2004年12月28日火曜日

M-net 2004-12-28

個性

 個性、個性学を研究しているI先生と会う機会があった。
 私の生年月日を言うと、私の個性(特徴)を1枚の紙に出してくれた。
 なかなか当たっている…。私は今まで血液型とか、生年月日とか、姓名判断には興味も示さなかったし、関心もなかった。
 このI先生曰く、
「鰯はどこまでいっても鰯。鯛にはならない」「鯛はどこまでいっても鯛である…」
「人間も持って生まれた個性(天分)は変えようがない。変える事よりその個性を活かす方が良い。その人の為にも、周りの人の為にも。」

一緒に仕事をしたり、生活するとその人の個性は分かってくる。もしもこの個性が事前にある程度分かったら…人事や仕事内容、業務分担に役立つかも知れないと思った。
 試しに社員30名位をテストしてみた。なかなか的を得ている。
 男性は照れくさそうに多くを語らない。
 女性はもっともっと知りたいと興味を示す。
 100%でなく、50%位、採用や人事にこれが採用されたら良いと思った。
 個性を活かす人事政策。個性を活かす経営に…。多忙な年末の一時、こんな事を思った。


年末の大掃除

 知人のA君が、年末に相談に来た。
 社会が激変している事はよく分かる。自分もそれに対応しなければと心の中では思っているが、具体的にどうして良いのか分からない。まして、妻や部下の前では素直にそれも表現できない…。ドンドン社会とかけ離れていく事だけは分かるが、頑張れば頑張るほど差が広がっていく…。

 私はA君に、「一度年末までに全てを捨ててみたら良い。成功体験、固定概念、今考えている常識など。具体的にはオフィスの中の全ての資料や、場合によってはオフィスのものを捨てて下さい。頭の中が空っぽになれば新年から新しいモノがドンドン入ってくる。オフィスの中で自分の机とイスがあると安心するが、居場所が無くなれば自分で居場所を見つけ出す。生活も今までと違った人と会ったり、話をすると、非日常の中から何かが見えてきたり、芽が出てくる…。」

 後は「挑戦、実行」だけですと話して分かれた。
 今度会う時、新しいA君と会うのが楽しみである。A君と話して、年末には家やオフィスの大掃除だけでなく、頭の整理、整頓や大掃除の必要性を感じた。


2004年12月18日土曜日

M-net 2004-12-18

8人8食

 18日に土曜塾(社員研修)を行った。勉強会が終わり、昼食を食べて終了である。東京事務所の隣のレストランに行き、私を含めて8人であるので、好きな料理をオーダーして良いと言った。
 ホッケ定食、アジフライ定食、豚の角煮定食、肉野菜炒め定食、カツ煮定職、マーボ豆腐定食、サバの味噌煮定食、天ぷら定食。
 8人が様々な定食を注文した。8人8様である。一人一人の価値観や考え方、趣味が違う事を改めて実感した。一品一品を作る板前さんもまとめて注文してくれれば楽だと思っているだろうと、8人で話をした。
しかし1人の社員が、「逆に言えば、様々な考え方を持った人がいる事は、色々なアイディアが出る事にもつながる…」と話した。
 研修会の後のランチである。さすがに良い意見だと思った。バラバラな意見、考え方をまとめるリーダーの力が重要であり、リーダーの差が全てであると結んだ。


『これからの中国ビジネス(新刊本)』

 『現場で見た、聞いた、体感した、これからの中国ビジネス』と言うタイトルの本を12月12日にプレジデント社から発刊した。今年『仕事で遊ぶ社員が会社を強くする』に続いて2冊目の本である。 内容については読んで頂いてご意見、ご批判を頂きたい。
 プレジデントのS編集長と話をした。
 この頃、本の出版をしたい人が大勢いて、様々な人が相談や原稿を持って来社するとの事である。若い女性でちょっとビジネスがうまくいって「このサクセスストーリーを本にしたい」と言って来る人がいる。「本を書くには成功の前の失敗や嫌な事も発表しなければならない。関係する人に迷惑をかける事も覚悟しなければなりません…」と話すと帰ってしまうとの事。「美談」や「成功物語」だけでは読者は納得もしないし感動もしない…。

