2008-06-28

M-net 2008-06-28

ケアホームでの八角形住宅

当社が設計・施工した八角形住宅の竣工式があり、出席した。
これは一般の住宅ではなく、知的障害者の自立を支援するためのケアホーム「なでしこ」である。建物は2階建てで延べ面積175㎡であり、6名が共同生活しながら仕事をし、自立出来るようにサポートをするそうである。ここに住む方のご両親はみな高齢で「自分に何かあったらどうしよう」と不安に思われていたところ、このような施設が出来、大変安心され、喜んでおられた。
「八角形にはパワーがあり、どの部屋も明るく、地震にも強い…」
この建物を当社に設計・施工依頼して頂いたのは、20年前に出逢った、当時静岡県の局長であり、今は社会福祉法人岳陽会の遠藤理事長さんである。人生は出逢いであり、「ぜひ八角形に」と決めて頂いた遠藤さんとのご縁に感謝したい。



かばん持ちA君

「社長のかばん持ち」をしている学生、A君がいる。「かばん持ち」とは、社長(私)のかばんを持って一緒に世界中を歩き、色んな人に会いながら経営の勉強をすると言うインターンシップである。
さて、先日A君に会って、ガックリする事が3つ重なった。

1. まず会った時に、前回してもらった事へのお礼がない(先日ある場へ連れて行く機会を与えたが、次に会った時お礼が言えない。)
2. 社長との予定より、先に決まっていたバイト重視(とっさにきたチャンスに対して優先順位がつけられず、機転が利かない。決められた事を決められた順に…の考え)
3. GIVEは無く、TAKEのみ(自分が出来る事をやるGIVEではなく、「あれがやりたい」「これもやってみたい」のTAKEのみ)

A君に注意をした所、「言われてみると分かります…」との事。A君は以前このM-netで、同じような事で注意された学生の記事を読んでおり、「ダメな学生だなぁ」と思っていたようだ。頭では分かっていたが、実際の行動は出来ていなかったようだ。
A君は有名大学の優等生で、今まで殆ど失敗した事がない。色んな体験や失敗の無い人は、「頭で分かっているつもりになっている事」と、「実際出来る事、行動」に差が出てしまうと感じた。
最後にA君は「あとは実行するだけです」の一言。この失敗を血肉にして、色んな経験を通して言われなくても自ら気づく人に成長して欲しいと願う。

2008-06-18

M-net 2008-06-18

今、勝ち残れる企業

今、日本国内で住宅、建築業界も厳しい状況に置かれている。
資源高や市場が成熟化した日本で勝ち残っている企業を見ると、
1.差別化(商品、サービス)されており、特徴のある企業
コスト競争力、商品群の品揃え、他者が真似の出来ない自社ブランドの商品、そのマーケットでNo.1企業など。Only1やNo.1の「強み」がないと、市場から必要とされなくなってしまう。
2.海外売上高比率が高い企業
業績の良い企業を見ると、軒並み海外売上高比率が高い。日本だけに目を向けていると気づかないが、世界を見て戦略を立て実行しなければ、今の世の中では勝ち残ってはいけない。



コミュニケーション

ビジネスが上手くいくA君と、なかなか上手くいかないB君。
この差はコミュニケーション能力の差のようだ。「相手は分かってくれるだろう」はあり得ない。相手は全然考え方も違うし、知識のレベルも生き方も違う。だからコミュニケーションが必要である。
コミュニケーションの第一は「聞く力」である。耳は2つ=よく聞き、目は2つ=よく見て、口は1つ=ポイントを絞って少ない言葉で相手に伝える。話す事でも、言葉で「言う」のではなく、自分の意図を言葉や全身を使って「伝える」事である。
Eメールは便利ではあるが、コミュニケーションではなくお知らせ(インフォメーション)であり、あくまで補助的なツールであり、メインの手段ではない。コミュニケーションの一番良い方法は、やはり「出て会う」事、「会って話す事」である。大事な所で「手抜き」をせず、生きたコミュニケーションをして欲しい。
全てのチャンスは社外にあり、社内にいて出来るのはコストダウンだけである。外に出て、チャンスを生み出せる人になろう。


2008-06-08

M-net 2008-06-08

活躍の舞台はアジアに

マレーシアで新しいビジネスがスタートした。
ある日系企業がマレーシアで工場経営を長年やってきたが、どうしても上手くいかず、当社に事業経営の応援を依頼されてきた。

早速にGMCの人材をマレーシアに送り、まず現状把握をさせた。財務分析、工場の現状、経営幹部などについて、目と耳と頭をフルに使って現状と問題点の本質を見抜く。
ポイントは2つ。
1.「事業経営全体を見る経営管理者」の不在
2.生産工場なので、「生産管理」と「現場労働者を引っ張るリーダー力」の不在。
二週間の実習で現状の把握と具体策まで出してきたGMCのC君、日本語堪能でコミュニケーション能力があり、管理者代理としてスタートするH君、現場のリーダーとして労働者をひっぱっていくもう一人のGMCという風に、それぞれの持ち味を活かした「役割経営」で体制を作っていく。まずはC君とH君の二名がマレーシア入りし、ビジネスをスタートさせた。
中国・日本だけでなく、アジアで活躍するGMCの活躍に期待している。


リーダー差

親しい友人に、「私の会社を見て意見をください」と言われた。
様々な部門があって、部門間に大きな差が出て来ている。同じ会社で、トップも同じであるが、ドンドン差が開いている。

成績の良い部門はリーダーがしっかりしている。
1. 明確で具体的な目標(数値)をかかげている。
2. その目標達成のために、リーダーが陣頭に立って頭と手と足を使って共に挑戦している。
3. 妥協せずに自らにも部下にも、取引先にも、徹底的にそれを実行させている。

一方、成績が良くない部門はリーダーが、
1. 頭や口だけで指示し、自らはあまり動かない。
2. 或いは手と足、つまり身体だけを使い、あまり頭を使っていない。
3. 従来のやり方から抜け出せず、「自らの鎖国」状態のまま。

今は「どうやるか」→「何をするか」→「どこでやるか」と変化が激しいが、原点に返ってみると結局のところ→「誰がやるか」に尽きる。
自社ではなかなか見えないが、親しい他の企業を見ていると気づく事が多い。自社に当てはめ、リーダーを育てる事が最重要だと改めて実感した。