどの量。量をこなして習慣にすれば、
           自然と質も上がる。
【態  度】…とびきり元気の良いあいさつ。最高の笑顔。ものすごい集中力で相手の話を聴く。
これらは、特別な能力がなくてもできる事だが、実際に実践している人はなかなかいない。
皆が「やってもムダだから」と思ってやらないような事や、相手がびっくりするほどのやり方を、やってやって、やり続けてみてはどうだろうか?
人生、人と同じよりも、チョット違うくらいが面白い。

日頃、頑張っているのに報われない人、仕事で認められないと不満に思う人がいる。
逆に言えば、ビジネスの場で認められたいならば「報われる努力」をすべきだとも言える。せっかくの努力を実らせるためにも、この2つのポイントを掴んでほしい。