2014-12-28

M-net 2014-12-28

奨学金
 今年も中国で「杉山種まき奨学金」の授与式を行った。少額だが長い間ずっと継続している。このお金を有効に使って、彼らが将来大きく成長してくれることを願っている。
武漢大学 / 西安交通大学 / 清華大学

書籍 『逆風を追い風に変える企業』
 ベストセラー 『日本で一番大切にしたい会社』 の坂本光司教授の新刊に当社の事を紹介していただいた。以下は本を読んだ社員からの感想の抜粋である。「私自身はどうしても身の回りのことや普段の生活にかまけて視野が狭くなってしまっていると思います。またピンチに陥った時、追い風に変える事なんてとてもできないと思っていました。この書籍を読んでこのような考え方もあるのだ、また、このようにすればいいのかと参考になりました。
 自分自身の転換期に差し掛かった時にポジティブに考えられるような気がします。ただ、何事も下地があって成功すると思うので、自分自身を見つめなおし、2015年に自分しかできない何かを見つけていきたいと思います。」

あいさつは何のためにするのか?
 先日、ベトナムマイスタースクールの生徒たちがある日系工場を見学させていただいた時の事。工場のトップリーダーが生徒たちに尋ねた。「あいさつや5Sは、なんのためにやるか知っていますか?」 みんな、あいさつや5Sなどの礼儀やルールが大事だという事は知っている。だが、その意味(目的)を理解しているだろうか。本質を捉えなければ、どうしてもテクニックだけで表面的になってしまい、継続する事ができない。みなさんも、あいさつは何のためにするか、基本にかえって一度考えてみてください。

2014-12-18

M-net 2014-12-18

南富士らしさ
 とある営業所の社員が現場に行くと、中国人社員が新しく来たベトナム人社員に技術指導をしている場面に遭遇した。「異国の地・日本」で、「中国人」が「ベトナム人」に対して言葉も十分に伝わらない中で、身振り手振りで一生懸命に指導している(受けている)姿がとても微笑ましく、「これが南富士らしさなのだ」と実感したとの事。「人づくり」と「経営」に国境はない。国を越え、同じ目標に向かって、共に歩んでいきたい。

書籍 『家族はなぜうまくいかないのか』
 私が尊敬し、共に若い学生を育てている慶應義塾大学の中島隆信教授(商学部)が、新しい本を出版した。携帯電話などの便利な電化製品が普及した現代の日 本では、家族の生活が個別化していき、“うまくいかない”家族が大変増えている。『家族』という身近なテーマを分かりやすく、学術的にもまとめられた1冊である。「家庭内がうまくいかない」と考える方に、ご一読をおすすめする。

落ちないリンゴ
 ある講演会で面白い話を聞いた。十数年前のある日、大型台風が日本を襲い、リンゴ農家が大打撃を受けた。強風で9割ものリンゴが木から落ちてしまったのである。ほとんどのリンゴ農家はあまりの損害の大きさに肩を落として嘆き悲しみに暮れてしまった、ある人が木に残った1割のリンゴを「落ちないリンゴ」という“縁起物”として1個1000円で売り出したところ、受験生に飛ぶように売れたそうだ。
 ピンチに直面した時には、悪いところばかりを見ないで、“視点を変えて”「どうすれば解決できるか?」を考えてみよう。事実はひとつでも、見方を変えれば大きなチャンスとなる。

2014-12-08

M-net 2014-12-08

Meister 1st,2nd,3rd
 今ベトナムで高度人材のマイスターの育成をしている。共通しているのが、選別し、3ヶ月の教育(基礎教育と日本語教育)である。第1期の12名は日本に来て仕事を始めている。第2期と第3期は、今ベトナムのハノイ工業大学の2階と3階に分かれて教育をしている。
 「笑顔」と「意欲」と「潜在能力」あるベトナムの若い人材がマイスターという場を得て大きく成長し、日本、ベトナム、アジアで活躍する事を願っている。

GMC 「中国&ベトナム」
 中国GMC卒業のZさん(GMC6期)とZさん(GMC15期)が日本にやって来た。たまたまここにベトナムGMCスタートメンバー候補のAさんがいた。一緒に記念写真をパチリ。近い将来、日本、中国、ベトナムのGMC卒業生が一緒に仕事をする日も近い・・・。

2014-11-28

M-net 2014-11-28

早朝1時起き。3時に起き
 マイスター第1期生の一人の実家に訪問した。ハノイから50km、車で2時間である。田園の中にある農家である。両親が笑顔で迎えてくれて、疲れもどこかに飛んでしまう…。母親は、息子を大学へ入れるために、早朝の1時に起きて、畑の農作物をとり、水で洗って市場へ持ってき、それらを売って帰ってくる…毎日毎日。父親は、早朝3時に起きて野菜に水をやり、6時になったら本来の仕事(家具づくり)に出かける。そんな両親の姿を見て育った息子は、桶に水を入れて、何度も何度も顔を洗い、眠気を乗り越えて勉強し、成長していく…。こんなドラマが実在している…。  心温まる実話である。彼の成長を期待し、すばらしい両親に少しでも楽をさせてあげてほしい。

ボランティアで翻訳
 GMCベトナムのスタートメンバーが、日本研修を終えて帰国する際に、私の著書を5-6冊持って帰りたい、と言うのでOKした。しばらくしてハノイで彼女に再会すると、「社長、時間をつくって学生と会ってください。二人の学生が社長の本をボランティアで翻訳していますので、言葉をかけてください…」と言う。一人は日本語の本をベトナム語に翻訳、もう一人は日本語の本を英語に翻訳している。
 「社長の考え方をベトナムで広げたい。そして他のアジア圏にも英語で仲間をつくり、考え方を広げたい…。」 彼女も日本語ができないので本が読めない、でも本を読んでもっと勉強したい…。私には何も言わなかったが、すごい発想力と行動力である。
 通常、翻訳には金がかかる。そこでインターネットで翻訳の学生ボランティアを募集し、動き出している。完成する本も楽しみだが、立案者とボランティア翻訳者二人に何か大きなチャンスを与えてやりたい…。

恥ずかしい
 GMCベトナムの6人と、ハノイで会った。教育を終えた後、一緒に食事をし、日本から持ってきた簡単なお菓子を6人に渡して別れた。その後、急な用事が発生し、一人のメンバーを呼んだ。  そのメンバーが入室して席につくや否や、「今日社長からみやげをいただいたのに、私たちは何もみやげを持ってきませんでした。非常に恥ずかしい思いでした…」と言って、ベトナムコーヒーを持参してきた。「恥ずかしい」事に気づく23歳のベトナムGMCメンバーの奥深さと人間力に、改めてGMCの可能性と将来性を実感した。

2014-11-18

M-net 2014-11-18

決断できる人
 毎日、日本の企業のトップの方とお会いしている。大企業もあれば、中堅企業もある。そんな中で決断できる人は素晴らしいと思う。決断する為には様々な体験や幅広い情報、先見力、そして勇気も必要である。こちらの話をTOPの頭の中でイメージ出来ると判断しやすい。イメージしやすいように具体論や成功、失敗、体験を話して決断をして頂く。
 新しい挑戦には当然リスクも伴うので、そのリスクにどう対応するのかも大きなポイントである。決断できない人は話を聞いて「よく分かりました。社内で検討して連絡します…」それで終わりである。1週間、1ヶ月、検討してより良い答えが出るならそれも1つの考え方である。しかし、延ばしても答えは同じである場合が多い。素早く決断(Yes or No)して、次の事にチャレンジした方がbestだと思う。日頃から決断や新しい事に挑戦する事を頭の中でトレーニングしておくと、その場で自然と答えが出てくる。

環境が人をつくる
 海外の社員を3週間、教育・研修した。まず教えない教育。自分で考える気づく教育である。初日は研修で様々な事を教えてくれると思っていたので、1日中アタフタで落ち着きがない。2日目よりこの教育システムは自分の幅を広げてくれる教育だと気づき、積極的に、そして自発的に変わってきた。
 言葉が十分に伝わらないので、近くの人や指導してくれる人の行動をよく見ている。そんな中で「人間力」とは相手の立場に立って、物事を考え、行動する事に気づいた。目と耳と頭を使い、日一日と成長していった。環境を変える事で人は成長していく事を実証している。私は常々人は「環境50%、教育20%、天性30%」と思っている。環境が人に与える影響はすごく大きい。そしてその環境は人がつくっている。

視野の広い人・狭い人
 2通りの人がいる。視野の広い人と視野の狭い人である。特に近頃は、視野の狭い人が多いように思う。
視野の広い人は…
 相手中心。全体からモノを考える。
 先を見て、今(現象)に対応。

視野の狭い人は…
 自分中心。先は考えずに今(現象)のみ。
 自分の考えややり方に疑問を持たない。

 誰でも時間は24hである。限られた時間を有効に使う為に、視野の広い人と多くの時間を費やしたい。どうしたら視野が広くなるか?正解はないが、新聞・雑誌を読む。たまには地図を見て全体から考える。異質な人とも会話をする。土日には非日常的行動。絵でも食事でも一流の人と接する。3年5年先の自分を考えてみる。旅をする…要はそこから何かを「気づく」事であると思う。

