2004-11-08

M-net 2004-11-08

学生図書コーナー

 来春入社するA君が、MFチャレンジシップとして仕事に挑戦している。
 A君が買って読んだ本の領収書を、まとめて私に提出してきた。しかしA君がやっている事を見ると、本の知識や本からのヒントはほとんど活かされていないように見える。本を読み、レポートは提出してくれるが、それだけで終わっているような気がする。
 なぜ会社の費用を使って本を読むのか?の本質が分かっていない。知識を深め、気づき、アイディアやよりよい企画書を提出する為の基礎づくりや、ヒントを得る為の一つの方法として読書(BOOK購入書)がある。
 又、この読み終わった本を中国や他のアジア諸国に「本の二毛作」として無料で送っている。この事も知識としては知っているし、分かっている…。せめて読み終わった本を自ら持参し、この本の役目は終わったので「本の二毛作」として利用して下さい…と言ってくれると嬉しいが、残念ながらそれも無い。

 インターネット時代の今は、パソコンを使って文字や言葉で相手に自分の意志を伝えなければならない。知識の量が少ないと、自分が「思っても」「考えても」表現がワンパターン化し、なかなか相手に伝わらない。その為には本を読み、知識の量を増やしておかないとダメである。
 なかなか優秀なA君でも「本で得た知識を、仕事で知恵に変えたり」「知っている事が出来る事にならない」。又、「知識のボキャブラリーを増やす為の手段としての読書」など本を活用して欲しいと願っている。

 今回、このA君の読んだ本や、当社の社員が読んだ本、私が読んだ本などを東京事務所にまとめて「学生図書コーナー」を設けることにした。
 内定した学生さんの活用は勿論の事、社員の方々も土曜塾や打合せ会議の折などに注目していただき、気になる本がありましたら読んでみて下さい。又、最近の話題の本や、不要になった本などがありましたら東京事務所か三島本部に送ってください。

 一つの気づかない事や小さなミスをそのままに終わりにするのではなく、うまく活用して発想の転換をはかり、新しい教育の場やビジネスチャンスに変える事が出来れば、失敗やミスも大きな発明(発見)の母となり、飛躍の源となる。

 あまり失敗を恐れず、目標を持って挑戦しよう。
 新しい「学生図書コーナー」のキッカケを与えてくれたA君に感謝したい。