2002年12月28日土曜日

M-net 2002-12-28

2003年はどんな年……「人材格差の年」

 希望としては、明るい年であって欲しいと心から念じている。
 しかし現実から想定すると、非常に厳しい年であると考えざるを得ない。工場の海外(中国)移転、それに伴うリストラ等の雇用の不安定化、学卒者の就職の厳しさ、賃上げでなく賃下げのスタート元年…。
 いずれにしても勝者(少数)と敗者(大多数)に大別されてしまう。業界内に於ける企業間格差、或いは人間に於いても出来る人と出来ない人の二極化など、大きな差が出てくる年になる。
 ではどうしたら良いか?一口で言ってしまえば、勉強をするしか方法がない。勉強と言ってもただ新聞や本を読む事だけではない。自社或いは自分自身の長所と短所を知り、強い所をより強くし、攻めと守りを同時に行い、個性や特徴ある社員や人材を育てて行く事であると思う。国際化や情報化は言うに及ばずである。

 激動する時はピンチでもあり、チャンスでもある。従来からの固定概念にとらわれずに新しい試みに挑戦したり、社員の英知を集め、思い切って若い人に権限を任せたり、可能性の無い部門や事業を思い切って切り離したり、従来では出来なかった事が思い切って出来る年でもある。

 従来産業や成熟産業ではNo.1(トップ企業)を目指し、新規事業ではユーザーのマトを絞って今までにないこんな商品が欲しかったと言う商品開発力やそれを販売するマーケッティング力にかかっている。

 いずれにしてもどう考え、どう計画を立て、どう実践するかは人にかかっている。2003年は規模の大小とか経験のあるなしではない、人材格差の年となる。激動期には多くのドラマが生まれるが、良いドラマの主人公となれる様、勉強し、チャンスを活かせる人であって欲しい。


成功は行動した者のみに与えられる最大の報酬である

 今年1年間を振り返って様々な失敗がある。思い出すだけでも恥ずかしくなる事もある。しかし何事も、思うだけだったり、考えただけでは失敗も無ければ勿論成功も無い。自分自身をなぐさめる為にも、上記の言葉を思い出す。失敗を分析し、失敗を活かし、同じ失敗を二度としない事で失敗も成功の礎となる。チャンスがあったら挑戦し、チャンスを創って挑戦したい。

 物事をやろうとした時、「勇気」と「決断」がいる。そして後は「行動」だけである。年末の今や新年は一人一人が「1年間を振り返り」「反省し」「新しい夢や計画」を立て、行動をする人であって欲しい。行動は体験となって、自分自身の考えや判断や決断の血となってくる。そして行動して結果を出す生き方は自分に自信となって返ってくる。
 1年を振り返り、何が頭の中に浮かんできますか?そして何をして来たか?その中で何が成功で何が失敗か?或いは思い、気づいたが何もしなかったか?年末は身体も頭も忙しい。


2002年12月18日水曜日

M-net 2002-12-18

失敗を活かし、チョット頭を使う

 ある設備投資を計画し、Aと言う業者に見積りを依頼した。A社は変なものを作ってはいけないと考え(?)800万円の見積書を提出してきた。これではチョット高くてダメなので、別の業者B社に見積りを依頼する事になった。当社の担当者S君は前者のA社と同じ様に現場を見せ、説明しようとする。たぶん結果は同じ様に高くなってしまう。

チョット頭を使い(同じ失敗を繰り返さない為にも)機転をきかせ、「予算は500万円、工期は××日までに」と大まかな方針を示すように上司から指示があり、この事をB社に伝え、見積りをして頂くと、予算通り、工期通りにうまくいった。
 チョット頭を使う事の大事さが痛感させられる。機転をきかせ、頭を使うのが苦手な人は物事に大まかな数字(いつまでに、いくらで)を導入すると多少の違いはあっても大きなズレは生じない。


気づかない、気づいても何もしない

 先日の夜、三島本部の入り口付近で大きな事故があり、ガードレールが壊れ、車のフロントガラスが割れ、地面一杯にガラスが散らばっている。中にはこのガラスでタイヤが壊れてしまった人もいるとか?起きてしまった事故はしょうがないにしても、このガラスの破片に誰が気づき、誰が掃除して片付けるか?

