2012-11-08

M-net 2012-11-08

改 革
 組織や人が衰退して行くとき、そこには共通のルールがある。
①全体が見えていない(変化に気がつかない)
②問題点は分っているが、対策をしない(見て見ぬふり、他人ごと)
③出来ない理由ばかり主張
④自分を正当化。環境や外的要因のせいにする
⑤見える化できていない(数字で表す、絵で表す)

 皆、自分では良いと思っているため、無意識に陥っている“病”には気がつきにくい。では、病が蔓延した組織や人を変えて行くために必要とされる力は何か?
①事前準備
②見えないものを見る力(本質)
③真摯な姿勢(目標達成のため言いにくいこともはっきり言う)
④豊富な知識、経験
⑤その場で答えを出す
⑥相手(TOP)の気持ちをよく分かっている(人間力)

 変革には痛みが伴う。従来の価値観や習慣を変えることは決して容易ではない。しかし、「このままではダメだ」と気が付かなければ、組織は滅び、やがては国家をも滅ぼしかねない。自分に当てはまるものはないか?順調な状況でも甘んじることなく、一人一人が自己を律して行きたい。

判断基準
 新聞、テレビ、雑誌、インターネット…。情報が錯綜する現代社会において、明確な判断基準がなければ振り回されてしまう。特にリーダーにとって、“本質”を見極める“判断力”は必要不可欠である。
 ◆情報を鵜呑みにしない
 ◆自分の目で見たもの、肌で感じたものを信じる
 ◆本質は隠れている(目に見えない)
 ◆自己中心は問題外

 情報が溢れる中、判断を下すことは非常に難しい。問題の本質は何か?本当にこれは事実か?目の前の現象や断片に惑わされることなく、冷静に、客観的に判断する力が求められている。

情・理・法
 先日、中国である調査を行った時のこと。問題社員の解雇が迫られる場面で、当社の中国社員がこんな事を口にした。
「きっと日本では、1に法、2に理、3に情で判断すると思います。しかし中国では、1に情、2に理、3に法です。情(気持ち)が傷つかないように対処をしないと、後で大変なことが起こります。」
 グローバル化とは、異なる価値観や考えを持つ人々と共に目的を達成して行くことである。だからこそ、現地の異なる文化、背景を理解した優秀な人財の存在が、ビジネスの成否を分かつ。