2014-11-08

M-net 2014-11-08

新規出店(総合外装事業部)
 新しく神奈川営業所(所長・中田賢志)を開設した。消費税が5%から8%にUPし、買い控えが進み、消費に元気が見られない。各ハウスメーカーもさまざまな対策を立てて、住宅販売促進を行っている、今回の営業所新設は、「一歩先を行く、戦略的営業所」づくりである。「新規販売、得意先確保」と「職人の強化ネットワークづくり」を目標に掲げ、“ソフト”中心の営業所である。所長の中田賢志君の頭脳と戦略、具体的行動に期待したい。

ベトナムGMC スタート
 ベトナムGMCがスタートしている。トップバッターでTさんが日本で教育を受けている。まず基本教育は、「教える教育」から「学ぶ・気づく教育」である。初日は戸惑っていたが、2日目からは大丈夫であった。「自分の器を大きくしてくれる教育で、すごい感謝している」とのこと。  10日間研修して、何を学んだか聞いたところ、「人間力」を学んだとのこと。人間力とは何ですか?と質問すると、「相手のために目・耳・頭を使うこと…」。相手とは、社会の求めるもの、時代の求めるもの、人々が求めるもの…。「ベトナムでは人間力の教育は無理。日本の、南富士の環境だからこそ人間力が育つ」とのこと。彼女に会った人は皆、「素直でこんな人見たことない」と言う。ベトナムのトップ大学を卒業し、若干22歳。これからが楽しみだ。

理を超える言動
 人は往々にして理で納得してしまう。自分で考えた理論もあれば、他人から言われた理論もある。しかし時には「理を超える言動」が求められる。新規事業に挑戦し、結果がうまくいかないとき、原因や理由を他に求める。自分は一生懸命頑張ったのに…。こんな時、うまくいかなかった理由を自分で考え理で納得しても、何も生まれない。理を超えて「何かを生み出さなければならない…」。
 理は一つの答えであるが、正解ではない。学生時代の勉強は常に答えがある。しかし実社会においては答えは一つではないし、正しいことが正解ではない場合が多い。行動し結果を出したことが正解となる。人を動かすのは、理論やデータではなく、ストーリーやドラマであると実感している。 計画がうまくいかなかった時こそ、学ぶことが多い。「人は逆境で才を得る」とも言う。

2014-10-28

M-net 2014-10-28

GMCベトナム、スタート
 中国、インドネシアに続き、いよいよGMCベトナムがスタートする。先週、ベトナムで面接をしてきた。今回、GMCの理念を理解、共感してくれたベトナム人Tさんが 募集活動を担当した。トップ大学の1万人の学生にアプローチし、応募総数600人、面接180人、最終的に6名が決まった。本質を的確につかむ力と、社会を良くしようという高い志を持った人材である。
 今回、ベトナムではまったく知名度もなく、前例のない「GMC」に、これだけ多くの学生が集まったことに驚いたと同時になぜか考えてみた。
第一に、GMCの理念。リーダーを育成し、個人とベトナム社会に貢献する社会性。
第二に、Tさんを信じて任せた事。細かい指示は一切せず、最終目標だけ与えた。そして、任されたTさんが最終目標に向かって創意工夫し、周囲を巻き込み全力で行動した事、である。日々の仕事で、上司は部下を信じて任せていますか? 任された人は意図を汲んで創意工夫をしていますか?

「マイスターSchoolハノイ」 第1期修了式&第2期スタート
先日、マイスターSchool の第1期生12名が三ヶ月間の日本語と技術の研修を終え、修了式を行った。マイスターSchoolという初めての試みを信じてチャレンジし、大きく成長した12名が今後日本で更に成長し、活躍してくれることを期待している。
第2期は、第1期を上回る応募者の中から能力と意欲の高い17名が選ばれた。11月中旬からいよいよトレーニングがスタートする。1期生に負けない努力をして成長してほしい。

2014-10-18

M-net 2014-10-18

JAC協議会 ベトナムセミナー
 10月16日、JAC協議会主催ベトナムセミナー(日本、アジア、中国のネットワークづくりと人材育成を産学官で取り組む会)を開催した。ハノイ工業大学 Quy学長を講師に迎え、ベトナムの今と将来展望について話していただいた。当日は、製造業からサービス業まで幅広く、ベトナムに関心のある企業や団体60名ほどが参加してくれた。
 Quy学長から「ベトナム最大の魅力は豊富な若い人材」である事、日本企業との連携、協力による発展を熱望している事をお聞きし、参加者からは現地の状況や問題点、進出する上での課題など多数の質問が寄せられた。日本で本当のベトナムを知る事には限界があるが、こうして現地リーダーの生の声、思い、情報に直接触れる機会は大変貴重だと改めて感じた。もっとアジアに近づくためにも、これからもこうした場をつくっていきたいと考えている。

マイスターSchoolハノイでの3ヶ月指導をして感じた事
 以下、3ヶ月間の指導を終えた技術部長Sさんの感想を抜粋した。挑戦する事、自ら学ぶ事など、参考にしてほしい。「ベトナムへ出張と聞いた時には、正直、参りました。「何で?私が?」でした。生徒達との研修が始まった時でもその思いは変わらず、早く役目を終えて帰国することを望んでいました。でも、日々が過ぎるうちに考えが変わってきました。毎日いろいろなトラブルが起き、緊張の連続。でも、その緊張の毎日の中で何か感じる物があり、「何だろう?」と長い夜に考えました。それは「学び」でした。自然に学んでいました。
 日々緊張していた為、アンテナが張っていたのだと思います。日々の中から学べることが多くありました。日本で暮らしていた時は、惰性でゆるく毎日を過ごしていた為、アンテナも緩み、「学び」があったとしてもその事に気付かなかったのだと思います。「環境が人を変える」、その通りだと思います。それからもう一つ私を変えたのは、生徒達が寝食を忘れて一生懸命に学ぼうとする熱心な姿勢、礼儀正しさ、人懐こい笑顔です。ベトナムに来て初めて、「人間力」の「大切さ」「尊さ」を知ることが出来ました。
 ベトナム出張のチャンスを頂いた事を心から感謝しています。自分にとって未知の体験をさせて頂きました。これからは、彼等を一人前にする事が私の『会社と彼等、私にとって素晴らしい国ベトナム』への恩返しと心に決めています。」

2014-10-08

M-net 2014-10-08

GMC Indonesia 1st class
 GMC Indonesia 第一期がスタートした。インドネシア大学、ガジャマダ大学、パジャジャラン大学など、インドネシアトップクラスの大学を対象に募集を行い、155名の応募の中から“顔”を基準に選考を行い、3名が選ばれた。現在3週間の集中訓練に取り組んでおり、今回教育の為、インドネシアまで足を運んだ。3名とも大変聡明な顔をしている。
 「グローバル化が進み、アジアが一体となる中、自国・自分中心ではなく、GMCで周りの事を考えられるグローバル経営リーダーになって欲しい。」「GMCは各国でやり方はそれぞれだが、“考え方のベース”は共通。心を1つにして色んな事をしていこう。」「選り好みせず、どんなチャンスにでも“Yes,Try”で挑戦しよう。そして将来、本を書けるほどのドラマを創ろう。」
 「新しいスピリットを貰った!」「考え方が変わった!」 … 会った時には緊張気味だった3名だったが、3時間の話の中で、目を輝かせて話に食い入るようになった。3人の成長と今後の活躍に大変期待をしている。


 ベトナムやインドネシアで人づくり展開を進める中、現地で協力してくれている2人の“仲間”がいる。2人とも大学の幹部であり、大変多忙であるにも関わらず、土日休日返上で、私たちの「人づくり」に側面から協力してくれている。
 発展途上の国では、予想だにしない事が日々起こり、日本人だけでは上手く対処する事が出来ない。国籍や文化、立場といった背景は違えど、“志”を共にし、協力してくれている仲間の存在があってこそ、様々な人づくりに取り組むことが出来ている。常々、21世紀は「Human Capital」の時代であると考えてきた。
“仲間”の存在なくして、
“グローバル化”を進める事は出来ない。2人の仲間に心より感謝している。

2014-09-28

M-net 2014-09-28

海外研修
 南富士の創業70周年記念として海外研修を実施したところ、社員からレポートが届いた。「この度は、ベトナムへの研修旅行に参加させていただきましてありがとうございました。
・ベトナムという国に対する考え方
・仕事そのものや働くということに対する意識
・客観的に見た日本
・アジア・世界へと視野を広げた物の見方
・南富士や人づくりの社会的意義
・一緒に働く仲間への敬意 etc

