2013-07-28

M-net 2013-07-28

ミスをした時
何かを行動すれば、ミスや失敗はつきものである。その時、どんな対応をするかで、その人が分かる。誰でも「言い訳」や「自分の正当化」をしたくなるのが人間である。「相手の言い分」と「こちらの主張」が噛み合わないと、小さなミスでも多くの時間とエネルギーを使って大きな論争になってしまう。
私もミスをする時や失敗をする時もある。そんな時私は「素直に謝り」「言い訳は一切しない」ようにしている。その代わり、「今後はこんな風にします…」と相手に期待を持ってもらえるように、精一杯努力するようにしている。そうする事によって、相手も少しずつ分かってくれたり、理解をしてくれる…。「対案」を持って相手の心に入るように心掛ける事でミスのマイナスをプラスに変える事も可能である。全ては自分の考え方1つである。

進歩のない人
「進歩のある人」(成長する人)と「進歩のない人」(成長が全然ない人)がいる。進歩のない人は従来の自分の価値観で常に考え、従来のやり方で行動している。社会が大きく変化しているのに、変化に気付かず(気付いていても思考や行動は今まで通りで)ドンドン置いて行かれてしまっている…その事に全然気づいていない。
 「5年前」や「1年前」と、「現在の自分」がどれだけ成長(変化)しているか、自問自答してみるとよく分かる。成長(変化)0なら重症である。分からない人は周りに聞いてみると、もっと鮮明になる。「変化」こそが正解なき今の時代の羅針盤である。その事に気付いて行動できるか?に掛かっている。

絶対の信頼
 今、大きなプロジェクト(仕事)が2つ進んでいる。1つはX社の業務改革であり、もう1つはY社の新規事業立ち上げである。信じられないような仕事であるが、この2つのプロジェクトにはX社・Y社のトップから絶対の信頼を得ているからに他ならない。
 何か大きな仕事をする時、相手から信頼されていないと事は始まらない。並の信用や信頼だけでは不十分である。「絶対の信頼」がそこになければダメである。一人一人が何かをする時、相手や周りからどれだけの信頼を得ているかで決まってしまう。信頼を得る為には、日頃の行動や取り組みが最も大切であり、その結果である。「信頼を得られる人こそ、これからの人財である」と確信している。

2013-07-18

M-net 2013-07-18

「笑顔と思いを形にできる」で賞
 今、社内で大変活気のあるアウトソーシンググループを表彰した。『“笑顔と思いを形にできる”で賞』である。なぜみんな活き活きと、笑顔で仕事をしているのか?
 リーダーAさん曰く、「5ヶ月前、3つのチームが一緒になってアウトソーシンググループがスタートしました。私はリーダーとして、『南富士で一番笑顔で元気のある部門』という目標を立て、みんなから提案をもらい、それを実行してきました。みんなが行動することで、明るく前向きな雰囲気へと変わったのです。」とのこと。誰かに言われてやるのでなく、自ら気づき行動する。リーダーの自発的な行動が、一緒に仕事をする人たちに良い影響を与え、とても良い環境をつくっている。

出版記念 読書会in武漢&北京
 7月上旬に中国で出版された著書『杉山育人筆記』の読書会を開催した。土日にも関わらず、武漢では若手社員を中心に、北京では北京大・清華大の学生が数多く集まってくれた。皆、とても熱心である。講演後はいろいろな質問が飛び交い大変盛り上がった。

反省
 何か物事をやれば、成功もあるし失敗もある。失敗した時に、何を考えどうするかで大きな差となる。誰でも自分の非は認めたくないものである。失敗の原因を相手のせいにしたり環境のせいにして、自分を正当化してしまうことが多い。反省がないから、また同じ失敗を繰り返し、成長はない…。
 「うまくいかなかったのは自分に原因がある」と心から反省し、自ら気づけば行動は一変する。新たな“芽”が出てくるのは、そこからである。

思い
 中国で幅広く事業展開している日系企業A社のTOPが、わざわざ三島まで来て下さり、限られた時間の中で全力で話をさせていただいた。帰りに、社員が駅までお送りする車中で、「杉山社長はすごいエネルギーですね!強い思いで人づくりをされているのが伝わってきました。中国でもどこの国でも、この思いは伝わるでしょうね。」とおっしゃっていたとのこと。国際化には“強い思い”が絶対に必要である。情熱がなければ、思いは相手に伝わらない。

2013-07-08

M-net 2013-07-08

中国・新刊本
 このたび、中国で私の著書『杉山育人筆記』が完成し、出版された。これまでの私の人づくりをまとめた“人材育成”の本である。プロジェクトがスタートしたのが約1年半前。一冊の本をつくるのにいろいろな許可が必要な中国で、出版までやり遂げてくれた社員たち、努力してくれた皆さんに心から感謝しています。
 情報は発信することで広がっていく。南富士やGMCがやってきた人材育成を多くの若者に知ってもらい、新たなチャンスが生まれることを期待している。

同時に3つのプロジェクト
 先日、ある自動車部品会社の社長と話をした。積極的に事業拡大し、急成長している。中国、タイ、メキシコ―3つの国でそれぞれ大きなプロジェクトが同時に動いている。多くの資金はもちろんのこと、いろいろな人材が必要で、頭は大変忙しい…とのこと。これからのリーダーは、同時にいろいろなことをこなす力が求められている。

「きれい」と「美しい」
 雨上がりの景色は実に“きれい”である。おだやかで清々しい…。“美しい”人と出会うと、一日が楽しくなる。ワクワクし、心が洗われる…。これら2つの違いは何だろうか?「きれい」は目から入り、「美しい」は心から入るような気がする。目から入るか、心から入るかによって表現も違ってくる。
 たとえば勉強にしても、「Teach」と「Learn」では意味が全く異なる。テクニックを教える・覚えることが中心の「Teach」、自ら気づき学ぶことが中心の「Learn」。見た目も必要だが、本質的な、中身のある人間でありたい。

小さな工夫
 ある部署で、残業が続いていた。毎日夜遅くまで仕事をしていて、これでは本人達も大変だし、仕事としても長く続かない…そこで、今までとは別の角度から仕事のムダがないか考えてみた。これまで教えてもらったことをそのままやっていたのを、「本当にそれでいいのか」という視点で見直し、仕事を“分解”をしてみた。 すると、1人の人に負担がかかりすぎると、全体に影響が及んでしまうことが判明。仕事を個々に振り分ける前に一工夫することで、仕事の流れがずっとスムーズになった。
 社員の仕事は、作業でなく“頭をつかう”ことである。創意工夫を積み重ね、より成果のある仕事をつくっていこう。