人生のリハビリ
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通算33年間勤めた社員Sさんが、今年60歳を迎える。会社人生を卒業(定年)する。
今年1年間を第2の人生のリハビリテーション期間として活用して頂く事になった。
誰よりも会社や仕事に誇りを持ち、熱意を持って仕事をしてくれた。工場の現場から営業に回り活躍してくれた。「営業は大変でしょう」と話すと、「多くの人との出会いが出来、素晴らしい経験が出来、感謝しています。工場だけだと限られた人としか会えなかったが、本当に良かった…」と心を込めて話してくれる。
木材工場の現場――パレット工場――住宅(リフォーム)の営業と、180度の転換である。
嫌な顔一つせず、現状を肯定し、その場で自分を活かす生き方であった。
そして、人生は環境に適応する事であると話し、今まで出来なかった2つの事(車の運転とパソコンの利用)の内の1つのパソコンでも習ったらどうですか?と問いかけた。
即座に「嫁さんから同じように、お母さんパソコンを習ったらどうですか?」と言われ、パソコン教室に通いたいとの事である。
自分の兄弟から「今のこの厳しい時、会社が色々やってくれる企業はない。お前は幸せだ」と言われ、私に「社長ありがとうございます」との言葉を頂いた。
素晴らしい卒業(定年)と新しい第二の人生のスタートが切れるように、この1年間の準備期間(リハビリ期間)を活かして欲しいと願っている。
アフリカからの手紙
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1昨年の「杉山種まき奨学金」の支給者キングダム君から嬉しいハガキが届いた。今南アフリカ共和国の首都ケープタウンのJPモルガン投資銀行で働いているとの事。
「アフリカに来て下さい」「何か仕事しませんか」「皆さんに宜しく」…日本語と英語のハーフ&ハーフの絵葉書である。最後に日本語で、「今度ねー。アフリカの息子から― Kingdom Mugadza」とある。本当に嬉しい一言である。
思い出せば、奨学金の支給→「私を採用して下さい」
→次が30ページに及ぶアフリカに於ける自分の会社の企画書で、「この会社と杉山さんの会社と取引したい」との事。この企画書が実に素晴らしい。
1.Summary 2.Introduction 3.The Company 4.Product 5.Market
6.The strategy 7.Management 8.Financial 9.Investment Proposal
表題は The Joshua and caleb Tea Companyであった。生きた企画書である。
「種まき奨学金」は金額は少しだが、人が育ってくれると望外の喜びである。一度アフリカを訪ねたい。