 自分の中で様々なことを考え思考をめぐらせ、五感がフル活動しあらゆる感性が刺激されました。ベトナムは、決して裕福とは言えなくとも人や街は活気に満ち溢れ、多くのエネルギーや人々の前向きな精神が渦巻き、発展途上の勢いが感じられるとても魅力的な国でした。
 ハノイ工業大学のマイスター学校では学生たちの意欲がひしひしと伝わってきました。背景には、「学びたい」「○○になりたい」「もっと○○したい」などといった、仕事や将来、自己実現に対する純粋且つ貪欲な動機と熱意があるのだと痛感しました。
 私たちが仕事や生活をする環境はとても恵まれています。しかし、恵まれているが故にその環境に安住してしまい、更に可能性を広げることや貪欲にチャンスをとりにいく姿勢というものを普段まったくもてていないことに改めて気づかされます。日々の仕事の中にも、まだまだ学ぶ必要のあること、自分が幅を広げてできること、新しくはじめられることなど、チャンスや可能性はたくさんあると思います。仕事だけに限らずとも、人生を通じて常にそのような気持ちを忘れず何事も前向きにチャレンジしていきたいと思います。
 南富士で大事にしている「人をつくる」ということ、「人間力」ということは、今日明日で出来るものではなくそのような心が生み出すもの、その積み重ねの末に備わっていく人の力だと思います。南富士の教育の意義も、単なるビジネスという枠だけではなくそのような人材の形成が、ひいては会社や社会や世界の発展につながっていくものと、その可能性の広がりを実感しました。
 3,600kmも離れた異国の地で、彼らが南富士の名前の入った私たちと同じポロシャツとヘルメットを身につけ熱心に学んでいる姿が心の奥に深く焼き付いています。同じ南富士の教えを共有する仲間が国を越えて様々な場所で活躍しているというのはとてもうれしいことですし刺激になります。私たちも負けてはいられないですし、その教えに恥じない仕事や生活をしていかなくてはいけないと身が引き締まる思いです。
 改めまして、このような機会を下さいました杉山社長、現地で大変お世話になりました斉藤部長とホンさん、留守を預かり快く送り出して下さいました営業所の皆さま、そして南富士の70周年までの歴史を形作り支えて下さいました諸先輩方へ本当に心から感謝いたします。ありがとうございました。またこのようなチャンスをいただけるように、いや自分からつかみにいけるように、今回の研修での学びを活かしながらまた明日からの仕事に全力に取り組んで参ります。」

2014-08-18

M-net 2014-08-18

思いのある人、ない人
 ある仕事を複数の人にお願いした。「思いのない人」は言われた事だけをやる。もう少しレベルの低い人は依頼された事を忘れてしまったり、途中で諦めてしまい、目的そのものがどこかに行ってしまう。
 「思いのある人」はその目的や指示された意図を考えて行動してくれる。もちろん結果には大きな差が出るのは言うまでもない。この差は何であろう。日頃から指示されて動く人は、それ自体が自然であり、指示がなければ動かないし、気づく事も出来ない。自ら考え、気づいて動く人は、いつも24時間常に考えているし、気づきやヒントも身近にいっぱいあって毎日が活きている。「思い」を持って仕事でも、遊びでもやりたい。メールでも手紙でも、思いのある文章は相手の心に響くが、思いのない文章や言葉は虚しい。

長期休暇
 久しぶりに会社全体で長期の夏休み ( 8/12~8/17 ) があった。この長期休暇の使い方で人柄が表れる。
・自分の為にのみ休暇を使うA君
・自分の勉強不足を補う為に充電に使うB君
・休暇中でも海外事業所や動いている現場に気配りをするC君
・ぼーっと休暇を過ごしてしまうD君
・家族サービスに徹するE君
・休みたくても休めないF君
お金も時間も、使い方1つで活かす事も出来るし、ムダになってしまう事もある。

トヨタはなぜ世界一になったか
 Kさんと話をしている時、「トヨタはなぜ日本一になったか?」という話になった。Kさん曰く、トヨタには「Philosophy」 ( フィロソフィー ) 「哲学」がある…。モノづくりにかける思いではなく、「哲学」がTOPから現場まで流れている。
 一例が、どんな優秀な人財でも2年間は車づくりの工場現場で汗をかき、モノづくりを体で学ぶ文化を持っている。また計画が上手くいかない時、トヨタでは「なぜ?」「なぜ?」「なぜ?」「なぜ?」「なぜ?」を5回問うとの事。5回も同じことを繰り返し問うならば、見えないモノも少し見えてくるような気がする。基本はどんな事があっても曲げない所に、トヨタの強さの秘密がある…とKさん。我々ももう一度、哲学まではいかなくても、基本理念や企業文化を見直したい。

M-net 2014-08-18

TOPの後継者選び
 某組織のトップと久しぶりにお会いした。彼も元気で顔色も良かった。お互い、現状や近況を話し合い、ラストは「どうバトンタッチするか…」という話になった。来年3月で退職予定の彼は、数年かけて後継者候補を選び教育したが、なかなか難しく、今もって決まっていない…。知識とか経験がある人はいっぱいいるが、決定打がないとのこと。「最終的にどう考えたらいいのか…?」との質問。
 私は、「組織のトップは“マネジメント”できる人でなければならない。そしてその決め手は“人間力”だと思う…」と話した。さまざまな人々をまとめていくには、人間的魅力がないと人がついていかない。どんな組織も最終的には“人と人”である。今、あらゆる組織で「マネジメントできるリーダー」が不足していることを改めて実感した。

スピードは力
 先月からベトナムの現地大学と一緒に組んで新規事業をスタートし、1ヶ月が経った。「今まで400社以上の日系企業と組んできたが、南富士は全然違う…」と、パートナーのT先生。一番の違いは「スピード」。断然早い。一般的な日系企業は契約まで半年から1年かかるが、南富士の場合、ゼロから事業が立ち上がるまでわずか1ヶ月…。大きな力がなくとも、相手がびっくりするほどのスピードで行動すれば、それは強力な武器となる。

センス(Sense)
 辞書によると、「センスとは、物事の微妙な感じや意味を感じとる心の働き」とある。先日、Aさんにある事を依頼した。Aさんはすぐに指示されたことを実行し、結果が出た。ところが、この結果を見てビックリ…。何の工夫もなければ、意味も理解していない。ただ言われたことだけを作業し、実行しただけである。もちろん、Aさんは何も気づかない。今までの人生で、常に言われたことだけを考えなしにやってきて、今回も同じであるから、疑問すら湧かない。
 何かをする時、「何のためにやるのか?」「意図は何だろう?」とチョット考えられる人と、何も考えないでそのことだけをやる人の差ではないか? 一言でいうと、「センスのある人とない人」ではないだろうか?たとえば洋服を着る場合でも、同じ服をセンス良く着こなす人と、ただ着る人の差である。
 「センスは磨けば光る」と言うが、どう磨いたらよくなるだろうか。自分中心でなく、周りを見たり、TPO(時・場所・目的)を考えたり、相手の意図を少し考える習慣を日頃から身につけないと、いつまでたっても成長しないし、センスも磨けない。そしてたまには思い切って発想の転換を図り挑戦することも、センスを磨くひとつの道だと思う。Aさんに依頼した私が間違っていた…と思った。指示ミスである。人間は多くの失敗をするが、失敗を活かして成長してほしい。少しの差が大きな差となる時代である。

2014-08-08

M-net 2014-08-08

奨学金
 インドネシアのダルマプルサダ大学を元気づける為に特別な奨学金を出した。インドネシアで頭は良いが、経済的に恵まれない高校生を全33州から1人ずつ選別して特別入学させ、学費と生活費を支援する「人づくり奨学金」である。
 1ヶ月1人2万円で学費と生活費が賄えると言う(2万円×12ヶ月 = 24万円/年の支給である)。社員の皆さんや一般の方々から多くの資金を協力して頂き、目標が達成出来た。心よりお礼申し上げたい。インドネシア33州に新しいネットワークが出来、種まきがスタートする。将来大きな花が咲く事を期待している。翌日のジャカルタ現地の「じゃかるた新聞」(日本語)に記事が掲載

Marketing
 この記事を書いて下さった“じゃかるた新聞”のT記者の行動力はすごい…。新聞に南富士の記事が出る事は聞いていたが、どこでこの新聞を買ったらいいのか分からない。そこでT記者に直接電話をして「どうしたら新聞が手に入りますか?」と聞くと、「私が持って行きます」との事。約束は夜の21時。私の泊まっているホテルのロビーで待ち合わせ。ところがジャカルタ市内の大渋滞で時間ギリギリにセーフ。ホテルのロビーでT記者は何をしていたかと言うと、フロントに行き、「このホテルに日本人は多く泊まっていますか?」
 ホテルのフロント 「多くの日本人が泊まっています」T記者 「よく分かりました。それでは改めてこの“じゃかるた新聞”をホテルで購入に頂くよう営業に来ます」この話を聞き、私はびっくり。「これがMarketingだ」
 もう1つ驚く事がある。彼女は日本の明治大学の4年生で半年間のインターンシップで来ていたのである。彼女は来年4月より正式入社予定との事。4歳-9歳まで父親の仕事でジャカルタに住んでいたことがある…。記事も取材する、営業もする、しかも学生である。素晴らしい日本人と出会えた。ちなみに彼女はGMCに大変興味を持ち、東京で改めて会う事にした。チャンスは何処にでもあり、問題意識を持ち、それに気づいて行動するか否かである。営業も決して難しくない…。