① 気づかない人は論外でどうしようもない
② 気づいても掃除や片付けまで頭の回らない人は残念ながら何事も頭が回らず、それだけ
③ 気づいても自分には関係なく誰かがやるだろうと見て見ぬふりを決め込む人
④ 気づいて、会社の入口なので自らが掃除したり、誰かに頼んでやってもらう行動する人…

さて自分は①、②、③、④、どれに当てはまるか考えてみて下さい。
 物事に「気づく」事の大切さ、そして気づいた事を「行動、挑戦」する事の難しさを実感した。社会の多くの場面では、自ら気づかなければダメであり、気づく、気づかないが大差となり、その気づいた事を即実践するか否かが勝者、敗者の分かれ目となる。
 後12日で2003年となる。来る年も決してバラ色の年ではないが、良い所を見つけ、気づき、これをベースに新しいスキームを創り、前向きに挑戦していきたい。


2002年12月8日日曜日

M-net 2002-12-08

現代的

 若い人と会うチャンスがいっぱいあり、それだけに考えさせられる事も多い。大きく分けて2タイプの若者がいると思う。

Aタイプ…目的をしっかり持ち、見えない所で幅広く勉強しており、発言や行動も「おやっ!」と思わせるところがあり、エネルギッシュで行動的である。やりたい事と今出来る事が明確で、総じて素直でチャレンジ精神旺盛でスピーディーである。
Bタイプ…言われた事や指示された事はやるが、それ以上は気づかず?気づいてもこれは自分の仕事でないと割り切り、頭も使わず、手も出さない。表面に見えるものや言われた言葉だけで判断し、近視眼的思考やその場だけの行動が多い。とりあえず今が良ければそれで良し。総じて指示待ちでマニュアル中心で行動し、笑顔とフットワークは良いが、それ以上は何も無し。

1. 先日も大切なお客様が来社され、会議室に案内して頂いたが、電気もつけず、暖房もつけないでそれでいい?と思っている(気づかないのかも知れない)。お客様は「今日は寒いですネ」と一言。笑顔とフットワークは良いと思いたいが…何か一番大切なモノが欠けている様な気がしてならない。
2. 仕事をする時、一人で仕事をする事は少なく、チームワークでする。仲良く仕事をしたい事に気を使いすぎ、難しい事、嫌なこと、雰囲気の悪くなるような事は思っても発言せず仕事をしている。仲間や横だけを考えすぎ、縦や大きな方針を見失っているリーダーもいる。自分に自信がないと言えばそれだけだが…。発言や行動しなければ誰も分かってくれないし、周りもそれで良いと思い全体として成長できない。
Bタイプの人や1、2の事例の場合、私は彼等に「現代的だネ」と言うが、実はAタイプのような人間を尊敬し、大きく育てたいと思い、「真の現代的人間(基本を忘れずに、時代や変化に対応する人)」と心の中で叫んでいる。


一言で特徴を

 私達の総合外装事業部は多くのハウスメーカーかや工務店、大型ビルダーと取引をし、日々仕事(屋根、外壁、樋工事)をしている。昨今のデフレ経済化の厳しい現状の中で成長し、伸びている企業があるが、良い会社ほど一言で特徴を言える。
・ Kホーム(注文住宅)。「営業マン0」で全て工務のみで受注、設計、施工アフターをしている。
・ D建設(注文住宅)。「現場にチリ一つ無い」現場を大切にし、CSとショールームとして活用。
・ I工務店(共同住宅)。「外観デザインを輸入風」アパートに入居したくなるようなデザイン。
・ T住宅(分譲住宅)。「13:00~13:10現場掃除タイム」10分間全員で整理整頓と掃除。
・ I設計(分譲住宅)。「土地、建物で1,700万円」アパート代で夢の一戸建てを。
・ Aホーム(注文住宅)。「坪21万円」超ローコスト住宅で誰にも買える家づくり。

企業も個人も、これが「当社の」「私の」特徴ですと一言で言えると良い。日々自分を磨き、荒波の中でも自分を見失わないような生き方をしたい。特徴、差別化、個性、優位性は今一番求められている。


2002年11月28日木曜日

M-net 2002-11-28

何か役立つ事

 中国の大学で奨学金を贈呈した。武漢大学(国立トップ大学、大学生34,000人、院生9,000人、教職員9,000人、敷地3,300,000㎡)の成績トップで社会貢献を認められた学生達8名。贈呈式が終わり全員と討論会。8名参加中2人の学生が「杉山種まき奨学金を頂き、大変嬉しいし光栄です。」「何か私に出来る事がありましたら言って下さい。お役に立ちたいです。」との事。20歳前後の若い学生でもこれだけの事が言える、素晴らしい人材だと実感した。他の学生6名は自分の意見や考え方を述べ、私に質問をする…。