 私も多少本を書くが、「本を書く事は恥をカク事である」と思っている。ウソは書けないし、表現の乏しい浅学非才の自分を出さなければならない。言葉は消えていくが、文字は残る。特に本は永久に残っていく。完璧な人はいないと自分を慰め恥をしのんで、日々協力してくれる社員を始めとする仲間達や、出版社の皆さんに深く感謝しながら新刊本を発行している。


2004年12月8日水曜日

M-net 2004-12-08

縦軸「人づくり」、横軸「中国」

 Hさんと話した時、杉山さんは『縦軸に一本人づくりが通っていて』、『横軸に中国が幅広く広がっている』と話の中で大変分かりやすく見出しをつけて頂いた。Hさんはジャーナリストである。
 今まで私は、人づくりは社員、職人、学生と段階的に、日本だけでなく中国でも一番難しい人材育成を大学と組み授業やインターンシップ(中国では学生創業工作室)など幅広くやってきた。
 複雑で分かりにくいビジネスや業務を「タテ軸とヨコ軸」で分析・分類すると、シンプルで分かりやすく、自分自身もなるほどと納得した。

 人を納得させたり、理解させる方法に、
1. 本質(いつも変わらない)と現象(常に変化している)
2. マインドマップ(地図)…どんどん広げていく
3. すべての登場人物をピックアップして1つの物語、舞台として表す。

そして縦軸、横軸で表現する。
様々な方法がある。必要に応じて使ってみるとなかなか面白い。


勝負はまずは行動差

 知人のUさんが私にすべき連絡を忘れ、私はある会に参加する事が出来なかった。
 二日後にTelが入り、「なぜ参加して頂けなかったのか?」…
 連絡を頂かなければ参加しようがない旨をお話した。
 Uさんは大変恐縮し、すみません、すみませんの連発。「今夜でも謝りに行きます…。」
 翌日Uさんの友人Oさんが当社に来社し、Uさんの代わりに謝りに来た。
 Oさんは「私のミスです。勘弁して下さい…」
 私は多忙の為、その事をあまり気にしていなかったのが本当の所である。
 15分位話をしてOさんは帰った。Oさんが帰って何かすがすがしさが私の心に残った。
 言葉だけのUさん。
 すぐ行動に移すOさん。
 この違いはあまりに大きく、改めて行動の重要性を思い知った。

 失敗が問題ではなく、失敗をチャンスと活かして実行する人が、人から尊敬され周りをファンとしていく。一方、言っている事や考えている事とやっている事が大きく違っている人には、幻滅を感じ、人が離れていってしまう。
 この繰り返しが大差となって表れてくる。勝負や競争なら勝ちと負けとなってしまう。


2004年11月28日日曜日

M-net 2004-11-28

企業内で五ヶ国語

 30年ぶりにシンガポール、マレーシア(ジョホール・バル)に行った。
 ゴミ1つない綺麗な小国シンガポールでは、緑と整然とした街、道路にビックリした。
 国境を越えマレーシア、ジョホール・バル市に入ると周囲が一変し、雑然としている。
 あるビジネスをスタートさせる為に、市内の日系企業S社に訪問した。
 S社の社長は日本人であるので、私と話すのは日本語。
 中国系事務所でスタッフと話すのは英語。
 マレーシアであるのでワーカー達は勿論マレー語。
 工場、事務幹部スタッフは全員中国人であるので中国語(北京標準語)
 ベトナムから来ているワーカーはベトナム語で話す。

 1つの工場の中で実に五ヶ国語でコミュニケーションをとらなければならない。言葉が違うと言う事は生活、文化、価値基準などが違い、考え方が様々である。強いリーダーシップと言うか、1つの目的に向かってみんなの力を一点に集中させなければならない。殆ど日本人しかいない国?で、日本語で話す日本人とは別世界である。