2014-07-28

M-net 2014-07-28

チャンスのある人生
 ベトナムのマイスターSchoolで教師を務めているA君。若者たちに日本の技術を教えている。日本でも多くの指導経験を持つA君だが、今回の体験はいつもと違うようだ…。
 「学生は皆真剣で、習ったことは必ず復習して期待以上に覚えてきます。これまでも若手育成の機会を数多く経験してきましたが、今回のような体験は初めてです。『お仕着せの教育に効果なし』、『情熱なき教育は不要』、『書を学ぶより体験せよ』…と、今は思えます。ベトナムで教師をさせていただけた事、たいへんありがたく思っています。」いくつになっても、チャンスが人を成長させる。チャンスのある人生は、良い人生である。A君と生徒たちの成長と活躍を、期待しています。

解決の糸口は自分の体験の外に
 物事がうまくいかなくなった時、危機に直面した時、人はどうしても自分の経験の中で対処しようとしがちである。ところが、たいていの場合、従来のやり方がうまくいかない時は、過去の経験や知識が役に立たつことはない。劇的な変化を続ける今の時代、従来の考え方のままでは何をやってもダメである。
 自分の価値観を捨て、新しい方法、まわりからのアドバイスを素直に聞き、挑戦すれば新たな道が拓ける。固定概念にとらわれず、柔軟に考えれば方法は無限にある。問題解決の糸口は、自分の経験や体験の外、つまり“常識の外”にある。だからこそ、常に勉強し、学び、挑戦し続ける人でありたい。

パソコンをやめよう
 一日中パソコンに向かっているB君。朝から晩までパソコンを見ているが、仕事の成果はさっぱりである…。本当にパソコンが必要なのだろうか?もちろん連絡や資料作成の手段としては必要だが、いくらインターネットを見てもそこから新しいアイディアは出ない… 思い切って、「パソコンを見る時間を1日2時間まで」と提案した。
 パソコンがなくなると、その分自分の頭で考えなければならない。今一番大事なことは何か…結果を出すためにどうしたらいいか…?日頃、一番多くの時間を割いているものを省いてみると、見えないものが見えてくる。

日本経済新聞 社説
 日本のビジネスパーソンが一番読んでいる新聞、日本経済新聞の社説に、当社の人材育成の取り組みが紹介された。昨今、経営のグローバル化の貴重な戦力として、海外人財活用の動きが広がっており、我々のGMCに対する信頼と期待はますます高まっている。

2014-07-18

M-net 2014-07-18

 グローバル化が進む中、南富士もベトナムとインドネシアに事務所をオープンした。中国・ベトナム・インドネシア・日本と、アジアを舞台に新しい事業に挑戦していきたい。

ジャカルタ事務所(インドネシア)OPEN… ダルマプルサダ大学内(4階)

ハノイ事務所(ベトナム)OPEN… ハノイ工業大学内(2階)

マイスター学校 in ハノイ
 ハノイ工業大学と組んで、「マイスター(職人)学校」をスタートした。高度人材(4大卒技能者)である。3ヶ月間、屋根工事の技術と日本語を勉強し、成績優秀者は日本で働くチャンスがある。43名もの応募者から10名を選抜、7月16日からさっそく教育がスタートした。
 ほぼ全員が農家の出身で、礼儀正しく、まじめで勤勉である。皆、チャンスに目を輝かせ、モチベーションはとても高い。けっしてやさしい道ではないと思うが、全力で勉強し成長してください。期待しています。

2014-07-08

M-net 2014-07-08

転地療法
「転地療法とは、空気と気候のよい土地に移住する療法」とある。知人の子供さんは健康がすぐれず、病院に行っても治らない・・・という話を聞いた。内科的、外科的でなく、精神的なストレスとの事。
 私は、自然も人柄もよい○○国を紹介し、のんびりと3ヶ月から6ヶ月生活したら健康になりますよと話した。医者ではないので、病気の事はあまりよくわからないが、人間は環境で心も頭も転換できると思っている。人は環境によって形成されていく。人間をつくっているのは環境50%、教育30%、天性20%と思っている。環境を変えていく事や良い環境づくりが大切である。

持っている→活かす
 情報もあり、知識もあり、頭の良いAさんとお会いした。しかし、話をしていても話がはずまないし、広がらない・・・。なぜか考えてみた。人間力(人間的魅力)がない。自分中心で相手の事は考えず、GiveなしでTakeのみ・・・。話をしている間に次の6つを考えてみた。
情報(持っているだけ× → 活用する○)
数字(知っているだけ× → 活かす○)
知識(知っているだけ× → 使って知恵にする○)
人脈(自分では人脈× → 相手からみて魅力ある○)
思う(自分中心× → 相手を考え行動する○)
お金(持っているだけ → 有効に活かす○)

 要は「持っている、知っている」から、「活用する」「活かす」ことだと実感した。いろいろなモノを活用したり、活かしてみると、前が広がっていき、深みも増してくる。

気づきは洞察力
 この頃、気づかない人が多い。(気づいているのかも知れないが・・・気づかない方が楽かもしれない・・・) 「気づき」はすべての原点である。多弁なBさんは、話す事が中心で、聞く力、気づき力は0に近い。自分中心のC君、まず自分の事だけで周りを一切見ないので、気づきは0。話はうまくないが、聞く力のあるD君は、気づきと同時に先を見る力(洞察力)が身についている。特に、言葉より行動からの気づきは、人を大きくさせる。
 まわりや相手を見て、気づく力を身につけたい。気づきは見えないものを見る力「洞察力」につながっていく。

2014-06-28

M-net 2014-06-28

教 育
 今まで色々なところで人を育てている。社内や社外、国内と国外、部下や仲間たち、言葉の通じる人通じない人。若い人、そうでない人…。人を育てるチャンスの一つとして「教育」がある。「教えること」と「育てること」のふたつである。「教える」ことは、知識や技術、体験、基本と応用… 自分が勉強していれば可能である。
 しかし「育てる」ことは、なかなか難しい。まず第一に明確な目標(どんな風に育てるか)、第二に自らに情熱や思いがないと相手に伝わらない。第3にチャンスをつくることである。そしてラストに書かせる事である。
 教育もなかなか思い通りにいかない。計画通り育たないからこそ自らが勉強し、全体から話したり、部分からスタートしたり、ポイントを絞って話したり、絵やマンガで伝えたり、映像をつかったり、体験をさせたり…方法はいっぱいある。何よりも大切なことは、知識一辺倒でなく、自らの体験(成功や失敗)に基づく話が相手の心に伝わりやすい。そして教えてもらう人は先生の言葉より行動をよーく見ている。人を育てることは、自分を育てることでもある。

会った人を味方(ファン)にする
 二人の人財がいる。二人の上司曰く、「大きな方向や目的を話すと、自ら課題を見つけ、課題を解決し、前に進み目標に到達する…」とのことである。先日、二人のうちの一人と会ったAさんからメールが届いた。
 「明るく、聡明で、親しみやすい方で、とても魅力的な印象を周囲に与えてくれました。話した内容を素早く理解し、的確な質問をいただきました。貴重なお時間を共有でき、誠にありがとうございました。」会った人を瞬時にファン化してしまう魅力ある人が、私の身近にいる…。今のままでいいと自己満足せずに、自分磨きを忘れずにしたい。

奨学金
 今、インドネシアで新しい奨学金運動を展開している。成績優秀だが、経済的に恵まれない若い人を育てる奨学金である。話をしたり、資料を送ると、何も言わずに協力してくれる、日本を代表する著名な人が二人もいてびっくりである。
 薄給なのに協力してくれる人。自分も人づくりの種まきをしたいと言って協力してくれる人。一人では難しいので数人で協力してくれる人…さまざまであるが、協力してくださる皆さまに心からお礼を申し上げたい。現地の大学から協力者各個人に感謝状が発行されるとのことのなので、余裕のある人はぜひご協力お願いしたい。

2014-06-18

M-net 2014-06-18

慶応GMC-club
 昨年に続き、慶応大学のGMC clubが、6月11日にスタートした。2年生7名、1年生8名、計15名である。GMC-clubに参加する目的はさまざま…
・「杉山社長の“人間力を高めよう”の講義を受けて、人間力を高めたいと思いました」
・「先輩から評判を聞き、参加してみたいと思いました」
・「成長したい、チャンスがほしい…!」

超スピード
 アジアの活力ある国「ベトナム」で、新しいビジネスを展開することになった。初回訪問したのが5月19日である。そして契約書にサインしたのが6月17日…わずか28日で新規事業がスタートである。初回訪問の時、基本的な考え方、具体的事項について話をし、ほとんどはインターネットを使ってお互いに主張し、修正、結論を出すやり方である。6月16日に契約書を作成、そして6月17日に正式契約…。相手側Hanoi University of Industryの責任者Thanhさんの基本的理解力、これからのビジネスの発展性など、すごいエネルギーと知性を感じる。すべての仕事にこれくらいのスピードがあったらと…。