 相手の立場に立ったり、感謝を具体的な言葉や行動で表現する事は言われれば簡単な事であるが、自ら気づき表現し行動する若い学生達に接し、その人間性や能力に深く感動した。勿論この8名の学生たちとは上海――武漢(約1,000km)をパソコンやインターネットを使った情報交換やビジネス提案、市場調査、研究などを行っていく。こんな素晴らしい人間性のある若い人達と世界で事業やビジネスが出来る事を期待している。営業やマーケッティングなどの対人ビジネスは相手の心を動かす事が出来れば成功である。時には人の心を動かす「何か」を自然にできる人になりたいですネ。


KUBOTA と KUBODA

 当社の主要仕入先に㈱クボタがある。農機材のトップメーカーだが屋根、外壁材のトップメーカーでもある。このクボタが中国に農業機械の工場と会社を持っているが、コピー品(模造品)が出回り、苦戦をしていた。このコピー会社がKUBODAである。KUBOTAの製品は品質も良いが、価格はそれなりで高い。しかしこのコピー製品は安価で品質も問題がある。

 どうしてこのコピー製品を駆逐するか?考えた末に、農業機械を三交代で24時間稼動させる。農機はリースとして扱い、フル回転させて品質と効率で勝負した。中国製のコピー機械は24時間稼動では故障の連続で全然ダメ。日本のメーカー品は24時間三交代で機械を動かしても、品質は問題なし、仕事はスムーズで、中国の農業従事者より高い評価を受け、機械の受注も大量との事。
 KUBOTAとKUBODAのTとDの一文字違い。商品もマネだが社名も似ている。品質と発想の転換でKUBOTAは勝者に。中国脅威論の一般論だけでなく、国際競争も品質や発想で勝てる素晴らしい一例です。我々も自信を持ってつくる事に挑戦していきたい。


2002年11月18日月曜日

M-net 2002-11-18

気のきかない(待ちの)人に明日はあるか

 旅をしても、仕事をしても、気のきかない人と一緒だと、こちらが疲れてしまうし、嫌になってしまう。
 たぶんこう言う人は常日頃から自己中心で生きてきており、相手や周りに気を使う事を知らない人で、ビジネス社会に於いては絶対に顧客満足はあり得ないし、敵は作っても味方は増えないタイプの人間である。
・ 時間はギリギリ
・ メモは一切取らない
・ 自分の興味のあるものだけは質問
・ 重いものを持っていても自ら「持ちましょうか」とは言わない
・ 言われた事だけはやり、それで良いと思っている
・ 何をやっても感謝(ありがとうと言う事葉、行動)なし。勿論チャンスを与えても感謝はない。

 同じレベルの人と毎日付き合っていると、誰も気付かないし、注意もしてくれない。これではダメと他人に言われると、少しは気付くがそれだけで終わってしまい、自分の他の行動には全く反映されない。レベルの低い人に教育する事そのものが空しく、嫌になってしまう。
 難しい事をやってくれと言っているのではない。人間として誰でも出来る事が出来なく、そして、こう言う人は自分の向上心(要求)だけは人一倍強い。

 どんなに立派な意見や提案でも、提案者が嫌いならすべてはダメ。指示あることだけやり(指示なければ何もしない)、アイディアや提案も期待できない人に明日はあるのか?
 最後は人間と人間であり、人が全てである。少し周りに気をつかってみると流れが大きく変わってくるし、自分の知らない、眠っている自分が発見できる。


若さ、工夫、挑戦

 疲れている時、マッサージや指圧に行く事がある。いつも同じ様にやってくれ、それはそれで満足して帰る。先日の日曜日、いつもとは違うモダンで現代的なマッサージ店に入った。コースがあり、30分、45分、60分と全身、フット(脚)マッサージ、全身とフットのミックスなど様々なコースが書いてあり、全身とフットのミックスでお願いした。フット20分と全身30分の50分コースである。新鮮で大満足の50分であった事は言うまでもない。その店は若い責任者と若い担当者でテキパキ。様々な工夫をしている。

 我々の日々の仕事の中でも、10年1日の如く同じ事を同じやり方で何の疑問も持たずにやっていないか?このマッサージが終わった時点で考えさせられた。若さ、工夫、挑戦…について、そして自分自身は常に持っているか。

若さ…エネルギッシュさ。失敗を恐れない行動主義を忘れていないか?
工夫…相手や顧客のニーズやウォンツは何か?一工夫はありますか?
挑戦…出来ない理由を考え、現状に満足してワンパターンではないか?
忘れていれば思い出し、今まで気付いていなければ今からやってみよう。


