2003-09-08

M-net 2003-09-08


時代の先端をいく中国/上海

 インターネットがすごいスピードで生活の中に入ってきている中国である。

・ 地方都市で求人を依頼され、インターネットで1週間募集した所、500名以上の応募があった。この500人以上の中から客観的基準(男女、年齢、地域、他)でまず選別し、次の面接で能力や知識などの判定をし、数名を内定した。

・ 上海で同じように募集を始めた。応募期間は1ヶ月であるが、1000~2000名以上の応募が見込まれる。中国の大都市では転職が大流行のようである。しかしこの転職や仕事を見つけるのにも、パソコンが使えないと出会いの場さえない。

・ 上海や都市のホテルを予約する時、ほんの少し前まではそのホテルと協議をし、値引率を決めて予約をTELで入れた。しかし今はインターネットで予約するのが一番スムーズで、最も安く泊まれる。

・ 上海で企業のトップと会って色々な話をするが、トップの話が従来の仕事の延長線上だけの話ではつまらない。インターネットも活用するビジネスや目新しい発想など、おやっと思えると話が弾む。成長の可能性があるか否かの1つに、ITやパソコン、インターネットの話が出るか否かである。インターネットの話をした時、相手がその話に応じてくれれば将来性大であるが、乗ってこない場合は、その経営者の将来性や事業の可能性は限りなく低いように思えた。

・ インターネットの役割がドンドン生活や仕事の中に入って来ている。使うITだけでなく、新しいビジネスを創造したり、機械化、自動化できるものはIT化し人間にしか出来ない事に多くの時間やお金などのエネルギーを投入すべきだと中国/上海で実感した。


日本語と英語、中国語

 日本語はよくあいまいだと言われる。
 例えば「私はあなたが好きです」は肯定文。「私はあなたが好きではない」は否定文。
 日本語は最後まで聞かないと意味が全然違ってしまって難しい。 英語や中国語はNoとか不(プー)が最初に来るので、最初の一言で大まかな意味が分かる。 これは文化の違いで、直せと言っても簡単にはいかない。

 しかしグローバル化や国際化の中では、日本的な考え方だけでは、相手にされなくなってしまう。ビジネスや生活の中でまず最初にYes,Noをはっきり出す習慣を身につけたい。「最初に結論を」、である。勇気とか決断が要るが、慣れてしまうと決して難しくはない。常に全体を見てベスト案、次案を考えて判断、決断をするトレーニングが必要である。ではどうしたら全体が見えたり、理解できるか?


理解

 あいまいな表現の本質や言いたい事を理解できれば、最もふさわしい自分の言葉で言い表す事が出来る。よく理解出来なければ、真似をするしか道はない。
 どうしたら理解できるか?「木を見て森を見ず」ではないが、全体、全容を推察や洞察する。枝葉でなく幹(本質)はどれで何か。主語(最も大切なもの)は何かを見つける事である。余分なものや、飾りを捨ててしまうと主役が見えてくる。これもトレーニングで出来る。要は挑戦である。