2007-06-28

M-net 2007-06-28

社会、環境変化(2

① 高齢化社会 
今、日本では65才以上の高齢者比率が総人口の20%を超えている。2050年には高齢者人口が40%に達すると言う予測もある。40%という高齢化比率は、今北海道で破綻した夕張市と同じで、背スジが寒くなる。これは日本の話しであるが、明日の中国も高齢化社会を迎えているので他人事ではない。

② 国際化社会
 世界のトヨタの海外での生産、販売が75%であり、日本国内での生産、販売は25%である。東芝の海外比率も51%でグローバル企業である。化粧品の資生堂も海外比率が30%を超えている…。
 高齢化社会や国際化社会の到来と言われて久しいが現実のものとなって来た。企業経営は言うに及ばず、一人一人の生活も世界を見て、アジアを見ていかなければならない。つまり、「アジアスタンダード」の時代である。国内だけを見ているのではなく、ビジネスモデルをチェンジし、生き方を見直さなくてはならない時代である。
 一例を話すと、我々が日々使っている日本の携帯電話は日本では電話・メール・音楽・カメラとして使えるが、一歩日本を出るとまったく使えない。アメリカやアジア、中国で使っている携帯電話は世界で使えるが、日本では使えない…。社会や取り巻く環境が激変している。
 日本の常識をチョット疑ってみるといい…。


女将塾(おかみ塾)

 日本の老舗旅館や温泉旅館が消えていく。
 団体やグループ旅行が激減し、個人旅行や家族旅行、小グループ旅行が中心となって来た。
 一度出来上がってしまった建物や内部を簡単に変える事は難しい。旅館業は社会の変化に対応できないのである。
 こうした中で、この旅館をソフト面から再建しようとしているグループがある。これが女将塾(おかみ塾)である。旅館の女主人(女将)を派遣し、短期間で再建するビジネスである。
 先日、知人の紹介で大女将(おおおかみ)を紹介して頂いた。突然お会いして頂いたのに、笑顔で応対してくれ嬉しい限りであった。まずこの大女将はすごい「勢い」が感じられた。動き、言葉、感情などすべてに…。お会いしたのは日曜日の夕方で多忙であった。しかも日曜日なのに満室である。
 ハードは変えられなくても、ソフト面(人間中心)で不可能が可能になる現場を見せて頂いた。近々詳しい話しを聞く事で別れたが…。お会いして二日後、自筆のお礼のハガキが届いた。「これだ」と思った。要は「人」それも「リーダー」ですべては決まる。