2002-10-18

M-net 2002-10-18

コスト競争に巻き込まれると質(人、サービス、商品)が落ちる

 この頃特に思う事がある。経営者、幹部、担当者、全ての人の質が落ちているように思える。特にコスト競争に巻き込まれている企業を訪問した時に強く感じる。
 コストとは一言で言えば人である。つまり労務費、人件費の事である。コスト競争とはいかに人を除いて仕事をするかである。必要なコスト競争は大切であり、真剣に取り組まなければならない。
 しかし必要以上(限界を超えた)のコスト競争は扱う製品や商品、工事の質を落とすだけでなく、それに付随するサービスの低下も招いてしまう。それだけならまだ我慢も出来るが、最も危惧するのがそれに携わる人々の質(レベル)の低下である。
 標準品を扱う限り、発展途上国(特に今は中国)との価格競争になってしまう。
 それではどうすれば良いか。価格競争やコスト競争に巻き込まれないビジネスや商品を自社にどう取り込むか、である。正解は無いが、「知恵が利益の源泉」であり、「考える」以外無いと思う。
 ノーベル賞の田中さんではないが、自分で、自社で考えて実践するか、それが無理なら人マネでない、他社や他人の知恵やアイディアを借り、自社に取り込む方法もある。いずれにしても「自社のビジネスモデル」の必要性を強く感じる。
 長い間コスト競争に巻き込まれたままでいると、すべての質(人、サービス、商品)が日に日に落ちていく事ははっきりしている。


読書

 さて自分は一年間に何冊の本を読んでいるのだろうか?
 1ヶ月に5冊で1年間に60冊、月1冊で年に12冊、読まなければ年間に0冊。
 IT,インターネット時代でパソコンは毎日でも見る人が多いと思います。が、本を読まなかったり、読書の量が少ないと考える事が出来なくなってしまう。
 たとえ考えても、いつも同じパターンとなり、考えに進歩や驚きが無い。結局人のマネをする事になってしまい、大きな成長やオリジナリティが無くなってしまう。人マネも最初は上手く行くが、長続きはしない。今はマネすらするものがない時代であり、マネしようにもモデルも無い。アタフタとしてしまう。
 秋の夜長に、また週末に一日くらいは本を読み、考え、自分らしさを出せるよう、生活をちょっとチェンジしてみてはどうでしょう。読書している人は例外無く成長している現実を見ている私としては、インターネット時代ではあるが読書をぜひすすめたい。
 先頃、『かえるを食べてしまえ』と言う本を数名に渡した所、大好評であった。これも1つのキッカケであり、これなどを契機として読書の習慣がついたら…と思っている。