2006-08-08

M-net 2006-08-08

気づかない人

 某社の社長と会うために、車で1時間30分かけてやってきた。
 約束の時間になっても現れてこない。待たせたままである。
 やっと来たかと思えば、携帯電話はガンガン鳴るし、大声で電話を掛けまくる。全く私達にお構いなしである。その上、足を組みソファーにふんぞり返っている。
 さすがに頭にきてしまい、「君、何の為にここに来たのか分かるか?」と怒ってしまった。仕事の電話で急な事だと言う。「お客様を前にしてその態度は何なんだ」と言うと、仕事が優先だと大声で反論してくる。「私がTOPなら君は不要だ」とまで言った。
 さすがの彼もそこまで言われてしまっては…。来社の目的、彼に会う用件などと共に、今私は経営者を作っている…と資料を見せる。やっと静かになり、「今の態度は悪かった」と謝ってきた。最後にはぜひ昼ごはんを食べて行って下さい…。時間はまだ10時30分である。「今回は無理なので次回美味しい地元料理を食べさせて下さい」と約束をして彼と別れた。

 彼は豊かな家庭に生まれ、地元だけしか知らず、自分の業界の事だけで生きてきた。しかも父親から譲り受けた企業の32歳の若い社長。誰にも気配りもせず、自分勝手に生きてきた。狭い地域で、一業種しか知らない上に、誰も注意も指導もしてくれない。気づかなくても当たり前かもしれない。別れる時には少しは分かってくれたように見えたが、少しでも成長してくれれば自分も社員も、取引業者も幸せになれる。(中国/江蘇省)


体調を崩す位 考える人

 A君は頭も良く行動的でもある。しかしチョット鼻が高く、相手や周りを思いやる心が少し不足している。このA君を今教育している。しかしちょっと困ったことに、体調を崩してしまったようだ。A君に対する期待感、今まで考えても見なかった周りに対する配慮などが、自分自身に対するすごいプレッシャーとなっているようだ。この重圧に対し、自らを根本から変化させようと努力している。表にも出せず自分自身との戦いである。しかしA君は少しずつ変化し成長の芽が出はじめたようだ。これからが楽しみなA君である。

 体調を崩す位真剣に考え抜き、意識を変えて行動や表情にそれを表していくスタート台に立ったA君。彼の健康と変化と成長を願っている。


素晴らしいリーダー

 先日リーダー研修会を行った。参加者の一人のZ君から電話が入り、自分の部下でいつも頑張っているM君をぜひ同席させて欲しい。勉強のチャンス(機会)を与えて下さい…との事。
 勿論OKしてZ君とM君が勉強会に参加した。研修会がM君に役立ったかどうかは分からないが、上司であるZ君の部下に対する配慮が素晴らしいと思った。