2013-07-08

M-net 2013-07-08

中国・新刊本
 このたび、中国で私の著書『杉山育人筆記』が完成し、出版された。これまでの私の人づくりをまとめた“人材育成”の本である。プロジェクトがスタートしたのが約1年半前。一冊の本をつくるのにいろいろな許可が必要な中国で、出版までやり遂げてくれた社員たち、努力してくれた皆さんに心から感謝しています。
 情報は発信することで広がっていく。南富士やGMCがやってきた人材育成を多くの若者に知ってもらい、新たなチャンスが生まれることを期待している。

同時に3つのプロジェクト
 先日、ある自動車部品会社の社長と話をした。積極的に事業拡大し、急成長している。中国、タイ、メキシコ―3つの国でそれぞれ大きなプロジェクトが同時に動いている。多くの資金はもちろんのこと、いろいろな人材が必要で、頭は大変忙しい…とのこと。これからのリーダーは、同時にいろいろなことをこなす力が求められている。

「きれい」と「美しい」
 雨上がりの景色は実に“きれい”である。おだやかで清々しい…。“美しい”人と出会うと、一日が楽しくなる。ワクワクし、心が洗われる…。これら2つの違いは何だろうか?「きれい」は目から入り、「美しい」は心から入るような気がする。目から入るか、心から入るかによって表現も違ってくる。
 たとえば勉強にしても、「Teach」と「Learn」では意味が全く異なる。テクニックを教える・覚えることが中心の「Teach」、自ら気づき学ぶことが中心の「Learn」。見た目も必要だが、本質的な、中身のある人間でありたい。

小さな工夫
 ある部署で、残業が続いていた。毎日夜遅くまで仕事をしていて、これでは本人達も大変だし、仕事としても長く続かない…そこで、今までとは別の角度から仕事のムダがないか考えてみた。これまで教えてもらったことをそのままやっていたのを、「本当にそれでいいのか」という視点で見直し、仕事を“分解”をしてみた。 すると、1人の人に負担がかかりすぎると、全体に影響が及んでしまうことが判明。仕事を個々に振り分ける前に一工夫することで、仕事の流れがずっとスムーズになった。
 社員の仕事は、作業でなく“頭をつかう”ことである。創意工夫を積み重ね、より成果のある仕事をつくっていこう。