2002-09-08

M-net 2003-09-08

目 線

A. 何をどうやっても変革が出来ないA君がいる。話すと一応理解したと話はするが、行動に全然表れてこない。①夢の必要性、②現実(数値)、③問題解決の具体的方法、④頭を柔らかくし、余分なものは全て捨てる、⑤ホットまでいかなくてもあたたかいハート(心)を持つ事、⑥心とは思う事ではなく、こんな風に行動する事などの実践例……しかし変わらない。「銀は金になり得ない。せいぜいイブシ銀」と思いたくなる。
B. 当社の各営業所に行って、何をしているか、言葉にならない雰囲気や熱気(又は沈んだ空気)を見て頂く時がある。しかし9:00~18:00の時間帯に訪問しても、事務の方が1~2名居るだけで何も分からない場合が多い。
C. 夜遅くまで働いても殆ど成果の出ないB君がいる。何をしているのか、何もしていないのか、よく分からないが、ワンパターンで疑問も持たず(?)同じ行動をしている。

 Aの場合、顧客の立場、上司(部下)の立場(つまり目線)に立つ事が出来ない。もしかすると自分では相手の立場に立っているつもりなのかも知れないが、相手には伝わらない。

 Bの場合も時間を1時間ずらして19時(夜7時)以降に訪問すると、現場から多くの社員が帰社し、活力あふれる状況を目の当たりにする。しかし9~18時の間、何回訪問しようと、努力しようと、何も状況をつかめない。チョット目線を変えれば状況が簡単につかめる。

 Cの場合、夜型から朝型に自分の行動パターンをチェンジする事によって、今まで見えなかったものが見えてくる。早朝出社し、今日一日を考え、全体を見る事で余裕も出てくる。目線を変え、行動してみる事で新しい何かが見えてくる。その為には気付く(自らだけでなく他人から言われて気づく事を含めて)事と、計画を立てて挑戦する若さと勇気が必要である。この激変の時代にあって変化する事が唯一正解へのパスポートである。

 スーパーマーケットで大人に売りたい商品は大人の目線の所にメイン商品を並べ、子供に売りたい商品は子供の背丈の所に商品を並べる。目線が違っていたり、目線が常に一つだけではどうする事もできない。

 A君もB君も、自己中心の目線から、顧客の立場からの目線や上司や部下からの目線で考えたり、行動してみる事が大切である事に気付き、継続して実践する事を期待している。9月7日(土)から「土曜塾」をスタートさせている。今年の目標、テーマは「目線塾」である。目線を変える為にはどうすれば良いか、何で目線がいつも1つなのか、人間の巾と深さを広めないとどんなに目線を変えようと努力してもいつも同じ目線である…等々。秋の夜長に柔軟な頭とフットワークの良い行動力を蓄えよう。