2007-01-18

M-net 2007-01-18

人間力、人間性

 先日、仲間達で「人間力」と「人間性」について話し合った。
 どうもこの頃、「人間性はあるが、人間力のない人」が多くなってきた気がする。
 「人間力」とは、体力、知力、能力、パワー、指導力、コミュニケーション力…など、勉強や体験によって身についてくるものであると考えられる。リーダーとして魅力のある人である。
 「人間性」とは、性格、人としての素養、人間的心、人柄…など、どちらかと言うと生まれながら持っているもののような気がする。
 理想としては、人間力と人間性を両方兼ね備えている事がベストであるが、現実としてはそれがなかなか難しい。特に今は、「人柄は大変良いが…」と言う人が多いと感じる。グローバル化が進み、海外進出する上でも日本国内に於いても、大相撲のように外国人と一緒に仕事や生活をしなければならなくなって来ている。その為には人間力を磨き、世界の人々と協力したり、競争したりしなければならない。
 自分に人間力はあるか?どの位あるか?考えてみたい。そして人間力をアップさせるよう、日々努力をしたい。


りんご

 先日中国に行った際に、学生A君が、「社長の言っていた“自然から学ぶ”とは本当ですね。私も学びました」と言う。
 聞いてみると、彼が風邪をひき、りんごを食べたくなった時の事。友達に買ってきてもらい、さあ食べようと思って皮をむこうと包丁を探した所、普段使わないものだから何処にやったのか見つからない。最後にようやく見つかったが、錆びていて使えなかったとの事。これを見て、「杉山社長がよく“自然に学ぶ”と言っているが、包丁がいつも使っていないといざと言う時に錆びて使えないのと同じように、頭も普段から使っていないといざと言うときに使えない」と思ったとの事。
 基本的なものの見方や考え方を教えてしっかり身についていると、このように日頃のちょっとした事からでも気づく事がたくさんある。A君がこの気づきを活かし、普段から頭を柔軟に使って成長してくれる事を期待している。


京都での二極化

 久しぶりに京都に来た。タクシーの運転手さんとの話では、京都も二極化している。企業で言えば、超成長している任天堂、京セラ…、に対し、ダメな衣料…。繁栄している商店街と、シャッター通りの商店街の二極化。
今、世の中は大きく二極化しているが、成功や成長しているモノは積極的に前に出ているような気がする。一方、ダメなモノは従来と同じか、待っているように見える。タクシーの運転手さんとの話の中で、正解のない実社会では、待つ事でなくやってみる事が大切なように思えた。