 2日間いたマレーシアで見た国民性は、
 ・マレー系マレー人…頑張るとか努力とか一切縁が無く、
               その日その日暮らしで自然体。
 ・中国系マレー人……勤勉で教育も受けており、さすが華人。
 ・ベトナム人…………勤勉で3ヶ月でマレー語も話す。頭も良く努力する人。
 ・日本人…………?一人一人で考えてみて下さい。

 新しいビジネスがマレーシアでスタートするが、頭の切り替えが必要な事を実感。


日中スピード差3倍

 中国広東省広州で若い日本人H君と会った。中国滞在5年との事。
 時間が無かったので、話したのは30分位である。私はH君に「日本と中国の違いは何ですか?」と聞いてみた。彼はしばらく考えて「スピードです」「中国は日本の3倍の速さです…」

 中国では担当者と決断できるトップがいればそれで良く、すべてが即決である。日系企業では担当者~現地責任者~日本の担当者~上司~トップで、なかなか決まらない。途中で検討しようものなら、話は進まないとの事…。

 夜ベッドの中でなぜ3倍もの差が出るのか考えてみた。2つの理由があると思った。
1. まずシステム。もっと簡素化、シンプル化し、責任者や担当者に権限を任すべき。
2. スピーディーに決断するには日頃から問題意識を持ち、情報を集め、何が一番重要かなど頭の整理と準備が出来ていなければ決断は出来ない。日々勉強し、広い視野と深い専門知識、そして思い切った決断力が求められる。

 中国のトップ大学華中科学技術大学で11月21日に講演をした。日曜の夜にも関わらず立席も出て約300人の出席者。話の途中で「今カバンの中に3冊以上本を持っている人は手を挙げて下さい」ビックリなんてものではない。50%以上の学生が手を挙げた。
 学生ベンチャー(創業塾)の話をした所、授業終了時に50人位が「私も参加したい」と私の所に殺到した。この知識欲、スピード、行動力。彼らがリーダー、トップとなっていく。


2004年11月18日木曜日

M-net 2004-11-18

口に合う料理

 頑張っている社員に、特別賞として中国研修旅行をプレゼントした。
 第1班が先頃帰って来て、開口一番「中国で中華料理がすごく美味しかった」と口を揃えて言っている。なぜそんなに美味しい料理が出たのか?不思議である。
 上海事務所の所長に聞いてみた。
「どうしてそんなに日本人の口に合った中華料理が出てきたのか?」
「社長がよく中国に出張する時、社員や学生達と食事をする。その時社員や学生達は、社長は何に箸をつけるか、何に手を出さないかをよーく見ている。“社長は日本人。今回、日本の社員が中国に来たが、社長がよく箸をつけ、食べる料理を注文すればきっと喜んでくれるし、美味しく食べてくれるだろう…”と、社長の行動をよく見て、観察し、それを活かしている」との事…。
 素晴らしい中国の社員や学生達に囲まれている事を社員研修で知る事が出来た。
 「目が2つ、耳が2つ」よく見、よく聞く事の大切さを学ばせて頂いた。


諦めないでもう一度

 友人で頭の良いUさんがいる。Uさんがある事でKさんに仕事の依頼をした。
 Kさんは様々な理由をつけて、その依頼の仕事をソフトに断った。Uさんの友人Oさんから、何とかKさんにこの仕事を引き受けて頂けるよう、私からKさんにお願いして欲しいとの事。私はKさんに理由をつけて仕事をOKして下さるようお願いをし、KさんもOKをしてくれた。

 数日後、UさんとKさんはある会合で会ったが、Uさんは仕事の件については触れてこない。内心OKを出す覚悟を決めていたKさんは、自分からOKとも言えず、モヤモヤした気分であったとの事。
 私はこの話を聞いて思った。Uさんは頭が良いばかりに、自分が納得してしまえば改めてお願いをする事を自ら放棄してしまっている。チャンスを失っていると思った。1回や2回断られても、諦めないで挑戦しなければ道は拓けていかないと私は常々思っている。私は八角形住宅の許可を得る為、当時の建設省(今の国土交通省)に20回通った事を思い出した。

 Noと言われて最低3回はトライしたい。諦める事は、考える事や創造力を放棄する事でもある。頭の良いのも…。諦めないでもう一度挑戦!


