2002-09-18

M-net 2003-09-18

不況、リストラ

 先日、大阪で来年度の新卒学生対象の会社説明会を行った。テストの中に「何か社長に一言」と言うコーナーがあるが、大阪地区の学生の一言に時代を感じさせるものがある。
 「私の採用より、私の父は技術も能力もあるので私の父を採用して下さい。父の勤務している会社は不況で社員の大幅賃金カットを行い、大変困っているので助けて欲しい……」もう一つ、「私の父の会社は倒産してしまい、家族はどうして良いか分からず困っています。何かご指導頂けますか?」…。
 子供にここまで考えさせるのもどうかと思うが、いずれにしても今のデフレ経済は私達の日々の生活の中まで入っており、不況を実感せざるを得ない。

 どんな時代が来ようと、たくましく生活していく為には、「自らに実力と時代や変化に柔軟に対応する能力が求められている。」自己満足的な実力ではなく、他から評価される真の実力(能力)を持ち、新しい事に挑戦し結果を出せるエネルギーを持っていないと、いつ何が起こるか分からない時代です。


今、成果を上げている人に共通するもの

1. 時代に合わせて取扱商品ややり方をチェンジしている。(自主的又は他からの力により。)同じ物を同じようなやり方でやっていてはまずダメである。→研究。新しい事にチャレンジしている
2. 費やす時間とエネルギーの量が多い。勤務時間が長いと言う事だけではない。いつも考えており、気付けばメモを取るなど。そして行動している。→頭と身体を使っている
3. 好きな事だけや自分の得意なモノを中心にやっている人はまずダメ。不得意な事や嫌な事にも積極的に取り組んでいる→甘えがない
4. 言うまでもないがスピーディーである。即考え、即行動する。スローな人や時間に間に合わない人で成果の上がっている人は一人もいない→今やる
5. 何が大切かポイントを抑え、集中力を持って挑戦している。相手が何を求めているか、どこがツボか、相手(人)をよく見ている→ポイントを絞る

世の中が不況だから成果が出ないと思ったり言っている人は、まずダメである。状況が悪いからこそ心身ともにフットワークを良くし、従来とは違ったやり方やビジネスそのものを変革して行く勇気と行動が求められている。やり方を変えたから成功のパスポートが手に入る保証はしないが、従来の商品だけにこだわっていたり、今までと同じやり方に安住したりしがみついていては、もっと時代に乗り遅れてしまい、明日はやって来ない。上記1~5のうち、いくつに挑戦していますか?