2010-05-08

M-net 2010-05-08

休日勉強会

5月1日の連休初日に、東京で中国・内モンゴルの都市オルドス出身者のみなさんが勉強を行っていた。
・ 砂漠化と植林の問題点
・ 内モンゴルでの産業起こし
・ オルドスの現状と将来の展望 ・・・
日本ではゴールデンウィークの初日とあって多くの人達が車で電車で飛行機で行楽地に向かっている日である。
一方、遠く離れた異国で祖国を思い、考え、ディスカッションをしている。私も13-17時の勉強会の内1時間30分参加させていただいた。映像を使い、皆が意見を発言し、充実したすばらしい勉強会であった。私も発言を求められ、当社が関わっている[オルドスの老人ホーム]の話をさせていただいた。質問も多い。「今中国で抱えている大きな問題が高齢化社会の到来である…」「これは一つの解決策である…」
私たちも目前の問題や自分の事だけでなく、少し将来的な展望や基本的な社会問題を話し合ってみる必要性を強く感じた1時間30分であった。


砂漠化と植林 (内モンゴル勉強会での話)

一般的に“砂漠化への対策”というと「植林をして地球を緑化しなければ…」という話になる。
しかし、ポプラという木を例にとっての事例が話題にあがった。砂漠にポプラを植えると、最初の5年くらいはよく成長し、緑の地帯になってくる。しかし6~7年過ぎてくるとポプラが枯れ始め、やがてすべてが枯れてしまう…。原因は砂漠の少ない水分である。多くのポプラが地下の水分を吸いとって、しまいにはゼロとなって木が枯れてしまう…という事である。
頭で考える緑化事業と、現実は大きくかけ離れている。砂漠には砂漠に合った草原をつくるとか、地に足着いた事業計画(企画)が今求められていると結んでいた。


8年の歳月

内モンゴル出身の大学院生が当社の求人に応募してきた。
地元の内モンゴルの高校を卒業し、夢と希望を持って日本に8年前にやって来た。「日本留学をして大学院修士を卒業して帰国すれば、すばらしい待遇で就職できる」と思い、日本語学校に通い、日本語を2年間、大学で4年間、大学院で2年間勉強し、日本のトップ大学(院)を卒業した。
いざ就職となったが、内モンゴルでも良い就職はない。日本で働こうとしても就職できない…彼女は途方にくれ、私に「先生、私はどうしたらいいですか?」と真剣な顔で質問してきた。
「社会の大きな変化に気づかず、自分の身のまわりしか見てこなかった自分自身に原因がある」と私は話した。まず社会や世界の大きな変化に気づき、そして日本や自社、ラストに自分の事を考えていかなければ、激動の今を勝ち残れない。