2004年11月8日月曜日

M-net 2004-11-08

学生図書コーナー

 来春入社するA君が、MFチャレンジシップとして仕事に挑戦している。
 A君が買って読んだ本の領収書を、まとめて私に提出してきた。しかしA君がやっている事を見ると、本の知識や本からのヒントはほとんど活かされていないように見える。本を読み、レポートは提出してくれるが、それだけで終わっているような気がする。
 なぜ会社の費用を使って本を読むのか?の本質が分かっていない。知識を深め、気づき、アイディアやよりよい企画書を提出する為の基礎づくりや、ヒントを得る為の一つの方法として読書(BOOK購入書)がある。
 又、この読み終わった本を中国や他のアジア諸国に「本の二毛作」として無料で送っている。この事も知識としては知っているし、分かっている…。せめて読み終わった本を自ら持参し、この本の役目は終わったので「本の二毛作」として利用して下さい…と言ってくれると嬉しいが、残念ながらそれも無い。

 インターネット時代の今は、パソコンを使って文字や言葉で相手に自分の意志を伝えなければならない。知識の量が少ないと、自分が「思っても」「考えても」表現がワンパターン化し、なかなか相手に伝わらない。その為には本を読み、知識の量を増やしておかないとダメである。
 なかなか優秀なA君でも「本で得た知識を、仕事で知恵に変えたり」「知っている事が出来る事にならない」。又、「知識のボキャブラリーを増やす為の手段としての読書」など本を活用して欲しいと願っている。

 今回、このA君の読んだ本や、当社の社員が読んだ本、私が読んだ本などを東京事務所にまとめて「学生図書コーナー」を設けることにした。
 内定した学生さんの活用は勿論の事、社員の方々も土曜塾や打合せ会議の折などに注目していただき、気になる本がありましたら読んでみて下さい。又、最近の話題の本や、不要になった本などがありましたら東京事務所か三島本部に送ってください。

 一つの気づかない事や小さなミスをそのままに終わりにするのではなく、うまく活用して発想の転換をはかり、新しい教育の場やビジネスチャンスに変える事が出来れば、失敗やミスも大きな発明(発見)の母となり、飛躍の源となる。

 あまり失敗を恐れず、目標を持って挑戦しよう。
 新しい「学生図書コーナー」のキッカケを与えてくれたA君に感謝したい。


2004年10月28日木曜日

M-net 2004-10-28

多弁

 Aさんと初めて会った。能弁と言うより、多弁家、活弁家である。
 あらゆる事をよくしゃべる。ミスや失点を見せまいと、又エネルギッシュに話す。
 こちらが疲れてしまうと言うより、むしろ嫌になってしまう…。
 話の途中で、「Aさん、あなたは今まで友人や周りの人に、もっとポイントを絞って話した方が良いのでは…と注意や意見された事は無いですか?」
Aさんはポカンとしていたが、しばらくして「全くありません」
「あなたは今まで自分と同じレベルの人とだけ話して来たのですね。そしてミスが出そうになったりすると、弱い所を隠す為にもっと多くを語り、自分をカバーして来たのですね…」

 アメリカでの話ですが、素晴らしい企画、提案が提言されたのに、リーダーはその人の提言に対して「No」であった。私はそのリーダーに、「素晴らしい提案なのに、なぜダメなのですか?」と聞くと、リーダーの答えは「私は彼が嫌いだ」の一言。民主国家(?)アメリカでの話をAさんにしてやった。
 弱さやミスを隠すのではなく、もっと素直に自分を表現したらいかがですか?
 Aさんの目から涙が…。チョット、はっきり言い過ぎてしまった様だ。

 自分より優れた人や、一芸を持った人と接し、自分を磨いていきたいと私はつくづく思い、Aさんにもその事を話した。「Aさん、あなたは自分より優れた人と会っていないか、会っても相手の意見を無視してきてしまったのですね。世の中にはあなたより優れた人がいっぱいいます。もっと多くの出会いをした方が良いです…」Aさんは涙が止まらない。やっと気づいてくれたようだ。


