2013-05-18

M-net 2013-05-18

土曜日は勉強の日
 当社の人づくりのひとつに、『土曜塾』がある。仕事中はなかなか社員一人一人と話をしている時間がないが、土曜日を活用して自分の成長に役立ててもらえたら…そんな思いで新入社員にいろいろな話をした。
 「社長がおっしゃっていた“作業員になるな”という言葉がとても印象に残っています。4月に入社して1ヶ月たち、覚えた仕事をこなすことでいっぱいになってしまっていたと気づきました。目の前の事だけでなく、仕事の全体を把握し、最終目標や目的を意識して考えながら仕事をしていきます。」
 「週末にこのような学びの場を提供していただき、いろいろなことを考える有意義な時間となりました。普段あまり話す機会がない方の話を聞くことができ、勉強になりました。また、世界の話を聞くことができるのもこの会社だからこそです。ありがとうございました。」土日でゆっくり休んだり、家族のために時間を使うことも必要だが、1時間でも2時間でも“自分のための時間”をとって、スキルアップや人としての幅を広げるために上手に活用してほしい。

中国と日本の違い
 日本の大手企業A社に出向している当社の中国人社員2名に、中国と日本の違いを聞いてみた。
 「中国は、伝統文化に対する意識は低いけれど、古いものを壊して新しいものをどんどんつくっています。日本は、だんだん古いものが増え、新しい挑戦が少ないように感じました。」
 「日本はとてもキレイです。そのベースに教育の違いを感じました。中国は人口が多く常に競争の社会で、皆自分が勝つために必死です。学校教育は受験教育で、良い点数を求め、点数にならないことをしない傾向があります。一方日本は体育やクラブ活動、また家庭での道徳教育など、モラルやルールを守って他の人に迷惑をかけないという教育をしていて、社会に秩序があります。」
 普段同じところにいると分からないことも、視点を変えてみると新しい発見や気づきがある。

坐禅
 坐禅とは、姿勢を正して座った状態で精神統一を行う、禅の基本的な修行法である。今回、上記の彼らの希望で体験してみることになった。「坐禅については分からないことが多いですが、やってみると一つのことが分かってきました。この世は人間の思うようにはできていないです。足がしびれて痛くて、その時に時間の長さを覚えました。早く過ぎてほしいと願うほど、かえって時間が長く感じるのです。」
 「日頃、多くの情報が行き交う喧騒の中で、頭が混乱しています。静かな空間の中で落ち着いて座っていると、自分の考えが整理され、視界が開けたように感じました。すばらしい体験でした。」文化や教育、政治、社会…彼らの興味は実に幅広く、改めてこちらも多くのことに気づかされる。