2004-01-18

M-net 2004-01-18

おもしろい。おもしろくない

 よく講演があるが、講演の後に「今日の話は大変おもしろかった」と言ってくれる人がいる。こう言う人は多分私の話を分かり、頭の中で創造したり、組み合わせる事が出来る人であると思う。
 一方、講演の最中に「おもしろくない」と言う顔をする人がいる。こう言う人は多分、私の話が分からなく、理解できない。勿論話を創造したり、話をベースに展開する事は全然無理であろうと思う。

 講演で、今やっている「新しいビジネス」や「考え方」を話すと、なかなか理解を得られないが、10年も前の話をすると「それから…それから」と言う顔をして、「結果がどうなったか?」を求めてくる。
 過去の実例は「発想」と「過程」「結果」(失敗も成功も)がはっきりしているので分かりやすく、理解しやすい。

 逆に「将来を展望し」「今をどう生きるか」は、正解が無い為、誰にも難しく、理解しにくい。
 しかし過去ばかり話したりたりしていては人生の広がりがない。未来志向でこれからどう生きるのか、将来の事を念頭におき、柔軟なスポンジのような頭で人の話を聞いたり考えなければ発展が無いと思う。
 「本でも、講演でも、上司の話でも」自分の頭の中で組み合わせたり、創造したりしながらおもしろく考えていきたい。


88才

 チョットお願いしたい事があり、Iさんを訪ねた。
 用件を話してお願いした所、すぐベルを鳴らし秘書を呼び、「○○さんをここに来る様に…。」○○さんが来て、私の依頼事項をIさんから聞き、そして別室で○○さんと詳しい話をした。
 ○○さんは担当責任者である。自分の範囲内で一生懸命やってくれると思うが、どうしても限界があるように思えてならなかった。
 私はIさんの一言を欲しかったのであり、何か物足りなさを感じた。
 考えてみるとIさんは88歳の高齢である。若い頃のようにはいかず、私の求める方が間違っていたのかも知れないと思った。

若さとは、失敗を恐れない行動や挑戦である。どんなに年齢が若くても理想(目標)を持たず、行動や挑戦をしなければ、失敗も無い。人間は年をとっても考え方次第で若くいられるし、若くても考え方次第で老いている事になる。失敗を恐れず、いつまでも若さを持ち続けたい。夢や理想をどこまで持ち続ける事が出来るかにかかっている。