本音

 某上場企業の社長と夕食を共にした。
 この社長は席につくなり、「南富士さんのHPの中の『中国人材紹介記事』はすごいですね。本業の住宅、屋根工事との関連は?…」
 最初からHPで当社の事を勉強してきている上に、質問が核心をついてくる。初対面であるが本音の質問と直面する課題について経営談義である。
 後継者作り、資金、収益など、自社の問題や課題、対策などを本音で話し合った。
 2時間くらいであったが、充実した時間であった。
 一般論や検討しますなどの総論は1つもなく、具体的で本質的な話が中心であった。
 同席した当社の幹部が「今日はすごい本音での話でしたね…」

 今時代が求めるものは「スピード」と、建前ではなく「本音」であると思う。経営に於いても事業に於いても、本質を語れる人が求められている。


2004年10月18日月曜日

M-net 2004-10-18

変革、独創、半歩先

 当社は今年創業60周年を迎えた。
 昭和19年(1944年)創業である。スタートから10年単位で回想してみると、
1. 創業の10年…森林資源活用の10年
2. 成長、合理化の10年…高度経済成長の波に乗り、順調に発展
3. 挑戦の10年…木材単業から、建築資材、多店化など、事業の多角化に挑戦
4. 屋根工事の10年…商売(物を売る)から事業(加工する、工事する、手を加える)へ
5. 八角形住宅の10年…エンドユーザービジネス、全国展開、海外拠点づくりなど
6. ソフト、中国、外壁の10年…経済のハードからソフト化、中国ビジネス、外壁工事など
 60年とは人生では還暦(60歳)で、過去にとらわれずに第二創業と位置づけて「変革、独創、半歩先」を基本に積極的にビジネスを展開していきたい。

 現在から過去を語るのではなく、現在から将来に向かって
a. 「人づくり」をすべての原点に置き、
b. 「独自化、創造的事業」を具体化し、No.1、Only1ビジネスをより進め、
c. ハード、ソフトの異なる両ビジネスをカンパニー制で明確にし、
d. アジア化、中国化の活きた国際化を図り、
e. 社会や地域、環境と共生できる、

魅力ある企業づくりを目指し、実現していく事を再確認した。


3冊の本をカバンの中に

 上記60周年会議を80名位の社員と共に、10月2日に東京で行った。
 話の中で、「人づくりの一つとして積極的に本を読もう…」と話した折に、社員の皆さんに問うてみた。「カバンやハンドバッグの中に、何冊の本が入っていますか?」「3冊以上の本を今持っている人は手を挙げてみてください。」するとなんと6名の社員が本を持っているとの事である。社員のレベルが高いと、誇りに思い、大変ビックリした。
 学生の就職説明の時に、時々「3冊以上の本を持っている人は別枠で採用します…手を挙げてください。」しかし残念ながら、今年も数千人の学生の中からは一人も見つける事が出来ない。(10月18日現在)

 本を読む人は例外なく伸びていくし、成長していく事を見てきた私としては、もっともっと知(知識や知恵)を増やしていく人を育てたいし、チャンスを与えたいと思う。
今は秋です。「読書の秋」にちなんで好きな本でも一晩読んでみて下さい。思いがけない「気づき」「出会い」があるかも…。


2004年10月8日金曜日

M-net 2004-10-08

種まき27年

 中国での人材紹介、企業支援、企業再生などのビジネスが本格的にスタートする。当社の100%出資で万克徳商務咨詢(上海)有限公司(日本名「マクトビジネスコンサルタント」)が独資で10月中旬に開業する。

 思い起こせば27年前、初めて静岡県の中国調査団として訪中し、中国の広さ、人口の多さに無限の可能性をハダで感じた。以来自分でも無理しないで出来る事からスタートした。古本を中国に送る(本の二回活用で「本の二毛作))、自分のプライベートなお金を貧しい中国の青年たちに奨学金として支給したり、日本に呼んで大学院に入れてやったり。日本で日々経営している事を中国の大学で教えたり…。中国に行くときも仕事に差し支えない様に土日とか連休、夏休みなどを利用して行っていた。ウィークディに行った記憶はあまりない。
 今まで、中国との取引が利益を生まない以上、趣味と考えていた。ちなみに私の趣味は人づくりを国際化と言っている。(すぐに効果は出ず、長い時間かかるものを趣味と考えれば良いと思っている)

