2004-09-08

M-net 2004-09-08

成長の差

 新入社員が4月に入社して、早6ヶ月になる。
 大きく成長した人、あまり伸びずに足踏みしている人、4月入社時よりダウンしている人。
 様々である。テストを受け、面接をし、合格して入社してくる。条件は皆同じである。
 人の成長や能力アップは、次の1、2、3によって決まっていく。

①本人の持って生まれた素質(天性)
教育。教えてもらう事より、どれだけのチャンスを得、何を学び、体得しているか。
③生まれながらの環境や、特に入社してからの周囲の環境

結論から言うと、本人の素質や努力も大切であるが、それは全体の30%である。70%は本人以外の要素による所が大きい。特に②の教育では、どんなリーダーの下で働いているか、どんな目標を持って仕事に取り組んでいるか、など、リーダー差が新入社員の差となってきている。③の環境は、のんびりした雰囲気の中でダラダラ仕事をしている人と、スピード感や緊張感のある職場で働く人との差である。常に目標を持ち、考え、行動する人と、言われた事だけやる人では、6ヶ月弱でも大差となって表れてくる。

 まずこの新入社員は1年後にどんな社員にしたいか?新入社員もそれを指導する上司も改めて考えて、まずい所は即変更し、挑戦して欲しい。


ストーリーづくり

 よく講演会に呼ばれて講演をする事がある。
 何のための講演会なのか?主目的は何か?をまず考える。
 そして、「最初はここから入り、最後はこれでまとめよう」と、話の筋道(ストーリー)を考え、まとめてから話をすると、聞いている人は頭の中で創造したり、自分に置き換えて話を聴いてくれ、納得し、講師と一体感が生まれ、盛り上がる。仕事も人生も同じ様に思える。

 1つの仕事を達成する為には、「最後はここに持っていきたい。その為に最初に何をして、次にどうするか」順序を立てて考えてみると良い。もちろん考えた通りにはいかないのが現実であるが、どこでうまくいかないのか、そこを改善すれば次はうまく行く事が多い。Plan-do-checkである。
 ストーリー(物語)でも良いし、構築でも良い。家を建てる時まずプラン(全体像)があり、基礎を作り、土台を敷き、柱を立てて、桁を入れ、屋根を作り、壁を…そして最終的にはプランにあった家が完成する。頭の中で考えたストーリーを紙に書いてみると、もっと分かる。整理もできる。ストーリーを持って仕事をすると、仕事も楽しくなる。