ドラマづくり
 今度、「高度人材」として、二人のベトナム人が当社に入社する。二人とも今年ベトナムの大学を卒業したばかりの若者である。問題は、日本語ができない。少し日本語を勉強しているが、文法中心で、あまり実践的でない。
 「中国では最速35日で日本語をマスターした学生がいる。寝る時間を惜しんで早朝から夜中まで通常の人の3倍、5倍の努力をした人がいる…。ふたりとも1ヶ月で日本語の会話をマスターしたらドラマになる。ドラマは人生をつくり、人を大きく成長させ、チャンスもいっぱい入ってくる…」と話したところ、「今日、これから家に帰り、1ヶ月で日本語をマスターしてみせます!」と、目を輝かせて話してくれた。結果は別としても、頼もしい限りである。こんな若者がベトナムにはいっぱいいる。彼らにチャンスを与え、ドラマをつくりたい。

2014-06-08

M-net 2014-06-08

幅をもって物事を見る
 知人に頭のいいX君がいる。頭の回転も速く、いいアイデアも出してくれる。しかしX君はどうも自己中心になったり、全体を見て考えたり行動する事が弱い。話をすると分かるが、なかなか全体から判断する事が身についていない。
 思考や行動を見ていると、長い事「幅をもって物事を見る」習慣がないようだ。目の前とか現象だけを見て、判断を繰り返していると、全体とか長期的、あるいは相手の立場に立っての判断ができない。
 日頃から「幅をもって物事を見る」習慣を身につけたい。「幅」をもつとは、一つの方向からだけでなく、反対側、あるいは横から、下から、上から、ななめから一つの事や事実を見てみる事である。最初はむずかしいが訓練する事によって人はある程度できるようになる。

課題を越えて人は成長する
 成長している人を見ていると、むずかしい課題や大きなテーマを持ち、それに全力投入し挑戦して結果を出した時に大きく成長する。苦しい時、大変な時に投げ出したり、目的を忘れてしまうとダメである。A君は大きなテーマに対して、見えない所で勉強し一歩一歩実績を積み上げて、形にしていった。このテーマは何の為にやるのか?まず明確な目的を持つ事から始まる…。B君は日頃聞いている事の本質をつかみ、それを分かりやすく文章にして実績を出して行った。
 何度も何度も読み返し本質をつかむ努力が実を結んでいった。苦難を乗り越えると、人は一回りも二回りも大きくなる。さまざまな課題を抱えても道はある。諦めないで挑戦していこう。道は拓けると同時に、自らも大きく成長していく。

グローバル(Global)化
 グローバルという事をよく聞くし、私も多く使う。(Global=地球的、世界的)グローバルって何だろう?私の考えは「言葉や生活、宗教、文化などさまざまな違いの人々が集まって、その違いをお互いに認めた上で、共通の理念(基本的な考え方)を持ち、1つの目標に向かって力を合わせて、結果を出していくこと」だと考えている。日本だけとか、自社だけとか、自分だけではグローバル化は難しい。「柔らかい頭」と「未来指向(54321。無限の可能性)」、「実践(やってみる。接してみる)」…が求められる。

2014-05-28

M-net 2014-05-28

古い習慣を引きずる
 あまり成長が見られないD君。いつも古い習慣を参考に物事を判断している。今までのやり方が必ずしも悪いわけではない。正しいこともあれば、修正しなければならないこともある。しかしD君は、すべて過去の体験や成功事例によって判断し、行動している。
 A案(進歩的な企画)と、B案(従来の企画)があり、「どちらがいいですか?」と聞くと、必ずB案を持ってくる。 「なぜですか?」と質問すると、自分の体験に基づいて答えを出している…。
 社会は変化しているし、環境も激変している。加えて、自分のまわりの人々の顔や考え方を少しでも考えてみれば、答えは違ってくると思うのだが…。いつも同じでは魅力がないし、成長も望めない。新しいことがすべて良いわけではないが、何か少し変えてみることや、挑戦してみることは必要である。古い習慣を引きずるだけでなく、立ち止まって考え、行動してみることが必要だ。

お茶は“心”?
 新茶の季節、事務所にいると多くの社員の方々が緑茶を入れてくれる。美味しいお茶、普通のお茶などさまざまである。『心から感謝している』 お茶に心があるわけではないが、「甘いお茶」「まろやかなお茶」「ちょっと苦味のあるお茶」「香りのよいお茶」「美しいお茶」「美味しいお茶」…。
 この違いは何だろう…と考える時がある。入れ方のテクニックの差なのか?もしかしたら、同じお茶の葉、お湯でも、入れる人の心の差なのか?いずれにしても、おいしいお茶をいただくと心が安らかになり、一服の清涼のひと時である。
 たぶん、来社されるお客様も同じであろう。多くの方々が「南富士さんのお茶は本当においしい」と言ってくださる。社員一人一人が心をいれてお茶を出してくれているおかげである。「ありがとう…」

種まき奨学金 in インドネシア
 世界には、能力があっても経済的理由でチャンスに恵まれない若者がたくさんいる。今回、インドネシアのダルマプルサダ大学とのコラボレーションで、貧しい頭脳学生を支援する奨学金プロジェクトに取り組んでいる。
この奨学金プロジェクトの特徴は3つ。
1.支給者の名前を付した冠奨学金である。(月額2万円)
2.奨学金を33口集め、インドネシア33州より各1名ずつ学生を選抜。
  ⇒この奨学金で築かれたインドネシア全土のネットワークを支給者全員で共有。
3.インドネシア現地の人財や生情報を活用できる。
 「アジアに興味がある」「将来に生きるお金の使い方をしたい」… すでに何名もの方々から協力の申込みをいただいている。アジアがひとつになっていく時代がすぐそこまでやってきている。将来大きな花が咲く「人づくりの種まき」を、あなたも一緒にやってみませんか?

2014-05-18

M-net 2014-05-18

変 化
 最近、私のまわりで変化が起こっている。
(A)個々人がやっていた作業を、システムで統一することにした。以前は担当者によって異なる結果となっていたものが、新しいシステムを使うことで誰がやっても正確な数字が出る。システム導入により、この作業で活躍していた人は出番がなくなってしまった。しかし本人はその事に気づいていない。古いやり方のまま一生懸命やっているが、それが弊害となってしまっている…。
(B)首都圏に近く、自動車などの工場で栄えていた地方都市S市。ところが近年のグローバル化による市場変化で、工場は海外へ転出し、それに伴う人口減少が止まらない…。

 世界の変化、自国の変化、会社の変化…自分を取り巻く環境は常に変化しているが、目の前の事だけを一生懸命やっていると、変化に気づかず対応できなくなってしまう。

静岡県の人口が減っている(全国ワースト2位)
 先ごろの新聞でこんな記事が出ていた。東京と大阪の中間地点に位置し、自然に恵まれ、工業(工場)も多く、今までは“豊かな県”、“住みたい県”の一つであった静岡県の人口が減少し、歯止めがかからない…。
 記事を読むと暗くなってしまう…。なぜだろうか? 静岡はどうなるだろう?人口減少の原因は、大きくは日本そのものが人口減少社会であること。そして、工場の海外移転などに伴う事業所の縮小、閉鎖、等々…。
 一方、静岡から移動した人々はどこへ行ったのか? 海外、あるいは北海道や九州などの地方へ行ったのではない。仕事のある東京・首都圏に移動したと思われる。つまり、東京や首都圏は、人口流入で人が増え、逆にチャンスが増えていく…。ひとつの情報の読み方(深読み、三歩先読み)しだいで、ピンチはチャンスでもある。

整理(捨てる)
 ある営業所の倉庫が整理され、見違えるようにきれいになっている。片づけをした新入社員のK君曰く、「埋もれて活用できていない資材が眠っていてもったいない。倉庫はただの資材置場ではなく、宝の山」とのこと。
 良い仕事の循環は整理すること、捨てることから始まる。倉庫だけでなく、机の上、引出しの中、車の中…あなたの身のまわりは片付いていますか?物事はやり方・使い方次第で大きく変わる。まずは整理することから始めてみてください。

2014-05-08

M-net 2014-05-08

慶應義塾大学特別講義 『新入生諸君、人間力を高めよう』
 5月7日、今年も慶應大学で特別講義を担当させていただいた。「人間力」について話をしたところ、未来に希望と不安を持つ学生たちから大きな反響があった。

 豊かな社会には苦労や競争がなく、何となく時を過ごし、敷かれたレールの上を歩いてしまう。行動し、失敗や成功を繰り返すことで「人間力」は養われていくが、平和の中では難しい…。
 大学は「知識」を与えることはできるが、「人を育む」ことはできない。「実践」を通じて人を育てる我々の活動への期待は大きい。一歩を踏み出し、真の「人間力」を身につけることができるか?学生たちの「行動」にかかっている。今回の講義が学生たちの人間力づくりスタートの一助になれば…。チャンスをくださった中島教授、ありがとうございます。

新茶(社員からのメール)
 本日、新茶の缶詰めの作業を手伝わせていただきました。社長がどんな思いで、36年間も贈り続けているのかと考えながら作業をしていました。人脈づくりや、営業のきっかけ、話題づくりや感謝など、いろいろなことが頭に浮かびました。
 一度だけ贈るのは簡単なのかもしれませんが、三十年以上も長い間継続して行うということは、すごいことだと思います。以前、お客さんから「新茶や水菜をいつもありがとう」とお礼を言われたことを覚えています。社長の思いや気持ちが込められており、とても感謝されている様子でした。
私は、人のためを考えて継続して行っていることはありません。言われたことや、与えられたことだけを行っている状態です。自分の仕事や役割の他に、+αのことを考えながら、行動に移していきたいと思います。本日はありがとうございました。