 いよいよ種から芽が出て、花が咲き、実になる時が来た。それも広い国、中国で!日本や中国の人々に役立ち、社会性もあり、当社にとっても良い。あきらめないで種をまき続けて本当に良かった。これからがいよいよスタートである。


本当の勉強

 今年当社(GCUグループ)に学卒応募してきた建築系のAさんがいる。最終面接でOKとなり内定を得たが、同業他社では最初から希望の設計をさせるとの事で悩んで、同業他社B社に入社する事を決め、当社(グループ会社)を断ってきた…。
 10月2日、1通のメールが私に届いた。「突然のメールで失礼します…。実は内定を頂いたB社が9月30日突然倒産し、内定が取り消されました…。厚かましいお願いですが、もう一度採用を検討していただけないでしょうか…」
 採用や面接した担当者はカンカン。「全く見る目がない、Aさんは」「図々しい」
 私は、Aさんは人生最大の生きた勉強をしたと思い、呼んで会ってみた。Aさんは恐縮し、オドオドしている。経過を聞き改めて内定を出した。理由は次の2点である。

1. 入りたかったが要は断った会社に勇気を持ってメールした行動力
2. 表面的に判断するのではなく、本質(に近いもの)を少し知り、学生時代最大の勉強をした。
これをこれからの社会生活で活かせたら文句なし。

本人は目から涙が止まらない…。「良かったね、でも採用担当者は納得しないと思うので、採用担当者の○○の仕事を協力してやって下さい。言葉でなく行動で示してください。そして失敗を活かし、マイナスをプラスに変えてください。」


2004年9月28日火曜日

M-net 2004-09-28

ディスカッション

 ビジネス検討会で質疑応答の時、Aさんが私に意見を求めた。
 「当社では毎年末12月に、会社の幹部を選ぶ選挙を行っている。
  ①能力
  ②実績
  ③コミュニケーション
 の3つを総合して誰が一番リーダーにふさわしいかを投票する。勿論自分自身に投票してもOKである。…」
 私が自分の意見を言おうとした時、隣のBさんが、
 「私に意見を言わせて下さい。私はAさんの意見は素晴らしいし立派な会社だと思う。しかく企業経営は短期的評価だけではダメであり、もう少し長期的視野に立ち総合的なリーダーが必要と思われる。…」

 この会のディスカッションが盛り上がったのは言うまでも無い。ディスカッションが出来ると言う事は参加者や出席者一人一人のレベルが高く、問題意識を持って参加している事でもある。久しぶりに楽しいディスカッションであった。この会は先頃、当社が主催して中国広東省広州市で行った「企業改革検討会」である。


数字と現場

 良い会社か、ダメな会社かを判断する時、数字(賃借対照表や損益計算書)を見て判断する事が多い。銀行やコンサルタントなどが代表である。しかし私はまず現場(工場や第一線で働いている仕事場)を見て、現場が活きているか否かで判断をする。働く人々の目が輝いていたり、イキイキとした雰囲気やキビキビした行動などを直接自分の目で見て判断をする。現場がイキイキしているのに数字が悪いのは、リーダーやシステムに問題があると思われる。ここに手をつけ、直せば数字は改善されていく。

要はトップが何を考え、どこに向かおうとしているのかの目標や目的を明確に示し、具体的やり方(システム)を時代に合わせていく事が求められる。しかし多くの人々はトップの人が何を考え、何を言ったかでなく、何をしているか行動を見て判断している。トップやリーダーの行動を見れば全体が把握できる。
 又、数字だけで判断するのは簡単であるが、数字は常に過去のモノである。今のスピードの時代では今や現場を見て、数字も合わせて総合判断をする事でよりミスが少なくなる。現場や数字を見て判断する時、「目利き」の人の助けが必要な時もある。

 今の時代を勝ち抜くには、もう一度現場と数字を見直し、やるべき事は思い切って決断し、実行していく時代である。しかもスピードを持って即時にである。ここでも又、トップやリーダーの見識や実行力が求められる。息を抜く事ができない。


