2004-08-28

M-net 2004-08-28

主目的

 Aさんにあるビジネスの目的を説明し、その目的達成の為に挑戦して頂く事になった。
 最初は意欲的にトライし、結果が楽しみであった。
 しかし途中から元気がなくなってきた。理由は良い結果を出すのが難しくなってきたようだ。周りに目をやれば、他にやる事はいっぱいある。興味のある事もいっぱいある。苦しいと自然と他の事に目が向き、本来の主目的がかすんできてしまう。
 他の事を頑張る事によって、自分はやっている人だと言う誤った錯覚をしてしまう。
 本来の目的からはドンドン離れていく事が不安になるので、他の事をもっと頑張ってしまう。注意をしようものならすごい剣幕で反論してくる。
 もう一度目的をハッキリ話し合い、再確認する事が大切である。
 苦しいからと言って本筋から離れてしまうとダメである。目的を達成する為の現状認識や問題点、達成する為の手段、方法など、日頃からの知識や考えるトレーニングが大切である。

 何かをする時、必ず目的がある。この主目的を常に頭の中に置いて考え、行動したい。
 幸いA君は、最初は反論していたが、最後は分かってくれ本来の目的に向かって挑戦し始めた。


外国人二人

・ 一昨年、杉山種まき奨学金を支給したアフリカ、ジンバブエ出身のK君から連絡があった。
2~3日前、突然、日本語の流暢なドイツ人からTELがあり、「杉山さんいますか?」「私は南アフリカ共和国にいるK君から伝言を頼まれました。…あるビジネスについて、杉山さんと取引をしたい…」
K君は大学院を卒業し、今南アフリカ共和国のケープタウンの投資会社で働いている。突然のK君からの連絡で、彼の元気な事、相変わらず意欲的、積極的に仕事をしている姿が想像でき、嬉しい一日であった。ビジネスの方はどうするかまだ結論は出していないが、様々なビジネスを提案してくれるK君に、何か一つ答えを出してやりたい。

・ 中国武漢大学の日本語学科のSさんを預かっている。日本の大学との交換留学生である。Sさんは昨年当社の武漢大学学生創業塾の一員であり、様々な教育や実習を一緒にやってきた仲間でもある。正しい日本語、折り目正しい生活、心憎いほどの気配り、日本語での冗談も分かるほどの知識量、我々日本人が忘れてしまったものを持っている21歳の素晴らしい女子学生である。

日本の生活に慣れるため、当社の中国ビジネス担当者のMさんのアパートでしばしの間、一緒に生活している。Mさんが21時に帰るとSさんに連絡すると、SさんはMさんのアパートでジャスト21時にお茶を沸かし、お茶を入れて待っていてくれるとの事…。
 大学でトップのSさんだが、学問だけでなく人間的にもトップクラスであるように思う。もうすぐ日本の大学に入るが、この二年間で一まわりも二まわりも大きくなって欲しい。