2007-01-28

M-net 2007-01-28

考えて仕事をする人、指示だけで仕事をする人

 同じような資料の作成依頼をA君に1件、B君に1件お願いした。
 A君は日頃から考えて仕事をしている。何の為の資料か、何に使うのかを自然に考えられる。
 B君は真面目で指示があれば一生懸命仕事をしてくれる…。
 A君は予算と出来上がりの日時など大まかに作成して2週間で出来上がると言う。
 B君は言われた事だけなので、予算は分からない、出来上がりは2ヶ月ぐらいかかると言う。

 私は上司としてA君のような人に仕事を頼みたいが、案外多くの場合、言われた事だけを一生懸命頑張っている事が多いように思える。勿論B君にもA君の話をし、期間、予算を工夫して間に合わせて頂いた。
 仕事をする時、この仕事は何の為か、いつまでにやれば良いのか、予算は…と考えてする習慣を身につけたい。


頭でなく心で

 すごく優秀な人を知っている。時々会って話もする。
 3を話すと10が分かる。頭の回転も良く、明快である。
 今回もある件で話をしたが、論理的に考え自分で納得しようとするが、世の中は論理的な事や理論ばかりではない。彼は生まれながらに能力もあり、親も期待し、誰にも批判される事もなく今日まで生きてきた。
 私が「頭でなく、心や身体で受け止めてみたらどうですか?」と話した所、彼は私の言っている事が理解できずに首をかしげている。今まで常に頭で考えてきた優秀な彼は、それ以外の方法を受け入れようとしない。色々と話し、最後には私の考えを受け入れてくれたが、物事を理解する方法として、頭だけでなく、経験や体験など身体で覚えていく事や、心眼と同じように心で理解する事も時に必要であると思った。


お茶10杯

 ある会社で、若い社員たちが上司といがみ合っている。どちらも一歩もひかない。
 私はその若い社員たちに「北風と太陽の話」をしながら、「今から上司に1日10回のお茶を笑顔で出してごらん、最初はビックリするが、これを続けると上司はきっと変わるよ」と話した。一方上司には、「若い人は失敗もあるが、その非を認めたら大きな心で許してやって、同じ事は二度とするなと指導して下さい」と話した。
 翌日その社員たちに会った。上司は笑顔で対応してくれる。声もかけてくれる。仕事が楽しくなってきた…と満面の笑顔で話してくれた。
 ちょっとした発想の転換でお互いが楽しくなり、雰囲気も良くなっていき、成果も上がってくると思う。頑張ることより発想の転換も必要である。お茶10杯で!