2002年11月8日金曜日

M-net 2002-11-08

どうしていいか分からない時

1. 現状把握。現状を1つ1つはっきりさせる。…整理する能力
    1.・・・、 2.・・・、 3.・・・
2. 問題点ピックアップ。現状から考えられる問題点を見つける…気づく能力
     1.・・・、 2.・・・、 3.・・・
3. 解決策(具体的)…解決能力
A. 基本的な解決策(中、長期的抜本策)
1.・・・、 2.・・・、 3.・・・
B. 当面の対策(短期的、即効果のある対応)や(緊急度の高い対応)
   1.・・・、 2.・・・、 3.・・・
 具体的解決策の出ない時は、上司や他の人の力を借りる。しかし解決や対応策は単純(シンプル)にモノを考えたり、一つの線上で考えただけではなかなか解決の糸口さえ見つからないのが現状である。日頃から幅広い知識や経験、柔らかい頭脳、幅広い人脈、様々なネットワーク、スピーディな行動力など、多様性が求められる。豊かな社会では単純な解答は少ない。「豊かさとは多様化」とも言われ、一人ではなかなか難しい。どうしても仲間が必要となる。
 今回は 1.から始まっているが、1の前に
0. 問題の予測、先取り
現状のままいったらこの先どうなるか?どんな問題が起きてくるか。問題の起きる前に、問題の予測や対策を打てればしめたもの。難しいと思うが、たまには考えてみると、人を伸ばし大きくする。


判断ミス

自分ではベストと思い判断し、やってみると間違っている。或いはもっと良い方法がある事に気付いたり、上司や周りから注意を受ける場合がある。どんな人がこんなミスや失敗を繰り返しているか?実社会では、ミスをしたり、知識のない人が負けてしまう。

1. 目の前の事で頭が一杯で、長期方針も無く、その場その場だけの場当たりの人
2. 固定概念が強く、いつも同じワンパターンで、失敗も活かせない頭の固い人
3. 自己中心的で、お客様や相手の立場に立てない片肺の人
4. 勉強不足(知識、経験不足)の自覚も無く、あっても努力もしない論外の人
5. 自分に甘く、これ位で良いだろう。あとは何とかなるだろうと自分に都合よく考える、いい加減な人
6. 良い結果だけを求め、プロセス(途中経過)や資料作りなどの努力をしない人
7. お人よしで、自分で結論が出せず、答えを相手に求める優柔不断な人
8. 言葉や論理中心(現状を正しく知らない)で、行動の伴わない頭でっかちの人
9. 分かっていても何も行動をしないズルイ人
10. 嫌な事、大変な事、難しい事、相手の気に障る事など大切な事を先延ばしにする逃げの人


2002年10月28日月曜日

M-net 2002-10-28

総論、各論

 総論では分かったが、各論で具体的にどう考えたり、行動して良いか分からない。総論では賛成だが、各論では反対…などと言う風に、「総論、各論」と日本人は使い分ける。
 総論とは方向性や全体としてどうしたら良いかであり、各論は一つ一つの具体的方法論である。今最も問題なのは総論でどっちの方向に進んで良いのか分からない事だ。不確定の要素が多くて、何一つ定まらない中で決断を下すのはなかなか勇気と洞察力が要るし、不安も残る。

 一方各論では、総論で方向性は分かったが、具体的にどうしたら良いか、暗中模索で行き詰まる事が多い。何で行き詰まったか、原因や問題点がはっきりすれば解決の方法はいっぱいある。漠然とした問題点や雲をつかむような話ではどうしようもない。具体的に問題点(ポイント)や原因(何が一番のネック)が何かを見つける事が出来ない人が多い。

 例えば、人が問題。金が無い。情報が少ない。受注が取れない。知識が少ない…など。金が無いのではなく知恵が無い。情報はあるのだが情報を活かせない。何が問題で受注が取れないのか、コスト、担当者、商品の魅力などの何なのか。何も勉強しないで10年前の古い知識のまま、或いは新しい知識を得る為に大学や研究所と共同研究を行うなど…。対策や方策はいっぱいあるし、難しくない。要は何が問題点かを見つける事である。

 各論でモノを考える時に必要な事は以下の3点ではないかと思う。
① 一般論(皆さんや多くの人に当てはめるような答え)ではダメである。一人一人に、一社一社に対しての答えや対策であり、尚、より具体的でなければならない。
② 「問題や問題意識」が大きければ大きい程、船の帆ではないが引っかかってくる答えやヒントも多いものだ。本や新聞を読んでも、人と話しても、問題意識を持っていると不思議と解決の糸口が見つかるものである。問題意識を持っていないと何を見ても、誰と話しても、何も得られない。まず悩み、そして問題点(ポイント)は何かとマトを絞り、問題意識を持つ事から始まる。
③ そして、1つの問題を解決する為には「集中力」が必要である。だらだら何時間やってもダメである。サット頭を切り替えるなり、散歩をするなり…。そしてやる気がなく、難しい仕事は「朝一番」にやると良い結果が出る事が多い。人の頭は朝起きてから3時間後に全開し、数時間続く。試してみてはいかがですか?


