2013-05-28

M-net 2013-05-28

隠れ信者
 3月1日からA社に出向していた、当社の中国社員2人が出向最終日を迎えた。その日の朝礼で最後の挨拶を終えたところで、一人の男性社員が突然話し始めた。「今日はどうしても皆さんに伝えたいことがあります。南富士さんとの出会いです。皆さんは、彼らが突然やって来たように思っているかもしれませんが、南富士さんとの出会いは2年前、『種まき社長さん、中国へ行く』という絵本から始まりました。
 お金儲けが大好きな欲張り社長と、人づくりが大好きな種まき社長が、中国で繰り広げる話――当時の人事最高責任者が杉山社長のお話に大変感銘を受けたのをきっかけに信頼関係が生まれ、紆余曲折を経て今回の出向プロジェクトが実現しました。今、ここにいるお二人はまさに、種まき社長が中国で育てた人財です。
 彼らを育てたGMCでは、Art in Managementという独自の教育があります。コミュニケーションの手段として絵を活用するという素晴らしいものです。私たちも見習って絵本をつくり、世界中の社員たちに理念を伝えるために活用しています。」一冊の絵本が我々の知らない所で良い影響を与え、こんなにも信頼を寄せてくださっている。大変心強く、ありがたいことである。
 小さな“種”も、あきらめずにまき続けていればどこかでつながり、やがて大きな花が咲く。素晴らしい絵本をつくってくれたYさん、どうもありがとうございます。

1ヶ月先を考えて行動する
 外装事業部の各営業所をまわって社員一人一人と話をしたところ、成長している社員とそうでない社員がいる。一番変化した若手社員M君の上司に、どうして成長したのか聞いてみた。
 「普通に仕事をしていると、どうしても今日の事・目先の事で手一杯になり、現状をこなすことで満足してしまいます。みんな毎日遅くまで頑張っているけれど、それでは本人も大変だし働き方を改善してあげたい。
 そこで、『1ヶ月先、3ヶ月、1年後はどうなっていたいか』を投げかけると、自分で問題点を考え行動するようになります。その際に一番大事なのは、リーダーである私が大きな目標を掲げ、部下とそれを共有する事です。ただ1カ月の段取りをやるように言っても、なぜやらないといけないのか分からないので、長続きしません。目標を達成するためにはどうするか、何がどれだけ足りないか…それを考えた結果、早めに段取りをしようという考えに変わります。考え方が変わり、モチベーションが上がります。
 私が指示をすれば、言われたことはできるがそれ以上の成長はなくなってしまう。あえて答えは言わず、自分の頭をつかって仕事する事に気づかせるよう教育しています…」 との事。