 今年の手づくりの新茶はとても甘くて、すごくおいしいいです。格別です。

2014-04-28

M-net 2014-04-28

S.T.S.T
 某勉強会で、『S.T.S.T』の話をした。仕事をするためには、次の4つのステップが欠かせない。
【S】Study:…まず幅広い、そして専門的な勉強が必要。そして事前準備も欠かせない。
【T】Think:目的達成の強い思い。それを実現する企画や提案が必要である。
【S】Story:あらゆる事にシステムや物語(ストーリー)がなければ、スムーズにいかない。
【T】Try:最後は挑戦。そしてやり抜く。
 勉強しなければ、アイディアや知恵も出ない。自分で考えられなければ、仲間で、チームで考えればいい。思いつきや現象だけの判断で物事をやってもうまくいくわけがなく、ストーリーが大切である。実際にやってみると、なかなかストーリーどおりにうまくはいかないが、そもそも計画がなければチェックもできないし、周りには全く見えない。そして最後は実行である。失敗してもそこから学ぶことは多い…。
 自分はどこが弱いか、不足しているか、そしてどこが強いのか、心と時間に余裕を作ってチェックしてみてください。

目の輝き
 毎日、国内・国外と多くの人と出会っている。魅力的な人が多い… どんな人かというと「目が輝いている」人である。今年の新入社員のK君、N君は大きな声であいさつし、キラキラした目で「仕事が楽しいです」。インドネシアから来日する二人の大卒技能社員Z君、D君。そして、GMCのスタートメンバーのA君、Aさん男女2名、ともに笑顔で目がキラキラ輝いている。未知への挑戦や可能性をかける若い人たち。
 経営リーダーでも、A社のOさん、Y社のN社長、I社のY会長、S社のT社長… 常に新しいことに挑戦し、自ら先頭に立って行動して、明るく前向きで頭が下がる。文章や言葉では分からないし、ごまかすこともできるが、「Face to Face」で会ってみると顔が見えてくる。特に「目に輝き」のある人は魅力があってワクワクする。同じ仕事をするなら、こんな人たちと仕事をしたい。

自分で道を拓く
 慶応GMCクラブのメンバーMさんが、3週間のインドネシア研修を終え、報告会を行った。「日本語を教える」という目的のもと張り切って準備していったが、いざ現地に行ってみると何一つ計画通りにいかない。孤独感で途方に暮れたが、自分が考えてきたものすべてを捨てて気持ちを切り替え、自分にできることを考えて実行したとのこと。最後には、Mさん主催の学びの場に多くの学生たちが集まってくるようになった。机上で考えた通りにいかないのが発展途上国である。想定外の状況であっても、自ら考え道を拓いたMさんの実践力は大変すばらしい。

2014-04-18

M-net 2014-04-18

GMC
 2005年~中国武漢でスタートした「Global Management College」が満10年を迎えた。今では中国だけでなく、日本、インドネシア、そしてアジア各国へ広がろうとしている。もう一度GMCの意味を確認したい。
G … グローバル。つまり世界中どこの国でも仕事が出来る
M … マネージメント。経営の出来る若き頭脳リーダーづくり。経営には3つのものが求められる。
 ① 管理力 ② 創造力(新しい市場づくりや、新しい事業づくり) 
 ③ お金を得る(収入があって支払がある。お金をつくり出す力)
C … カレッジ。学校、私塾である。「TeachよりLearn」。そして「実践教育」中心である。
 MBAなど幹部養成学校は世界にいっぱいどこにでもあるが、GMCは経営者を作る学校である。能力も求められるが、それ以上に「人間力」がベースとなる。「柔らかい頭」「素直な心」「何事にも挑戦する」の3つが入校の条件でもある。大きな組織や各国に広がっていく時、改めて「基本理念」の大切さを再認識して欲しい。

通訳
 海外に出張する時、通訳をお願いする事が多い。通訳する人にも三つのタイプがある。
A君、言っている言葉ではなく意味や意図を伝えてくれる人
B君、言っている言葉をそのまま伝えてくれる人
C君、都合の悪い事は通訳せず、都合の良い話を中心にする人

 先般もNさんは私の意図を伝えようと自分の国にはない私の言葉をあらゆる方法で必死に伝えてくれていた。素晴らしいの一言に尽きる。通訳だけでなく、あらゆる事に通じると思う。A. 意図の分かる人    B. 額面通りの人   C. 自分の都合だけの人

話は分かりました
 人と話をする機会がいっぱいある。先日H君と話した時、「社長の話は分かりましたが、残念ながら理解できません…」この言葉に私は大変嬉しかった。分からないのに表面的に言葉だけ分かっていてもどうしようもない。「話は分かりました」と言って、何の変化も行動も起こさない人が多い…。これは分からないのと同じである。又、話を聞いて、自分では出来ていると勘違いしている人も多い。分かる為には「聞く姿勢」「柔らかい頭」「素直な心」がなければ、話は通過に過ぎない。分かる事を出来る事(少なくとも挑戦する事)に持っていきたい。今までの経験や常識、固定概念が正しいと思う限り進歩や発展はない。学ぼうとする頭と心を持って人の話を聞くと、様々な気づきや成長の芽がいっぱいある。

2014-04-08

M-net 2014-04-08

“タテ掘・ヨコ掘”経営
 4月1日から新年度が始まった。創業70周年を迎える今年、縦横同時に事業を掘りすすめていく『“タテ掘・ヨコ掘”経営』を一年の方針にした。ダントツの日本一をめざし、事業の強化と深化をはかる総合外装事業部の【タテ掘】。一方、これまで中国で展開していたGMCをインドネシアなどアジア数国で立ち上げJapan・Asia・Chinaに頭脳ネットワークを広げる【ヨコ掘】。
 グローバル化や日本国内の消費増税など、社会環境の変化がますます顕著になる中、原点である「人づくり」をベースに、強かに、世界に羽ばたく企業を目指していきたい。

気骨を持つ
 ヨーロッパやアジア、北米から南米まで、世界で事業を展開しているN社の社長とお会いさせて頂いた。中国や世界で修羅場を潜り抜けてきた気骨のある方で、目的意識や主張は明確。質問や話はいずれも核心をつくものばかりであった。
「日本人だけではもう無理。世界で戦えない。欧米企業に勝てない。」
「中国の優秀な人材が欲しい。英語と中国語があれば日本語不要。男女は関係なく人物本位。」
「良い製品を作れば売れる時代は終わった。今は、品質が中程度でもネットワークで売れる。」
「アジアは人脈だ」という話をすると、「欧米も人脈ですよ」との事。「最後は“人”と“ネットワーク”勝負」と言うことで、お互いに意見が一致した。また、「我々はただ(世界に)商売しに行っただけで、人はまだ育てられていない」と、我々の「中国・アジアにおける人づくり」を高く評価頂いた。一歩世界に出れば、「並」では勝てない。テクニックに溺れるのではなく、日頃から「本質」に迫ることが大切である。

「頑張る」から「しくみ」へ
 当社のある部門は、最近常に売上・利益ともに好成績を上げている。責任者になぜなのか聞いてみると、理由があった。今までは、仕事量が増えて多忙になると、現場からの帰りが遅くなり、疲れた状態で積算や発注をするのでミスが増えていた。ミスをカバーするために朝早くや夜遅くに現場に行くようになり、事故が発生する…といった悪循環が続いていた。
 数年前から、いくつかの業務のうち、分業化・専門化する「しくみ」をつくり、自分たちしかできない事と、他でやったほうが効率の良い事を分けることにした。 これにより、大幅に時間的余裕が生まれ、ミスも減った。お客様や現場などの大事なことに時間を使い、全体を見たり先を予測しながら仕事を進められるようになった結果が数字にも表れてきた。
 個人の頑張りには限界があるが、新しい「しくみ」を取り入れることで結果は劇的に変化する。自分がやっている仕事はどうか、発想を変えて立ち返ってみてほしい。

2014-03-28

M-net 2014-03-28

創業70周年
 2014年は、わが社にとって創業70周年の年である。節目を記念して、新しい会社案内のパンフレットを作成した。材木屋としてスタートし、社員の大量退社という大きなピンチを、「夢のある会社づくり」と「人づくり」という方針で乗り越えてきた。
 現在展開しているふたつの事業「日本一の屋根外壁工事業」と「中国・アジア人財ビジネス(GMC)」は、長年培ってきたHuman Capitalの賜物である。 これからも人づくりをベースに、無形資産を活かしてアジアを舞台にしたイノベーションに挑戦し続けたい。

