2004-10-08

M-net 2004-10-08

種まき27年

 中国での人材紹介、企業支援、企業再生などのビジネスが本格的にスタートする。当社の100%出資で万克徳商務咨詢(上海)有限公司(日本名「マクトビジネスコンサルタント」)が独資で10月中旬に開業する。

 思い起こせば27年前、初めて静岡県の中国調査団として訪中し、中国の広さ、人口の多さに無限の可能性をハダで感じた。以来自分でも無理しないで出来る事からスタートした。古本を中国に送る(本の二回活用で「本の二毛作))、自分のプライベートなお金を貧しい中国の青年たちに奨学金として支給したり、日本に呼んで大学院に入れてやったり。日本で日々経営している事を中国の大学で教えたり…。中国に行くときも仕事に差し支えない様に土日とか連休、夏休みなどを利用して行っていた。ウィークディに行った記憶はあまりない。
 今まで、中国との取引が利益を生まない以上、趣味と考えていた。ちなみに私の趣味は人づくりを国際化と言っている。(すぐに効果は出ず、長い時間かかるものを趣味と考えれば良いと思っている)

 いよいよ種から芽が出て、花が咲き、実になる時が来た。それも広い国、中国で!日本や中国の人々に役立ち、社会性もあり、当社にとっても良い。あきらめないで種をまき続けて本当に良かった。これからがいよいよスタートである。


本当の勉強

 今年当社(GCUグループ)に学卒応募してきた建築系のAさんがいる。最終面接でOKとなり内定を得たが、同業他社では最初から希望の設計をさせるとの事で悩んで、同業他社B社に入社する事を決め、当社(グループ会社)を断ってきた…。
 10月2日、1通のメールが私に届いた。「突然のメールで失礼します…。実は内定を頂いたB社が9月30日突然倒産し、内定が取り消されました…。厚かましいお願いですが、もう一度採用を検討していただけないでしょうか…」
 採用や面接した担当者はカンカン。「全く見る目がない、Aさんは」「図々しい」
 私は、Aさんは人生最大の生きた勉強をしたと思い、呼んで会ってみた。Aさんは恐縮し、オドオドしている。経過を聞き改めて内定を出した。理由は次の2点である。

1. 入りたかったが要は断った会社に勇気を持ってメールした行動力
2. 表面的に判断するのではなく、本質(に近いもの)を少し知り、学生時代最大の勉強をした。
これをこれからの社会生活で活かせたら文句なし。

本人は目から涙が止まらない…。「良かったね、でも採用担当者は納得しないと思うので、採用担当者の○○の仕事を協力してやって下さい。言葉でなく行動で示してください。そして失敗を活かし、マイナスをプラスに変えてください。」