2003-09-18

M-net 2003-09-18

女の強さ、男の自立

 先日、東北新幹線の中で50~60才の女性と一緒になった。
 私は重いかばんを二つ(ビジネス用と着替え用)を持って新幹線に乗った。女性は私に「ビジネスですか、大変ですね」と一言。私がよほど仕事人間と思われたかどうか分からないが「立派そうな人ですね」と言い、
「男は夢に生き、女は現実に生きています」「特に男の過去の栄光はどうしようもない」
「趣味や楽しみ、友達も、待っていてはダメで、こちらから積極的に見つけなければならない」
「結婚しても女性は家政婦みたいなもので、男は何も変わらない」
「男は離婚した妻が元の鞘に戻ると思っているが、女はわき見はするが元には戻らない」
以上の様な事を私に向かって言った。「結婚し、子供を産み育て、仕事をし、家事をすべてやり、離婚をし、様々な事を経験した。今は充実し、趣味や旅をし、友人と話し、毎日が楽しい。葬儀の費用だけ残し、子供には一切お金を残さない。」短い一時間くらいの間に色々と話しをして下さった。

 男性に対する不平や不満なのか、私は言いやすそうだったのか、あるいはたまたま輝いて見えたのか、この女性の話を聞いていて、女の強さ、たくましさを感じた。

 又男性はこれから(今も含めて)、「夢だけでなく現実を知り」「仕事以外に趣味を持ち、多くの友人を持って、生活をエンジョイする為に、積極的に外に出てチャンスを作り、活かし」「家庭でも家事に協力し」自らが従来の自分から「自立」しなければ、これからの長寿社会を生きていけないと実感した。男も「輝くなら一生輝き続ける」か「自立」をするかを選択しなければならない。


分かる事、出来る事

 「分かりました」と言いながら「何も行動しない」学生さん。
 つまりは分かっていない事である。あるいは分かっていてもどうして良いかわからないのかも知れない。「分かりました」と言って、良い結果、悪い結果は別として、行動や挑戦する人は1,000人に1人?くらいである。

 頭でどんな事を考えても、行動してみなければ結果は出ない。良いか悪いかも。
 今年の2月頃より新卒の説明会を全国で行い、そんな事を実感している。 就職の内定率がどうのこうのと言う前にもう少し目標を定めて行動してみたらと思う。学生だけでなく、社会生活や企業活動の中でも「分かりました」と言いながら問題や決断を先送りする人が多い。分かりましたと言って即行動したり、挑戦する人を私は高く評価し、尊敬もする。そんな人材を育てたい。

 「何を思ったか、考えたか」でなく、「何をしたか」で全てが決まる。
 行動や様々な経験が新しいものを生んでいく時代でもある。失敗から学ぶ事も多い。