2004年9月18日土曜日

M-net 2004-09-18

心より感謝

 私が東京での学生時代(4年間)にお世話になった下宿のおばさんが亡くなった。80歳である。
 田舎(静岡)より初めて東京へ出て右も左も分からない。どこに住むか迷っていた時に、私の母の妹さん夫婦が「私の家に下宿しなさいよ」「部屋は狭いので、庭が少し空いているから、そこに小さな家(小屋)を建てて住んだら…」「食事は朝、夕の2回は面倒見ますから…」との事で、大学生活の4年間お世話になった。

 朝は早かったり遅かったりで、早い時には前日の夜食事を作ってくれてあり、朝寝坊の時には朝食が居間に出来ている…。夜は21時以降がほとんどで、どんなに遅くても夕食を作ってくれていた。友人が私の所に来れば、二人分、三人分と食事を出してくれる。

 私が今こうして日本全国や世界を飛び回って活動できる基礎を作ってくれた恩人である。不平を一回も聞いた事がない。それに甘えた4年間であった。
 3月にフジTVの『とくダネ!』で私の事が放映された時、泣いて喜んでみてくれたと入院中見舞いに行ったとき話してくれた。その時も「定久さん、良かったね、すごいね。立派ね。こんなに成長して誰よりも嬉しい」と涙で喜んでくれた。
 こんな陰で私を育ててくれた人がいて今の自分があると、通夜、告別式を通してつくづく感じ深く感謝した。


偶像化

 おばさんの通夜、告別式でビックリした事がいっぱいあった。

1. Aさんから「アメリカのロサンゼルスにいる息子が、今春現地のTVで『とくダネ!』を見て、知っている人が国際的に活動している事を目の前にして「すごい人だ」と国際電話があった。」
2. Mさんはある経済誌に私の人づくりの記事が出ていてビックリし、「会ったら話をしたいとずーっと思っていました…。」
3. Nさんは「定久さん、奨学金を出している新聞記事を見てすごいと思いました…」「私にも奨学金を下さい…」
4. 別のNさんは、大きな小学校の教頭先生。前任の小学校の校長が、「南富士の杉山さんの人づくりの話をどうしても聞きたい。講演会をしたいが、杉山さんを誰か知らないですか…?」「私はいとこです。話しをしておきます」
5. Tさん17歳。高校3年生との事。私が帰ろうとした時、慌てて私の所にやって来た。「『とくダネ!』見ました。私もぜひTVのように育てて下さい。就職させて下さい。改めて履歴書を持っていきますので…」

 嬉しいやら、恥ずかしいやら、責任を感じるやら。当たり前の事がTV、新聞の第三者を通して客観的に伝わると、何か偶像化されてしまう。


2004年9月8日水曜日

M-net 2004-09-08

成長の差

 新入社員が4月に入社して、早6ヶ月になる。
 大きく成長した人、あまり伸びずに足踏みしている人、4月入社時よりダウンしている人。
 様々である。テストを受け、面接をし、合格して入社してくる。条件は皆同じである。
 人の成長や能力アップは、次の1、2、3によって決まっていく。

①本人の持って生まれた素質(天性)
教育。教えてもらう事より、どれだけのチャンスを得、何を学び、体得しているか。
③生まれながらの環境や、特に入社してからの周囲の環境

結論から言うと、本人の素質や努力も大切であるが、それは全体の30%である。70%は本人以外の要素による所が大きい。特に②の教育では、どんなリーダーの下で働いているか、どんな目標を持って仕事に取り組んでいるか、など、リーダー差が新入社員の差となってきている。③の環境は、のんびりした雰囲気の中でダラダラ仕事をしている人と、スピード感や緊張感のある職場で働く人との差である。常に目標を持ち、考え、行動する人と、言われた事だけやる人では、6ヶ月弱でも大差となって表れてくる。

