2003-12-08

M-net 2003-12-08

コミュニケーション

 ある得意先の社員が当社の件でミスをおこし、注意を受けた。
 2日後、その得意先の社長と新幹線の中でバッタリ会った。
 その社長は目が合うなり私に、「先日は当社の社員がご迷惑を掛け、本当にすみませんでした…」
 ミスは誰にもあるのでしょうがないが、失敗した得意先の社員はそれを見てその日のうちに上司やトップに報告をしている。ほう・れん・そうを身につけ、実行している素晴らしい会社である。

コミュニケーションは自分の意思や考え方、感じた事、やった事を関係ある人に伝達する事である。文字や言葉、絵、身振りなどの手段を用いてスピーディーに行う事である。最初は意識してコミュニケーションを計り、それがしばらくすると習慣になり、最後は自分自身のものとなる。

 自分勝手に判断し、「しなくても良いだろう」「分かってくれるだろう」や「忘れていました」では相手や周りから信頼されない。タイムアウトでコミュニケーションを計ってもダメである。簡単な事は言葉で、そしてA-4 1枚の文章で伝える事が出来ると完璧である。


検討ではダメ。まず結論(YesかNo)を

 A君と1時間話をした。最後に「どうしますか?」「結論はどうですか?」との私の質問にA君は「検討して後日、答えをお伝えします…」
 私は「A君、もう帰って下さい。時間の無駄でした」「この場で結論が出せない話を1時間も聞いて、最後に検討しますでは、君は勉強になったかも知れないが、私にとっては意味のない時間でした」とキッパリ。A君は「分かりました。やりましょう…」

 世界で仕事をしていて、日本人は「よく分かりました。帰って上司と相談し、検討して答えを出します」と言い、決断力の無さをバカにされている。交渉に決断力の無い人が、相手をバカにしている事でもある。
 世界では1人で来訪し、その場で「Yes,No」をはっきりする人が能力ある人と評価されている。国際化の中でこれから我々日本人もその場で決断できるトレーニングをしておかないと、相手にされなくなってしまう。

 その場で決断する為には、事前の勉強をし、よく話を聞き、本質を見抜き、相手を洞察し、今だけでなく少し将来も見通し決断をしなければならない。そして出した答えに対して出来る方法を考え、挑戦や実行をする事が人やビジネスを大きくしていく。
 「チャンス」と「時間」は貯金できないし、待ってくれない。チャンスを活かそう。