2002年10月18日金曜日

M-net 2002-10-18

コスト競争に巻き込まれると質(人、サービス、商品)が落ちる

 この頃特に思う事がある。経営者、幹部、担当者、全ての人の質が落ちているように思える。特にコスト競争に巻き込まれている企業を訪問した時に強く感じる。
 コストとは一言で言えば人である。つまり労務費、人件費の事である。コスト競争とはいかに人を除いて仕事をするかである。必要なコスト競争は大切であり、真剣に取り組まなければならない。
 しかし必要以上(限界を超えた)のコスト競争は扱う製品や商品、工事の質を落とすだけでなく、それに付随するサービスの低下も招いてしまう。それだけならまだ我慢も出来るが、最も危惧するのがそれに携わる人々の質(レベル)の低下である。
 標準品を扱う限り、発展途上国(特に今は中国)との価格競争になってしまう。
 それではどうすれば良いか。価格競争やコスト競争に巻き込まれないビジネスや商品を自社にどう取り込むか、である。正解は無いが、「知恵が利益の源泉」であり、「考える」以外無いと思う。
 ノーベル賞の田中さんではないが、自分で、自社で考えて実践するか、それが無理なら人マネでない、他社や他人の知恵やアイディアを借り、自社に取り込む方法もある。いずれにしても「自社のビジネスモデル」の必要性を強く感じる。
 長い間コスト競争に巻き込まれたままでいると、すべての質(人、サービス、商品)が日に日に落ちていく事ははっきりしている。


読書

 さて自分は一年間に何冊の本を読んでいるのだろうか?
 1ヶ月に5冊で1年間に60冊、月1冊で年に12冊、読まなければ年間に0冊。
 IT,インターネット時代でパソコンは毎日でも見る人が多いと思います。が、本を読まなかったり、読書の量が少ないと考える事が出来なくなってしまう。
 たとえ考えても、いつも同じパターンとなり、考えに進歩や驚きが無い。結局人のマネをする事になってしまい、大きな成長やオリジナリティが無くなってしまう。人マネも最初は上手く行くが、長続きはしない。今はマネすらするものがない時代であり、マネしようにもモデルも無い。アタフタとしてしまう。
 秋の夜長に、また週末に一日くらいは本を読み、考え、自分らしさを出せるよう、生活をちょっとチェンジしてみてはどうでしょう。読書している人は例外無く成長している現実を見ている私としては、インターネット時代ではあるが読書をぜひすすめたい。
 先頃、『かえるを食べてしまえ』と言う本を数名に渡した所、大好評であった。これも1つのキッカケであり、これなどを契機として読書の習慣がついたら…と思っている。


2002年10月8日火曜日

M-net 2002-10-08

「待ち」と「攻め」

 様々な会議やセミナーの案内が、メールや手紙、FAXなどで来る。
 これらの来た案内をチェックし、必要なものに参加したり、資料として活用するのも悪くはないが、これでは「待ち」になってしまう。成長も企画力や考える力も無くなってしまい、いつも待つ事や指示のある事を常としてしまう。

 一方、将来を想定し、需要を考え、ニーズやウォンツを捉え、自ら(自社で)企画を立て、人を集め、実行する「攻め」がある。うまくいかないかも知れないし失敗するかも知れない。或いはそれをキッカケとして新しいビジネスが生まれたり出会いが元で新しいネットワークが出来たりする。
 どちらが正しいと言う正解は無い。しかし私は「攻め」の会社でありたいし、「攻め」の人間を大切にしたいし、そう言う人を育てたい。


「誰も言ってくれない」

 自分では正しいと思い、実際にやってみるとうまく行かない事が多い。
 例えば「新規営業のアポイント」「部下指導」「企画立案など」「住宅営業のクロージング」「1日の行動を自分では動いたと思っても数字に表すと0に近い」「ベスト案と思って交渉したが、結果は全然ダメ」「服装が大丈夫だと思ったらダメだと言われた」…
 こんな経験を数多く持っていると思うが、周りの人は原因は何か?を言ってくれない。教えてくれない。理由は2つあって、1つはその周辺の人も分からないし全然その事に気付いていない場合…これはどうしようもない。もう一つは分かっているけれども言わない場合。これには様々な理由がある。余分な事は言いたくない。本当の事を言うと相手との人間関係がまずくなってしまう。後でチャンスを見つけてまとめて言おうと思い忘れてしまう。自分は自分、他人は他人と割り切る主義。壁にぶつかればその内、自分自身で気付くと思って言わない…など。

