2003-10-18

M-net 2003-10-18

言っている事やっている事

 ある面接の選考会があった。参加者は15名であり、集団面接である。
 参加者一人一人が自己PRや質問点を発表するのを聞いて、良いか悪いのかの判定(選考)をしていく。
 私は前から意見を聞き、質問に答える。もう一人のT君が後ろにいて同じようにチェックをする。一通り終り、ペーパーテストが始まった時、T君を呼び、15名の中から良い人は誰ですか?と質問すると…「A君、B君、C子さんがいいです」「理由は何ですか?」「発言が良い」「ハキハキしている」「ポイントがマトを得ている」…つまり発言を聞いてチェックしている。私の選考とは全く違っている。T君に「良い事は誰でも言える。これは表面的な判定でチョット違うと思う。」私は「集合時間30分前から来ている人」「目が輝いている人」「身を乗り出して聞いている人」「メモをノートに取りながら聞く人」そして「自分の発言だけで、他人の話を聞かない人」「態度が悪い人」「元気のない人」「下を向いている人」…で判断をする。つまり行動(何をしているか)で人の良し悪しを判断する。

 どんな良い事も言っても、何も挑戦や行動しなければ「絵に描いた餅」で終わってしまう。何を言ったか、何を考えたかでなく、何をしているか、何をしたかがポイントである。
 表面的なチェックは楽であるが、一歩深く考え行動でチェックする為には、よく見、よく聞き、自分で考えて決断するトレーニングが出来ていないと無理かな?とも思った。

 効率を考えTELで話を済ませる事も多いが、最後は人と会って、目で見て、全体を考え、自分の頭で決定する「思考方法」を身につけたい。


男は縦、女は横

 電車に飛び込み自殺する人が毎年4万人。交通事故で死亡する人は約1万人。
 電車で自殺する人は全員男性で、40才~60才代である。リストラや失業、倒産など「縦社会」で行き詰ってしまい、死を選ぶのか…。いずれにしても巾が狭い。

 昼食時、ホテルのレストランや、気のきいたレストランに入ってみると、殆ど全員が女性、ご婦人達であり、仲間や友人達と楽しい会話をしながら会食を楽しんでいる。様々なグループや近所の人達、学生時代の仲間など、「横社会」で活力ある生き方をしている。巾が広くたくましい。

 私はよく「Tの時代」とか「T型人間」の話をする。「─」の横と「│」の縦でTは成り立っている。もう少し男性には趣味や、仕事以外の仲間づくりなど横社会の必要性を感じる。
 ある女性にこの話をした所、「電車に飛び込むなんて一番汚い死に方で、女性はもっと綺麗に死にたい」。最後の最後まで「美しさ」や「綺麗」がキーワードであり、男性も見習わなければならない。