2012-05-08

M-net 2012-05-08

タニタ食堂
 所用があって、ある会社を訪問した。社員食堂の健康食メニューをまとめた本がいま大変人気の会社、「タニタ」である。面談後、通常は社員以外の人は入ることのできないタニタ本社の食堂で、特別に昼食をご馳走になった。
 「タニタ食堂」の食事は、社員の健康促進のために様々な工夫が凝らされている。1食分のカロリーは500kcal、塩分抑えめ。栄養バランスを考えて野菜をふんだんに使い、よく噛んで食べるよう具材は大きめに切ってある。見た目も良く、何よりとても美味しい!タニタは体脂肪計や体重計などの計測器メーカーであり、「人々の健康に貢献する」という理念のもと、まず社員自身が健康であるような取り組みをしている。「健康」への関心は日本だけでなく中国でもますます高まっている。健康をつくり出す明るい事業に大きな可能性を感じた。

T型人間
 私はよく「T型人間」の話をする。
 ● T型人間とは…一専多能な人材。幅は広く、専門性は深く。

 では、どうすればT型人間になれるのか?先日、ある社員からこんなメールが届いた。
 「近頃、“何か特定の部門でスペシャリストになりたい、自分とは関係ないものは絶対にやりたくない”という人の話を聞くと、もったいないなと思います。最近、私は僭越ながら新人に対して教育をする機会をいくつか頂いています。 たとえば、「分かりやすい文書の書き方」、「問題の分析方法」などです。これらは、入社した当時まったく私とは関係ないものでした。しかし、私は立場上プロジェクト部門が書きあげた工場分析の報告書を翻訳・校正しなくてはならず、結局会社で一番工場分析の報告書を多く読んだスタッフになっており、知らないうちに分かりやすい文書の書き方や問題分析の方法にたくさん触れるようになっていました。もし、自分が仕事を選んでいたら、今回頂いた新人教育の仕事はできなかったと思います。
 私は、いろいろな種類の仕事をこなす事が、社長が仰っているT型人間の-(横棒)部分を伸ばすことで、回数をこなす事が|(縦棒)を伸ばしていくことなのではないかと考えています。なので、T型人間になるには、いろいろな人に「とりあえず、あいつに任せてみよう。」「とりあえず、あいつを呼ばないか」と言われる人間力のある人にならなくてはいけないと思いました。そして、多少の事ではチャレンジを諦めない雑食っぽさが必要だと思います。」

 変化の激しい時代、特定分野の“スペシャリスト”では必要とされなくなり得る。これからはT型の要素を持つ“ジェネラリスト”が求められ、時代を創って行く。