 自己中心や同じレベルの人やそれ以下の人だけと付き合っていると、つい自分は正しいと誤解してしまい、いつまでたっても気付かない。1人や2人「レベルの高い真の仲間」を持ち、自分に対して耳の痛い意見や本当の事を言ってくれたり、アドバイスしてくれる人がいたら本当に良い。「本を読み」自分の足りない所や、考えの及ばない所に気付かされる場合もある。「痛い経験(失敗)」をして体得する場合もある。

 良い人を得るのも本との出会いも、経験もまた、自分自身の問題である。チャンスを見逃さず、チャンスを活かせる様に日々努力したい。特に人との出会いは得がたい。
 年齢や地位が上に行けば行くほど、「誰も教えてくれない、言ってくれない」


2002年9月28日土曜日

M-net 2002-09-28

行動

 久しぶりに雨の朝である。新幹線に乗ろうと三島駅に向かった。傘をさし、ハンドマイクを手に持ち、A衆議院議員が駅前で演説をしている。お馴染みの光景である。週に1日か2日必ず早朝こうやっているいつもの風景である。サラリーマンも朝は忙しく、立ち止まって話を聞く人は誰一人としていない。横目でチラッと見て慌しく新幹線や電車に乗って職場に向かう。
 しかし選挙になるとこのA議員は強い。なぜだろうと思った。
 多くの人々は、話は聞いていないが、彼のやっている行動をよく見て判断し応援しているのだと思った。実社会に於いては、相手が何を言っているのか、何を考えているのかよりも、より分かりやすい実際の行動を見て判断をしている。つまり行動(目で見て分かりやすい)(何をやっているか)が全てである。
 どんな良い話を聞いても、どんな素晴らしい本を読んでも、或いは感動があっても、それを自分のものとし、実際に行動に移せなければダメである。行動によって体得したり、成果を出したり、失敗したりして人は成長していく。


103歳の健康のキーワード

 私の人生の師とも言える人がいる。今年103歳で健康である。先日訪問して様子を伺った。すこぶる元気である。「今日はある事で考えが行き詰まったので、庭を掃除し、身体を動かしたら少し見えてきた…」と汗をかいていた。
 今もやる事が3つあり、毎日忙しいと言いながら、私に様々な資料を見てみるように言い、山のような資料を見せてくれた。今から1000年、或いは600年前の資料である。腰は曲がり、歩くのも大変な様だが、一人で生活している。

 「103歳まで生きると思っていましたか?」との私の質問に、「学生時代身体を壊し、海外留学を諦め、田舎で生活し、腹7分目の食事、と言う生き方をしたら今日まで生きてきた…」…話している中で、
 ①(平凡でない)刺激のある環境、
 ②頭を使う訓練(勉強)、
 ③適度な運動、
が基本であるように思えた。

 長寿社会で健康に生きる為のキーワードであると同時に、今の自分達の社会生活の中で「元気に希望に満ちた」生き方をするキーワードでもある。
さて、あなたの生活にはこの①、②、③、が揃っていますか?


2002年9月18日水曜日

M-net 2003-09-18

不況、リストラ

 先日、大阪で来年度の新卒学生対象の会社説明会を行った。テストの中に「何か社長に一言」と言うコーナーがあるが、大阪地区の学生の一言に時代を感じさせるものがある。
 「私の採用より、私の父は技術も能力もあるので私の父を採用して下さい。父の勤務している会社は不況で社員の大幅賃金カットを行い、大変困っているので助けて欲しい……」もう一つ、「私の父の会社は倒産してしまい、家族はどうして良いか分からず困っています。何かご指導頂けますか?」…。
 子供にここまで考えさせるのもどうかと思うが、いずれにしても今のデフレ経済は私達の日々の生活の中まで入っており、不況を実感せざるを得ない。

 どんな時代が来ようと、たくましく生活していく為には、「自らに実力と時代や変化に柔軟に対応する能力が求められている。」自己満足的な実力ではなく、他から評価される真の実力(能力)を持ち、新しい事に挑戦し結果を出せるエネルギーを持っていないと、いつ何が起こるか分からない時代です。


