2003-11-18

M-net 2003-11-18

あまりに土地が安すぎて、家が建たない?

 K社が社員持ち家として、100区画の分譲をした。10年前の事である。
 バブルが崩壊し、都心回帰現象が表れ、社員の戸建持家志向から都心志向に大きく変化した。こうした中でK社は今年3月、この分譲地を坪5万(1区画60坪×5万=300万)で処分した。大人気ですごい競争率であった。当社の社員も応募したが、抽選ではずれてしまった。

 先日、分譲地の自治会長さんと会った。
 「杉山さん、今年販売したK社の分譲地の内、半分近くが土地は売れたが家が建たずに、解約となってしまった。」との事。理由は「土地が安すぎて担保にならないので、銀行がローンを組んでくれない…。人口が増加し、若い人の街が出来ると思っていたのに、ヌカ喜びだった。」と肩を落としていた。

 デフレも行き過ぎると大変な事になってしまう。住宅部門の社員にこの話をした所、応募者の年収が低すぎ(?)て、銀行ローンが組めなかったのではないですか…と言う。事実はどうか分からないが、家が建たなかった事だけが現実である。


幹と枝葉

 先日、B社の社長が来社し話をしたが、色々と話してくれるがいまいち分からない。頭に思いつく事や、気づいた事を話してくる。
 全然話が見えないので、途中で「話が良く分かりません。何を言いたいのか、ポイントを絞って、1.…、2.…、3.… と話をして下さい」と言った。相手も何を言っているのか分からなくなってしまったようで、笑っている。

 「結論」はこうしたい。「問題点」は大きく分けて、例えば1.お金、2.人材、3.やり方、と言うように話をしてくれると分かりやすい。「何が幹」で、「何が枝葉」なのか、本人も分かっていない。
 多弁で多くを話すとボロも出る。何も話さなければ分かってもらえない。まとめて紙に書いてみるとよく分かる。分からない所も分かってくる。

 人と話す時、1.2.3.という風にポイントを絞って話したり、A4の紙1枚にまとめてみると良く分かる。余分なものは捨て、一番大切な(重要な)ものは何なのかがはっきりすれば、交渉も楽だし、時間も短くて済む。