2007-10-28

M-net 2007-10-28

教育

部下を持つT君がいる。今まで余裕がなく、日々の仕事や目先の対応で手一杯だった。
先日、T君に会うと
「社長、これから部下を教育したい。特に中間幹部を・・・。」

と熱く話してくれた。この教育と言う言葉を話すだけですごい進歩である。
私は常々話しているが、「全ての業務に最優先するのが教育である・・・。」と。T君は自らがそれに気づいてくれ、行動を始めた。
教育は「教」の教える事ではなく、「育」の育てる事が中心となる。育てる為には、教える事も大切な一つである。どうしたら育つか?チャンスを与える事である。
勉強する事、計画を立て挑戦する事、結果には成功や失敗もあるがそこから学ぶ事は多い。様々なチャンスで一人一人が自ら気づいてくれたら何も言う事はない。
リーダーはあきらめずに部下を育て続けなければならない。時間とお金と根気、そしてすぐに成果は出ないが、種を蒔けば必ず芽は出ると確信している。
T君とその部門のこれからが楽しみである。出来る限り協力していきたい。


63年の歴史

当社のスタートは、今から63年前に私の父親が開業した木材製材工場である。
13年前に木材製材部門を閉鎖し、工場や機械はそのままにしておいた。つまり、一事業を50年間続けてやり、一つの区切をつけたのであるが、今回名実ともに工場や機械を解体する事になった。
10月25日、幹部共々神式により解体、地鎮祭を執り行った。
式の途中、様々な思い出が頭の中を駆け巡っていく。幼い頃の遊び場所、苦しい時の思い出、楽しい時の思い出、またこの工場が多くの人達の協力で営なまれてきた事。その一人一人の顔が浮かんでくる。今は亡き人や、そこで育っていった人など・・・。そして寒い日の作業や、雪の中での作業など・・・。
社会や景気、環境はどんどん変化していく中で、一つの事業を続けていく事の難しさを改めて認識した。
本社の工場の土地がこれから何に利用され、どうなるかはまだ決まっていないが、一つの時代の終わりであり、新しい時代の幕開けである事ははっきりしている。
工場で汗を流し、今の南富士産業の基礎を作ってくれた先輩達に深く感謝の念を表し、これからも一歩一歩前進していく企業であり続けたいと心に誓った。