本質は?
 現象は誰にでも分かる。その現象の裏にある本質が分からないと、空回りやムダが多く、成果も出ない。B君は一生懸命仕事をしてくれているが、なかなか見える形で成果が出ない…。自分の得意とする分野で解決しようと工夫や挑戦をしているが…一歩下がって、この仕事の本質(一番大切なもの)は何だろうと考えてみる必要がある。
 自分に求められているものは何だろうか? 固定概念や今までの常識の範囲内でどんなに考えても、同じような答えである。B君に色々と話をしたが、どれだけ理解したか不安である…。できない理由を考えたり、理屈を並べてもダメである。「本質」に迫ること、「本質」を解決することが求められている。案外、「本質はシンプル」である。気づかなかったり、逃げていてはダメである。正面からぶつかってみることである。

「変化」こそ王道
 アクセルを踏んだと思ったら、ブレーキを踏まなければならない昨今である。中国、アジアを見ているとめまぐるしく変化している。海外進出かと思えば、撤退もある。日本国内を見てみても同じである。世界もそして消費者も変化している。同じことを長くやっていると、「安心」というか「慢心」が生まれてきてしまう。 日本のトップメーカーS社。ブランドと成功体験にぶら下がって今は厳しい。
 海外で成功してきた I 社。20年間成功し続けると、トップから従業員まで皆「これでいい」と思ってしまう…。さまざまな企業、組織でGMCを採用していただいている。そして“異能”であるGMCが小さな変化を起こしている。一方、厳しい環境にある企業は、トップの交代で価値観や社内外の意識・行動改革で新しい出発をしている。自らを振り返って、変化・成長していますか? 時代は変化しているのに変化していなければ衰退である。

2014-03-18

M-net 2014-03-18

中国・冠GMC2014 スタート
 中国でのGMC活動が3月よりスタートした。通算27期目となる今回は、3つの企業の社名を冠し、意欲と素質ある学生を募り、経営リーダーとして育成する。昨今、中国と日本の政治的な問題がさまざまな影響を及ぼしているが、こういう困難な時こそ信頼できるリーダーの存在は大切であり、GMCへの期待も大きい。

GPSで泥棒逮捕
 最近、建築資材の盗難が多発している。当社も何度か被害に遭い困っていたところ、犯人逮捕のニュース… なんと当社の資材配送ドライバー・谷川和記さんの活躍との事。「自分が運んだ資材が盗まれてとても腹が立った。どんなに頑張っても、この状況では職人も困るし、会社も困ってしまう…何とかして犯人を捕まえてやろうと思いました。
最初、防犯カメラを試しましたが電池が切れてダメ。そこで自分でGPS(全地球測位システム)を買いました。目立たないように資材の中に隠し、様子を1時間ごとにチェックしていたのです。ある日曜日の深夜、ついに反応がありました。翌朝、営業所長と二人で追跡したところ、建築現場で私たちの資材を発見!警察官11名が現場をぐるっと囲い、犯人を取り押さえました。」
犯人は同業の職人で、元請けからの厳しい値下げ要求にたびたび資材を盗んでいたという。谷川さんは当社に勤めて18年になるベテランドライバーである。警察官のように正義感が強く、常に仲間のことを第一に考え行動し、社員や職人からの信頼が厚い。「犯人が捕まって本当に良かった」と、大手柄にもまったく威張ることはない。自ら気づき、考え、行動する。社員でなくても、組織のために行動してくれる。こんな素晴らしい人がいることこそ、私たちにとって何よりの宝であり、心から感謝しています。ありがとうございます。

慶応GMC Clubインドネシア研修
 昨年より、慶応大学と組んで「GMC Club」を結成し、グローバルなリーダーづくりに取り組んでいる。この春休みを利用し、メンバーの一人がインドネシアに滞在している。3月10日から3週間、ホームステイをしながら現地大学の日本語学科の学生たちに日本語を教えている。チャンスを活かして様々なことに挑戦し、大きく成長して帰ってきてくれることを期待しています。

2014-03-08

M-net 2014-03-08

屋根外壁職人 新年会
 3月2~3日にかけ、総合外装事業部の屋根外壁職人新年会を熱海で開催した。11営業所から170名もの職人の皆さんが参加してくださった。参加者は年々増え続け、今年は旅館全館を貸し切っての開催となった。初めて来た人は人数の多さにびっくりし、一方、「年に一度の楽しみ」と言って毎年参加する人もいて人それぞれである。全館貸切など今時分合わないかもしれないけれど、人が集まることが一番の力になる。それだけ人を集めることは今一番難しい事である。

 新年会では、1年間の方針発表のほかに、職人さんの表彰をおこなった。表彰された職人さんたちはものすごく頑張ってくださっている。私たちの会社は職人さんがいるから仕事をやっていける。世の中のいろいろな仕事がロボットに代替される時代であっても、屋根の上での作業は人間でなければできず、ロボットとの競争にも勝つことができる仕事だと思う。  4月から消費税が上がり先行き不透明な中でも、職人さんと向き合い心をひとつにし、ダントツ日本一の屋根外壁工事会社として成長していきたい。

Understand = can do ⇒ must do
 インドネシアからの研修生が、日本でGMCについて学んでいる。
「分かりますか?」と聞いたところ、「分かりました」と言う。
「分かる(I understand.)ということは、できる(I can do.)ということですよ」と言うと、「“I can do.”でなく、“I must do.(やらなければいけない)”ですね」との答え。
 ただ知識だけ持っているなら何の役にも立たない。学んだことを行動してこそ初めて価値がある。GMCリーダーとしての自覚と行動を身につけ、帰国後、インドネシアの若者たちを指導していけるよう期待しています。

2014-02-28

M-net 2014-02-28

講演会『インドネシア最前線“経営と人づくり”』
 2月25日、私どものJAC協議会主催の講演会を開催した。日本のトップ企業から70名以上の方々が参加してくださり、会場は満席である。講師はインドネシア人のオロアン・シアハアン氏。企業経営者であると同時にダルマプルサダ大学学長を務めていらっしゃる現役のトップリーダーである。『インドネシア最前線“経営と人づくり”』をテーマに、インドネシアの魅力と課題、企業が抱える問題や人材育成、日本に対する見方など、インドネシアの生の意見をお話しいただき、とても好評であった。

・インドネシアの日系企業の幹部はすべて日本人。現地にいても形だけ。だからうまくいかない。欧米企業はインドネシア人の実力ある人を幹部にしている。
・日本人幹部とインドネシア人のミドルリーダーとのコミュニケーションの問題が大きい。日本語できるインドネシア人は少なく、英語やインドネシア語できる日本人少ない。現地に骨をうずめる日本人も少ない。3年で帰国しては、現地のことは理解できない。
・ストライキが発生すると、日系企業はコンサルに任せて、自分で解決しないから本当の原因分からない。コンサルはその場をうまく収めるだけで企業の考えを伝えていない。だから再発する。
・企業経営と大学教育、大変なのは教育。この国には教育が必要だが、教育に力入れない政府に失望し、大学学長引き受けた。
・日本は一番国際化が遅いだろう。鎖国200年の文化的影響。外国人を特別視。アジアは変化しているが、日本人の考え方はあまり変わっていない。

2014-02-18

M-net 2014-02-18

基本が大事
 当社には、社員教育のベースとして、「最低限のルール」がある。国、部署は問わず、全社員共通である。A4用紙1枚、ポイントは8つある。時間を活かす、約束を守る、コミュニケーション…いずれも言われれば当たり前のことだが、簡単そうに見えてこれがなかなか完璧にできる人は少ない。先日、グローバル事業を展開するA社の経営トップがこれを見て、大変高く評価してくださった。
 「今、学校も企業も、教育といえばテクニックやスキル・知識を教えるのがほとんど。しかしこれはそれ以前に、人として、社会人として、基本となる重要な考え方・姿勢であって、奥が深い。うちの社員にも教育してほしい」
 「人としての基礎」を徹底してやっているところは意外と少ない。しかし、実社会で、特に海外などの厳しい環境下で壁にぶつかった時や、トラブルに直面した時、その大切さに気づかされる。日ごろから意識し身につけておけば、将来必ず役に立つエッセンスばかりである。目先のテクニックに惑わされず、改めて基本をしっかり身につけよう。

「これで良い」と思った時から衰退が始まる
 日本で、そして世界で、誰もが知っている有名ブランドX社。海外で現地の人の心を掴み成功しているトップメーカーY社…両社とも圧倒的な存在感で何十年も成長し続けてきた“優良企業”である。ところが最近、業績に陰りが見えてきた…。なぜなのか、それぞれのトップに話を聞いたところ共通点があった。  「成功により、社員がブランドにあぐらをかいて変化しなくなった。“変わらない理由”ばかり考えて、成功体験から抜け出せない…。」社会が変化しているのに、過去の成功体験にとらわれて変わらない組織や人は必ず衰退する。自分自身や、自分の組織はどうだろうか?“変わらない理由”を言い出したら要注意だ。

うれしいプレゼント
 先日、心のこもった素敵なイラストをいただいた。描いてくれたのは元社員のYさん。学生時代からずっと私と一緒に働き、いろいろなアイディアを出して活躍してくれた。Yさんが辞めてから5年近く経つが、今でも変わらず私どものことを思い、応援してくれて大変ありがたい。心から感謝しています。