今、成果を上げている人に共通するもの

1. 時代に合わせて取扱商品ややり方をチェンジしている。(自主的又は他からの力により。)同じ物を同じようなやり方でやっていてはまずダメである。→研究。新しい事にチャレンジしている
2. 費やす時間とエネルギーの量が多い。勤務時間が長いと言う事だけではない。いつも考えており、気付けばメモを取るなど。そして行動している。→頭と身体を使っている
3. 好きな事だけや自分の得意なモノを中心にやっている人はまずダメ。不得意な事や嫌な事にも積極的に取り組んでいる→甘えがない
4. 言うまでもないがスピーディーである。即考え、即行動する。スローな人や時間に間に合わない人で成果の上がっている人は一人もいない→今やる
5. 何が大切かポイントを抑え、集中力を持って挑戦している。相手が何を求めているか、どこがツボか、相手(人)をよく見ている→ポイントを絞る

世の中が不況だから成果が出ないと思ったり言っている人は、まずダメである。状況が悪いからこそ心身ともにフットワークを良くし、従来とは違ったやり方やビジネスそのものを変革して行く勇気と行動が求められている。やり方を変えたから成功のパスポートが手に入る保証はしないが、従来の商品だけにこだわっていたり、今までと同じやり方に安住したりしがみついていては、もっと時代に乗り遅れてしまい、明日はやって来ない。上記1~5のうち、いくつに挑戦していますか?


2002年9月8日日曜日

M-net 2003-09-08

目 線

A. 何をどうやっても変革が出来ないA君がいる。話すと一応理解したと話はするが、行動に全然表れてこない。①夢の必要性、②現実(数値)、③問題解決の具体的方法、④頭を柔らかくし、余分なものは全て捨てる、⑤ホットまでいかなくてもあたたかいハート(心)を持つ事、⑥心とは思う事ではなく、こんな風に行動する事などの実践例……しかし変わらない。「銀は金になり得ない。せいぜいイブシ銀」と思いたくなる。
B. 当社の各営業所に行って、何をしているか、言葉にならない雰囲気や熱気(又は沈んだ空気)を見て頂く時がある。しかし9:00~18:00の時間帯に訪問しても、事務の方が1~2名居るだけで何も分からない場合が多い。
C. 夜遅くまで働いても殆ど成果の出ないB君がいる。何をしているのか、何もしていないのか、よく分からないが、ワンパターンで疑問も持たず(?)同じ行動をしている。

 Aの場合、顧客の立場、上司(部下)の立場(つまり目線)に立つ事が出来ない。もしかすると自分では相手の立場に立っているつもりなのかも知れないが、相手には伝わらない。

 Bの場合も時間を1時間ずらして19時(夜7時)以降に訪問すると、現場から多くの社員が帰社し、活力あふれる状況を目の当たりにする。しかし9~18時の間、何回訪問しようと、努力しようと、何も状況をつかめない。チョット目線を変えれば状況が簡単につかめる。

 Cの場合、夜型から朝型に自分の行動パターンをチェンジする事によって、今まで見えなかったものが見えてくる。早朝出社し、今日一日を考え、全体を見る事で余裕も出てくる。目線を変え、行動してみる事で新しい何かが見えてくる。その為には気付く(自らだけでなく他人から言われて気づく事を含めて)事と、計画を立てて挑戦する若さと勇気が必要である。この激変の時代にあって変化する事が唯一正解へのパスポートである。

 スーパーマーケットで大人に売りたい商品は大人の目線の所にメイン商品を並べ、子供に売りたい商品は子供の背丈の所に商品を並べる。目線が違っていたり、目線が常に一つだけではどうする事もできない。

 A君もB君も、自己中心の目線から、顧客の立場からの目線や上司や部下からの目線で考えたり、行動してみる事が大切である事に気付き、継続して実践する事を期待している。9月7日(土)から「土曜塾」をスタートさせている。今年の目標、テーマは「目線塾」である。目線を変える為にはどうすれば良いか、何で目線がいつも1つなのか、人間の巾と深さを広めないとどんなに目線を変えようと努力してもいつも同じ目線である…等々。秋の夜長に柔軟な頭とフットワークの良い行動力を蓄えよう。


2002年8月28日水曜日

M-net 2008-08-28

成果、成長

 T君や彼の所属する部門はこの不況下でも成長し、伸びている。同じ仕事をしているのに伸びているT君と、パッとしないK君とその部門がある。
 条件は同じなのに、何が違っているのか考えてみると…。
 ダメなK君は…自分の好きな事や興味のある事、得意な分野にのみ力を注ぎ、不得意な分野や大切な部分がおろそかになっている。つまり大変な事や苦しい事、嫌いな仕事は後回しにしている。理由を考え、言い訳を言ってやっていない。結果としての成果は言うまでも無い。
 伸びているT君は…得意な分野や好きな事は勿論積極的に行動している。それだけでなく、苦しい事や大変な事も、労をいとわず工夫し、みんなをまとめながら努力している。結果はウソをつかない。成果はどんどん出てくるし、人も伸びていく。

 成果のパッとしない部門や成長しない人は、自分の好きな事や楽な(毎回同じ事を繰り返し行っている)事のみしかやっていないが、良い結果を出す部門や成長している人は、大変な事や苦しい事にも目を向け、逃げないで努力している。この差が成果や成長の差となっている。
 さてあなたはT君ですか?K君ですか?


