2009-06-08

M-net 2009-06-08

「勝ち組」

この不況下、成績を上げてくれているK事業所。
あまりパッとせず、業績も上がらず、変化に対応できないT事業所。
この二つの事業所の差は何か?

①K事業所のリーダーは目前の対応だけでなく、大局観を持って長期的・本質的に物事を考えている。
T事業所は日々の作業や日常の業務に追われ、リーダーもそれでいいと思っている。
何かする時、リーダーの大局観(つまり全体的な物の見方・考え方)があるか否かによってまず大きな差が出てしまう。勿論、前提として明確な目標や目的がある事が何より大切であり、それを全員で共有しているか否かである。

②サッカーや野球など、スポーツではミスした方が負ける
ビジネスでも同じである。一つのミスから多くの時間とムダな費用が発生し、結果は勿論良くない。
ミスを防ぐために他の人がチェックし、ミスを外に出さないシステムが出来ているかどうかである。
どんなに出来る有能な人でも、人間はミスを犯してしまう場合がある…。
制度としてミス防止を徹底しているK事業所はミスが発生しない。つまり仕事の効率は良く、収益も計算どおりに出てくる。
一方T事業所では、人は朝から晩まで動いているが、ムダが多く非常に非効率的であり、そのほとんどは発生したミスの処理に動いているように見える。
たった一つのミスが多くのムダ(時間・費用・チャンスを失う)を生む。その事に気づいていない。

③本を読んだり、新聞を見たり、学ぶ事によって知識は増えていく。
しかし知識だけでは実社会では役立たない。行動や実践する事によって(成功や失敗を通して)それが知恵となり新しい何かを生み出す。
今、この世界的不況の中では過去の知識や経験だけではどうすることもできない…。
しかしK事業所を見ていると、リーダー・幹部がまず行動している。つまりお客様の所に数多く足を運んでいる。行動する事によって「新規ビジネス」や「他の人を紹介していただく」「当社の事を分かっていただきファンになっていただける」…そういう何かが起きている。結果として成果(実績)が上がってくる。つまり「成果は行動と一致する」
しかし、ただ動けば良いのではなく、「お客様のいる所(魚のいる所)」に行かなければ話にならないのは言うまでもない。思うだけ、考えるだけ、言うだけでは何も生まれてこない。

勝ち組とは、「リーダーの大局観」 「明確な目的とそれを全員で共有」「ミス0」 「成果は行動と一致」―それらを徹底してやることである。