2014-02-08

M-net 2014-02-08

インドネシアGMC 研修スタート
 1月30日より、インドネシアから2人の研修生が来日している。インドネシアでのGMC設立を目指し、まず日本でGMCの基礎を学ぶ。コミュニケーションは英語で行っている。
 「よく見る、よく聞く、よく考える、多弁は不要」、「約束を守る」、「自分中心でなく相手中心」…といった人としての基本や、GMCリーダーとしての基本(人間力、管理力、想像力)を身につける。座学(Teach)は3割、さまざまな実践を通して自ら気づき学ぶこと(Learn)が中心の主体的な教育である。「基礎教育なくして、リーダーにはなれない事がよく分った。インドネシアの若者の視野はとても狭く、自分の事しか考えていない。リーダーになるためには基本がすごく大事。自分たちはGMC設立の事ばかり考えていたが、先走ることでなく、まず自分たちが基本を身につけなければ。」「GMCにはたくさんチャンスがあるが、自分はまだまだGMCとして十分でない。もっと頑張って成長します。」
 理念の共有があるからこそ、インドネシアでも、中国でも、日本でも、GMCのリーダーは国を超えて一緒に働くことができる。インドネシアでは、この二人が中心となってGMCを立ち上げていく。前例のない新しい挑戦には、想定外のさまざまな困難がついてくる。柔軟な発想と失敗を恐れない若い挑戦力で、インドネシア流のGMCをつくってくれることを期待しています。


 最近、社内に小さな花がそっと飾ってある。無機質な空間でも、花が一輪あるだけで見た人の心は和む。心ある誰かが、道端に咲くきれいな花をとってきてくれているのだろう…その気遣いがとてもありがたい。ささやかな事だが、相手のことや周りのことを思う心がなければできない事である。「心」は目に見えないが、そのあるなしで行動は全く異なる。常に周囲への心配りができる人でありたい。

2014-01-28

M-net 2014-01-28

横 線
 Aさんは、あらゆることを知っている。現象も、結果も、原因も…。しかし“横線”がないので、一つ一つが単発で終わっている…。

 上記Bのように横線があれば、総合的、多角的、長期的、戦略的に考えられる。電気に例えると分かりやすい。1がダメでも、2,3,4,5と相互に補完して電気が流れていく。縦線は、様々なことに挑戦すれば増やせるが、横線は自然には生まれてこない。意識改革、トレーニング、失敗から学んだり、さまざまなチャンスを活かして「自ら生み出す」しかない。それを積み重ねていくことによって、ネットワークも出来上がっていく。

信 頼
 1月は正月で、新年のあいさつを兼ねて、日本を代表する大企業のトップの方々とお会いさせていただいた。皆さんお忙しいのに、時間をつくってくださり、心から感謝している。なぜ多くのトップの方々が私のような人間にお会いしてくださるのか、考えてみた…。ベースは「信頼」をしてくださっているのではないか?と思った。「信頼」はどうしたら生まれるのか?考えてみた。

 まず、①「行動」が第一である。行動や挑戦には成功もあり失敗もあるが、結果だけでなく過程も見られている。思う事や考える事でなく、やっている事ややってきた事(結果)が、口には出さないが評価されているような気がする。
 そして次が②「言行一致」、つまり「約束を守る」ことだと思う。一度決めたことは、どんな小さな約束でもそれを守ること。そこに信頼が生まれてくる。話は良くても行動と一致しないと、「おやっ?」と思われ不信が生まれてくる。
 最後に③「継続」(あきらめないこと)である。「継続は力なり」と言われるように、信念を持ってやりぬくことが大きな信頼を生むことになる。表面的でなく本質的に思わないと、続けることは難しい…。
 ベースに信頼があった上に、相手から見て、何かヒントを得られるか、今何をして次に何をしようとしているのか、自分の知り得ない情報があるか…などの期待感があれば尚良い。
 自分では周り(得意先、仕入先、上司、部下、取引先など)から信頼されていると思っていても、なかなか評価は厳しいと思わなければいけない。特に身近な人ほど見る目が厳しい。グローバル化が加速する中で、これからは価値観の違う人々との信頼の構築が最も大切である。何をするにもベースに「信頼」、それも絶対の信頼があれば成功への一番の近道である。

2014-01-18

M-net 2014-01-18

感 謝
 あるプロジェクトが事情により終了する。非常に残念である…。相手を恨んだり、不平を言ったり、不満を抱くことは一切ない。残念ではあるが「心から感謝をしている」。「信頼して頂き」「チャンスを頂き」「苦しい時には応援して頂いた」…。それだけで十分である。
 多くの事を学ばせて頂いた。「心の底からお礼を申し上げたい。ありがとうございました。」終わりは、新たな始まりの一歩である。

Management
 マネジメントと言うと「経営」とか「管理」と一般的には言う。私は「GMC」(Global Management College)を設立して今年で10年になる。本当の意味での「Management」とは「お客様を見つけて、お金を頂き、仕事をし、支払いをし、給与を支払いし、経費をまかなって収益を上げていく」ことだと思う。
 この一連の中で一番難しいのが「お客様を見つけ、お金を頂くこと」だと考える。別の言葉で言えば「事業創造」である。全体をバランス良く効率的に管理する事や、身体を使って労働する事も重要で大切であるが、この「事業創造」によって「新しいビジネス」が生まれてくる。「Innovation」である。
 これからの真の「グローバルリーダー」は「国際化」だけでなく「マネジメント(収入を得て、支払いをする)」能力が強く求められている。しかもそれを連続して行う力が必要とされている。GMCで真のグローバルマネジメントが出来る人材を育てていきたい。

交渉(Negotiation)
 交渉とは相手との「戦い」である。力のない方が負ける。「力」とは(知力、お金、情熱、人脈、etc…)自分より強い人との交渉、自分より弱い人との交渉、自分と同等の人との
 交渉、頭のいい人との交渉、こちらが若かったり女性の場合…などさまざまである。ある交渉で負けてしまった。いくら机上で研究したり、論理的であってもその場の雰囲気や力関係などによって大きく左右されてしまい、自分の思う通りの交渉はなかなか難しい。ポイントは、多弁不要であり、理(自己満足等)にこだわらず勝負に勝つことである。思いやスピードは相手より勝っているか?提案は平凡でなく個性的であり、いざと言う時、意表をつく秘案を持っているか?たくましさとしたたかさは持っているか?
 交渉がうまく行く時は(理由あり     )。うまく行かないときは(理由あり     )。負けても手ぶらで帰らず何かを持って帰るくらいの気迫は必要。それくらいの力があれば交渉は勝てる。

2014-01-08

M-net 2014-01-08

魅力あるTOPリーダー
 日本のトップ大学のひとつに名古屋大学がある。(東大、京大、名古屋大…)本日、その名古屋大学のトップである濵口総長とお会いした。初対面で1時間30分。大学のトップと聞くと頭が固いイメージ…しかし、会ってみると驚くほど魅力的な方だった。
 まず、すごく頭が柔らかい(何の話でもできる。本来、総長は医学博士)。そして行動的(毎週末にアジア各国をまわる。月曜の朝便で帰国し、そのまま大学に直行)。目線はアジア(今、中国・ベトナム・ミャンマー・カンボジア・モンゴル・ウズベキスタン…今週末にインドネシアの現地事務所OPEN)。優秀さで1番、2番を狙うより「個性」で「攻め」の大学づくり。そして今、アジアのリーダー育成プログラム「PhD」のスタート…知的好奇心いっぱいである。
 立場は違えど、私や私のやっているGMCと考え方は同じ。違いと言えば、“知識”を教える大学と、“実践”で学ばせるGMC…。ついには、ぜひGMCの実践教育を名古屋大学でも指導いただきたい…との事。濵口総長を紹介してくださったのは、文部科学省の幹部Wさんである。人生は出会い。いい人と会えば、輪は広がっていく。

原点に戻る
 何かを新しくスタートするとき、そこには「始める理由」や、「目指す姿・目的」がある。ところが、ひとつの事を長く続けていると、だんだんマンネリ化してきてしまう。成功体験を捨てられずに同じ事を繰り返す。個人も組織も停滞し、輝きを失ってしまう…。
 壁にぶつかったり、成長がストップしていると感じた時、私はいつも「原点」に戻る。「目的は何か」、「大切なものは何か」、改めて原点に立ち返り、素直な目で状況を整理してみると、問題解決のヒントは必ずある。大事なのは失敗しない事でなく、環境の変化に柔軟に対応しながら本来の目的を達成していく事である。新しい挑戦に困難はつきものである。ピンチをチャンスと捉えることで、新しい道は必ず拓ける。

入る金・出る金
 先日、W社の社内を見せてもらった。立派な事務所に大勢の社員を抱え、見た目はとても華やかである。しかし、よく見てみると、出る金は出ているが、それに見合うだけの金は入ってきていない…。
 企業は「収入」ありきで成り立つ。収入がなければ支払いはできないし、そのままいけば当然経営は立ち行かなくなる。公的機関は税金を使えても、民営企業は誰も助けてくれない。自らの足で立っていくしかない。お金を使うことは誰でもできるが、収入を得るのは簡単なことではない。全体の収支が分かる経営力を持ったリーダーが今、強く求められている。