熱いハートとクールな頭脳

 当社にもサブマネージャー以上のリーダーが多くいる。しかし残念な事に、リーダーに差が出てきている。伸びているリーダーと伸びていないリーダーに二極化している。
 一言で言うと、熱いハートクールな頭脳を持っているリーダーは良い。
 どんなに一生懸命努力しても、人柄が良くても、リーダーに情熱や信念、ポリシー、デリカシー(敏感さ)がないとダメである。大きく輪を広げられないし、人を巻き込み、大きな協力や成果を得られない。
 そしてクールな頭脳も又、すごく大切である。まず自分がどうしたいのか、何をしたいのかがあり、目的を達成する為にしたたか(強か)にストーリーづくりをしたり、構築する事が求められる。努力だけでは報われない時代である。様々な問題や障害を乗り越えていく為にどうしても頭脳(創造、考える、組み合わせ)が必要である。だが、頭は自分に足りなければ他の人の協力や知恵を借りる事も出来るだろう。

 しかし熱いハートは他の人や仲間から借りる事は出来ない。まず自分自身に熱いハートのある事が第一である。この熱いハートがあれば、様々な人も集まってくる。リーダーの差はハートの差?
 教育の原点も、難しい事の以前にこのハートやデリカシー(delicacy)なのかもしれない。


2002年8月18日日曜日

M-net 2002-08-18

マイナスもプラスに

 当社では元請企業として八角形住宅、フィンランド住宅を一般消費者(エンドユーザー)に販売している。一方ハウスメーカー、住宅会社の協力下請企業として屋根工事、外壁工事、樋板金工事を他の元請企業より受注を頂いている。言葉を変えると家を売ると言う同じ土俵の上で戦っている競争相手とも言えるが、八角形住宅やフィンランド住宅はニッチ市場で特定少数の方々に買って頂いているので、殆ど他のハウスメーカーと競合しない。

 こんな中で、当社の屋根外壁工事部門(総合外装事業部)のN部長は「住宅会社である当社は、一棟の受注を頂く為にどれだけの努力が必要かよーく知っている。挨拶や言葉づかい、マナーが悪ければ営業でどんなに努力しても実を結ばない。営業から設計、施工、職人、出入りするすべての人々の力を合わせて初めて一棟の受注になる。他の協力施工会社は与えられた仕事を処理して終わっているが、当社はその苦労、痛みを知り尽くしている企業であり、それが当社の特徴である。ハウスメーカーでもある事にプライドを持って協力施工会社として成長して行こう…」と、若い担当者を指導してくれている。

 ともすれば他のハウスメーカーに営業するに当たり、当社(自社)がハウスメーカーである事を隠したり触れないようにする中、敢えてマイナスをプラスに変えて営業トークとしている。地についた指導、教育をしてくれている。N部長に心から感謝したい。

1つの事実をどう見るか、考えるかによって答えは全く違ってくる。


親方Kさん

 当社では数百人の屋根・外壁職人さん達がこの暑い中、日中は40℃以上の暑さになる住宅の屋根の上で早朝より仕事をしている。先日一人の親方Kさんと話をした。Kさんは今も弟子二人を教育してくれている。私が「早朝と夕方に仕事を集中し、日中の暑い時は休憩しているのですか?」と聞くと、「そんな事をしたらダラダラ仕事になってしまい、弟子の教育にもならないし、自分もダラケテしまう。それに、もし弟子達が独立して一人前になった時、楽な方、楽な方に行ってしまう…。」と、先頭に立って朝8:00~夕方17:00まで午前中30分、午後30分の休憩と昼休み1時間以外はものすごい活力を持って仕事をしている。指導者として、プロとしての自覚、そしてそのエネルギーとパワーに感動し、この暑さにも負けない男の姿を見た。Kさんの指導した職人(弟子)達は今日も関東一円でたくましく働いてくれている。
 良い指導者に巡り合う事が、その時は厳しくても、それを活かし不況や暑さや環境に負けない人づくりになっている事を実感した。