2009-12-08

M-net 2009-12-08

高齢化時代

日本も本格的な高齢化社会がやってきた。
10年後は中国も日本以上の高齢化社会が到来する。
先日、知人のEさんが理事長(経営者)を務める高齢者福祉施設を見させていただいた(5施設中2施設)。
まず、健康な人の入居する老人ホーム(もちろん有料である)を見学させていただいた。セキュリティは完璧、眺望のよい大浴場、食堂も全員が一度に食事できるゆとりあるスペース、行き届いたサービス、ゴミひとつない廊下や出入口、集会場…。夫婦の二人部屋と独身一人部屋で、もちろんバス・トイレつき。一人の女性の部屋を見させていただいたところ、絵が趣味で、来年個展を開催するとの事で50枚以上のパステル画が部屋いっぱいにあり、何より彼女の目が輝いていた。「ここの生活に満足しています。プライベートとコミュニティのバランスが良く、楽しい生活です。」
建物や設備のハードと、運営のノウハウのソフトがうまくマッチしている。そして入居費・生活費がすごく安くて又々ビックリ…。トップのEさんの先見力、気配り、経営管理力など、リーダーの力量がすべてを決めていると実感した。


上記施設から歩いて5分くらいのところに、病気になった人や動けなくなった人のための特別養護施設が建てられている。施設の1Fは、軽度の障害はあるが自分の事は自分でできる人たちが生活している。車イスの人が多く、大勢のヘルパーさん達が彼らを助けている。2Fには重度の障害を持つ人や寝たきりの人が入居している。全員、一人では生活できない人達であり、1Fにもまして多くのヘルパーさんたちが忙しく働いている。最初に訪れた老人ホームとは違い、この施設の中は独特の雰囲気である。そして、老人ホームで身体の障害が出てきた場合、この特別養護施設に入所する事が可能である。
二つの施設に共通するのは、入居者の80%が女性であり、入居者は合計で500人位である。
人の一生は誰もが予測できない。長生きするのか?いくつまで生きるのか?健康のまま一生を終えるのか?あるいは病気になってしまうのか…?
しかし、Eさんの運営する完璧なまでの施設がある事は、高齢化社会の到来した今の日本で将来に対する安心感を与えてくれた。さらに、ここで働くヘルパーさん達の、明るい笑顔とあいさつ「こんにちは」、そして献身的なサービスには心を打たれた。