2002-11-28

M-net 2002-11-28

何か役立つ事

 中国の大学で奨学金を贈呈した。武漢大学(国立トップ大学、大学生34,000人、院生9,000人、教職員9,000人、敷地3,300,000㎡)の成績トップで社会貢献を認められた学生達8名。贈呈式が終わり全員と討論会。8名参加中2人の学生が「杉山種まき奨学金を頂き、大変嬉しいし光栄です。」「何か私に出来る事がありましたら言って下さい。お役に立ちたいです。」との事。20歳前後の若い学生でもこれだけの事が言える、素晴らしい人材だと実感した。他の学生6名は自分の意見や考え方を述べ、私に質問をする…。

 相手の立場に立ったり、感謝を具体的な言葉や行動で表現する事は言われれば簡単な事であるが、自ら気づき表現し行動する若い学生達に接し、その人間性や能力に深く感動した。勿論この8名の学生たちとは上海――武漢(約1,000km)をパソコンやインターネットを使った情報交換やビジネス提案、市場調査、研究などを行っていく。こんな素晴らしい人間性のある若い人達と世界で事業やビジネスが出来る事を期待している。営業やマーケッティングなどの対人ビジネスは相手の心を動かす事が出来れば成功である。時には人の心を動かす「何か」を自然にできる人になりたいですネ。


KUBOTA と KUBODA

 当社の主要仕入先に㈱クボタがある。農機材のトップメーカーだが屋根、外壁材のトップメーカーでもある。このクボタが中国に農業機械の工場と会社を持っているが、コピー品(模造品)が出回り、苦戦をしていた。このコピー会社がKUBODAである。KUBOTAの製品は品質も良いが、価格はそれなりで高い。しかしこのコピー製品は安価で品質も問題がある。

 どうしてこのコピー製品を駆逐するか?考えた末に、農業機械を三交代で24時間稼動させる。農機はリースとして扱い、フル回転させて品質と効率で勝負した。中国製のコピー機械は24時間稼動では故障の連続で全然ダメ。日本のメーカー品は24時間三交代で機械を動かしても、品質は問題なし、仕事はスムーズで、中国の農業従事者より高い評価を受け、機械の受注も大量との事。
 KUBOTAとKUBODAのTとDの一文字違い。商品もマネだが社名も似ている。品質と発想の転換でKUBOTAは勝者に。中国脅威論の一般論だけでなく、国際競争も品質や発想で勝てる素晴らしい一例です。我々も自信を持ってつくる事に挑戦していきたい。