2002-10-08

M-net 2002-10-08

「待ち」と「攻め」

 様々な会議やセミナーの案内が、メールや手紙、FAXなどで来る。
 これらの来た案内をチェックし、必要なものに参加したり、資料として活用するのも悪くはないが、これでは「待ち」になってしまう。成長も企画力や考える力も無くなってしまい、いつも待つ事や指示のある事を常としてしまう。

 一方、将来を想定し、需要を考え、ニーズやウォンツを捉え、自ら(自社で)企画を立て、人を集め、実行する「攻め」がある。うまくいかないかも知れないし失敗するかも知れない。或いはそれをキッカケとして新しいビジネスが生まれたり出会いが元で新しいネットワークが出来たりする。
 どちらが正しいと言う正解は無い。しかし私は「攻め」の会社でありたいし、「攻め」の人間を大切にしたいし、そう言う人を育てたい。


「誰も言ってくれない」

 自分では正しいと思い、実際にやってみるとうまく行かない事が多い。
 例えば「新規営業のアポイント」「部下指導」「企画立案など」「住宅営業のクロージング」「1日の行動を自分では動いたと思っても数字に表すと0に近い」「ベスト案と思って交渉したが、結果は全然ダメ」「服装が大丈夫だと思ったらダメだと言われた」…
 こんな経験を数多く持っていると思うが、周りの人は原因は何か?を言ってくれない。教えてくれない。理由は2つあって、1つはその周辺の人も分からないし全然その事に気付いていない場合…これはどうしようもない。もう一つは分かっているけれども言わない場合。これには様々な理由がある。余分な事は言いたくない。本当の事を言うと相手との人間関係がまずくなってしまう。後でチャンスを見つけてまとめて言おうと思い忘れてしまう。自分は自分、他人は他人と割り切る主義。壁にぶつかればその内、自分自身で気付くと思って言わない…など。

 自己中心や同じレベルの人やそれ以下の人だけと付き合っていると、つい自分は正しいと誤解してしまい、いつまでたっても気付かない。1人や2人「レベルの高い真の仲間」を持ち、自分に対して耳の痛い意見や本当の事を言ってくれたり、アドバイスしてくれる人がいたら本当に良い。「本を読み」自分の足りない所や、考えの及ばない所に気付かされる場合もある。「痛い経験(失敗)」をして体得する場合もある。

 良い人を得るのも本との出会いも、経験もまた、自分自身の問題である。チャンスを見逃さず、チャンスを活かせる様に日々努力したい。特に人との出会いは得がたい。
 年齢や地位が上に行けば行くほど、「誰も教えてくれない、言ってくれない」