2002-12-28

M-net 2002-12-28

2003年はどんな年……「人材格差の年」

 希望としては、明るい年であって欲しいと心から念じている。
 しかし現実から想定すると、非常に厳しい年であると考えざるを得ない。工場の海外(中国)移転、それに伴うリストラ等の雇用の不安定化、学卒者の就職の厳しさ、賃上げでなく賃下げのスタート元年…。
 いずれにしても勝者(少数)と敗者(大多数)に大別されてしまう。業界内に於ける企業間格差、或いは人間に於いても出来る人と出来ない人の二極化など、大きな差が出てくる年になる。
 ではどうしたら良いか?一口で言ってしまえば、勉強をするしか方法がない。勉強と言ってもただ新聞や本を読む事だけではない。自社或いは自分自身の長所と短所を知り、強い所をより強くし、攻めと守りを同時に行い、個性や特徴ある社員や人材を育てて行く事であると思う。国際化や情報化は言うに及ばずである。

 激動する時はピンチでもあり、チャンスでもある。従来からの固定概念にとらわれずに新しい試みに挑戦したり、社員の英知を集め、思い切って若い人に権限を任せたり、可能性の無い部門や事業を思い切って切り離したり、従来では出来なかった事が思い切って出来る年でもある。

 従来産業や成熟産業ではNo.1(トップ企業)を目指し、新規事業ではユーザーのマトを絞って今までにないこんな商品が欲しかったと言う商品開発力やそれを販売するマーケッティング力にかかっている。

 いずれにしてもどう考え、どう計画を立て、どう実践するかは人にかかっている。2003年は規模の大小とか経験のあるなしではない、人材格差の年となる。激動期には多くのドラマが生まれるが、良いドラマの主人公となれる様、勉強し、チャンスを活かせる人であって欲しい。


成功は行動した者のみに与えられる最大の報酬である

 今年1年間を振り返って様々な失敗がある。思い出すだけでも恥ずかしくなる事もある。しかし何事も、思うだけだったり、考えただけでは失敗も無ければ勿論成功も無い。自分自身をなぐさめる為にも、上記の言葉を思い出す。失敗を分析し、失敗を活かし、同じ失敗を二度としない事で失敗も成功の礎となる。チャンスがあったら挑戦し、チャンスを創って挑戦したい。

 物事をやろうとした時、「勇気」と「決断」がいる。そして後は「行動」だけである。年末の今や新年は一人一人が「1年間を振り返り」「反省し」「新しい夢や計画」を立て、行動をする人であって欲しい。行動は体験となって、自分自身の考えや判断や決断の血となってくる。そして行動して結果を出す生き方は自分に自信となって返ってくる。
 1年を振り返り、何が頭の中に浮かんできますか?そして何をして来たか?その中で何が成功で何が失敗か?或いは思い、気づいたが何もしなかったか?年末は身体も頭も忙しい。