2010-10-28

M-net 2010-10-28

不景気なのに今住宅が売れる?

今、日本は「デフレ」と「円高」で厳しい状況が続いている。

デフレとは、価格の下落である。円高とは、輸入品は安くなるが、輸出は非常に厳しい。
当社の日本国内の主力事業は住宅関連(屋根外壁工事・住宅)であるが、今年の夏頃よりも仕事が多くなってきている。
なぜなのか? どうしてなのか? 不景気の今、住宅が建ち、売れている…。
総合的に考えてみると、次の3つの要因があるように思う。
1.土地が値上がりしていない
2.デフレで住宅(建物)価格が下がり続けている
3.ゼロ金利政策により、住宅ローンが1%~2%で
    お金が借りやすい

住宅を求めている人にとっては「チャンス」である


職人不足

上記のとおり家が建っている一方で、家を建てる職人さんが不足し、工事が大幅に遅れている。
ピーク時には年間160万戸の家が建っていたが、昨年(2009年)は半減の78万戸になってしまった。
現場で働く職人さんたちも、建築だけでは生活ができず、他の業種へ職を変えてしまった。
ここへ来て急に住宅の仕事が増えても、一度崩れた構図は元に戻りづらい。
さまざまな手を尽くして、職人さんの確保に動いている。技能を持った職人さんの育成には多くの
時間と費用がかかるので、早急に育て上げることはむずかしい。
一度失ったものを元に戻すことは大変なことであるが、ひとつの政策として“U-30”作戦なるものを
実行している。職人さんに再び戻ってもらう(Uターン)作戦である。第1回目の目標は30人であったが、
達成できた。
これからもいろいろな方法に挑戦し、さらに大きな職人軍団を築いていきたい。


“目”はすべてを物語る

中国で5000人規模の大型工場を見せていただいた。
そこで働いている人たちの目を見て、「おおまかな工場の内容」が見えてくる。
目が輝いている。目が死んでいる。目が寄っている。焦点のあっていない目…。「目は口ほどにものを
言う」とはよく言うが、そのとおりだと思う。
   目が輝いている …………職場に活気。人と人も磨き合ってすがすがしい。
                    足を止めたくなる。
   目が死んでいる …………仕事はしているが、義務感が漂い、
                    主体性は全く感じない。息苦しい。
   目が寄っている …………仕事には真面目に取り組んでいるが、
                    人間性が感じられず近寄りがたい。
   焦点のあっていない目 …ぼーっとしており、ミスが多いだろうと思われる。
                    寝不足だろうか?
目は輝いていますか?

2010-10-18

M-net 2010-10-18

企業トップの求めるもの

昨今の激動する社会にあたって、企業トップの求めているものは何だろう?
連日、日本を代表するトップ企業の経営者とお会いしている。
どの企業も、グローバル化に対応しなければ、存続し、勝ち残ることができない…。
グローバル企業として、「資金力」や「技術力」は持っている。
しかし「余人をもって代えがたい人財」が足りないし、求めている。
リーマンショック以前は、欧米で活躍できる人材が強く求められていた。今は中国アジアで活躍できる人材が特に必要である。
言葉や文化の問題やカントリーリスク、情報、人脈など、さまざまな問題をクリアできる「タフな人財」を求めているがなかなか見つかりにくいのが現実である。
解決するためのひとつの方法として「GMC(中国・アジア経営人財育成塾)」が活躍できるチャンスが到来したと確信している。スタートして丸5年が経った。


キーパーソン

日本を代表するトップ企業の経営者とお会いすると、学ぶことが多い。
まず、【時間】には正確である。
次が、即【本題】に入る。
そして、【スピード】を持った【決断】である。
4番目が、貪欲に生の【情報】を得ようとする。(頭がやわらかい)
ラストが、【費用対効果】である。
自分も含め、貪欲にキーパーソンに会い、どんどん生の情報をゲットしたい。
そしてもう一つ考えさせられることがある。
日本人は「一生懸命やった」とか「頑張った」とか、精神論が多く、評価をしにくい。
これからは「本番に強い」、「期間を決めて結果を出す」といった明確な指標が求められている、とトップの方々と意見が一致する。


BRIICS

【B】RAZIL (ブラジル)
【R】USSIA (ロシア)
【I】NDIA (インド)
【I】NDONESIA (インドネシア)
【C】HINA (中国)
S】OUTH AFRICA (南アフリカ)

21世紀に成長し、大きく発展する国々である。


2010-10-08

M-net 2010-10-08

敵は内に

仕事が非常に多すぎ、対応のできないA営業所。
仕事が少なくて苦労しているB営業所。
どちらも、社会の変化、デフレ、不景気…など、原因や理由を外に持っていく。
たしかに外部要因もあると思うが、本当の原因は社内や当事者など内部にあると思う。
環境や状況はドンドン変化していくのが常であるし、待ってくれない。
柔軟な発想や多角的事業展開、幅広いネットワークなど日頃から準備し備えておかなければ急な対応は不可能である。
「仕事が増えるだろう」とか、「今後仕事が厳しくなりそうだ」とか、大まかな見通しは立っていると思う。“準備不足に勝者なし”とはよく言うが、まさにこのとおりだと思う。
現場責任者が対応不十分な時は、上司や全体を見ているリーダーが適切な指導を行うことが何よりも大切である。現場責任者が目先の対応だけで動いていると、いつまでたってもその状況を抜け出せない。
モノは考えようで、「仕事がないよりは仕事が多いほうがいい」と考えればいい。
仕事が少ない時は「やり方が時代に合っていない…」「どうやるかより何をするか?で業種転換を求められている…」 言葉では言ってくれないが、現象はすべてを表している。
嘆いている暇はない。現実を直視し、自分だけではどうしようもない時もある。まわりや上司、ネットワークを活用し総力をあげて道を拓いていこう。そして、その苦難を乗り越えた時、人はひとまわり大きく成長している。
リーダーは常に今だけを見るのではなく、全体やちょっと先を考えて行動し、部下や仲間たちをひっぱっていかなければならない。激動する今こそリーダーの能力、力量が求められている。自らを高め(量・質ともに)、全天候(雨でも雪でも、曇でも、晴天でも対応できる)型をめざしてほしい。


人生に年齢は関係ない

私の知人のKさんが、個展を開いた。
以前お世話になり、案内のハガキをいただいたので、スケジュールの合間をぬって、Kさんの絵を見せていただいた。
すべての絵は生き生きとして年齢を感じさせない。
73歳で絵の勉強をはじめ、80歳の今、7年間の成果を発表したのである。
お会いしても若々しく、とても80歳には見えない。「お若いですネ」と話した時、「すぐに化けの皮がはげますよ」と笑っていた。
「好きなことをしていると時間の経つのも忘れ、毎日が楽しいです…」。 自ら目標を持ち、挑戦するKさんにとって、年齢は関係ないように見える。いくつになっても「興味や関心」を持ち続ける人生を送りたい。