 まずこの新入社員は1年後にどんな社員にしたいか?新入社員もそれを指導する上司も改めて考えて、まずい所は即変更し、挑戦して欲しい。


ストーリーづくり

 よく講演会に呼ばれて講演をする事がある。
 何のための講演会なのか?主目的は何か?をまず考える。
 そして、「最初はここから入り、最後はこれでまとめよう」と、話の筋道(ストーリー)を考え、まとめてから話をすると、聞いている人は頭の中で創造したり、自分に置き換えて話を聴いてくれ、納得し、講師と一体感が生まれ、盛り上がる。仕事も人生も同じ様に思える。

 1つの仕事を達成する為には、「最後はここに持っていきたい。その為に最初に何をして、次にどうするか」順序を立てて考えてみると良い。もちろん考えた通りにはいかないのが現実であるが、どこでうまくいかないのか、そこを改善すれば次はうまく行く事が多い。Plan-do-checkである。
 ストーリー(物語)でも良いし、構築でも良い。家を建てる時まずプラン(全体像)があり、基礎を作り、土台を敷き、柱を立てて、桁を入れ、屋根を作り、壁を…そして最終的にはプランにあった家が完成する。頭の中で考えたストーリーを紙に書いてみると、もっと分かる。整理もできる。ストーリーを持って仕事をすると、仕事も楽しくなる。


2004年8月28日土曜日

M-net 2004-08-28

主目的

 Aさんにあるビジネスの目的を説明し、その目的達成の為に挑戦して頂く事になった。
 最初は意欲的にトライし、結果が楽しみであった。
 しかし途中から元気がなくなってきた。理由は良い結果を出すのが難しくなってきたようだ。周りに目をやれば、他にやる事はいっぱいある。興味のある事もいっぱいある。苦しいと自然と他の事に目が向き、本来の主目的がかすんできてしまう。
 他の事を頑張る事によって、自分はやっている人だと言う誤った錯覚をしてしまう。
 本来の目的からはドンドン離れていく事が不安になるので、他の事をもっと頑張ってしまう。注意をしようものならすごい剣幕で反論してくる。
 もう一度目的をハッキリ話し合い、再確認する事が大切である。
 苦しいからと言って本筋から離れてしまうとダメである。目的を達成する為の現状認識や問題点、達成する為の手段、方法など、日頃からの知識や考えるトレーニングが大切である。

 何かをする時、必ず目的がある。この主目的を常に頭の中に置いて考え、行動したい。
 幸いA君は、最初は反論していたが、最後は分かってくれ本来の目的に向かって挑戦し始めた。


外国人二人

・ 一昨年、杉山種まき奨学金を支給したアフリカ、ジンバブエ出身のK君から連絡があった。
2~3日前、突然、日本語の流暢なドイツ人からTELがあり、「杉山さんいますか?」「私は南アフリカ共和国にいるK君から伝言を頼まれました。…あるビジネスについて、杉山さんと取引をしたい…」
K君は大学院を卒業し、今南アフリカ共和国のケープタウンの投資会社で働いている。突然のK君からの連絡で、彼の元気な事、相変わらず意欲的、積極的に仕事をしている姿が想像でき、嬉しい一日であった。ビジネスの方はどうするかまだ結論は出していないが、様々なビジネスを提案してくれるK君に、何か一つ答えを出してやりたい。

・ 中国武漢大学の日本語学科のSさんを預かっている。日本の大学との交換留学生である。Sさんは昨年当社の武漢大学学生創業塾の一員であり、様々な教育や実習を一緒にやってきた仲間でもある。正しい日本語、折り目正しい生活、心憎いほどの気配り、日本語での冗談も分かるほどの知識量、我々日本人が忘れてしまったものを持っている21歳の素晴らしい女子学生である。

日本の生活に慣れるため、当社の中国ビジネス担当者のMさんのアパートでしばしの間、一緒に生活している。Mさんが21時に帰るとSさんに連絡すると、SさんはMさんのアパートでジャスト21時にお茶を沸かし、お茶を入れて待っていてくれるとの事…。
 大学でトップのSさんだが、学問だけでなく人間的にもトップクラスであるように思う。もうすぐ日本の大学に入るが、この二年間で一まわりも二まわりも大きくなって欲しい。