2006-08-18

M-net 2006-08-18

ベトナム

所要があり、ベトナムのホーチミンに行った。2日間だけである。
街中が若い人で、活力が溢れている。オートバイが道路いっぱいである。ベトナムのリーダー達に会うと、今ベトナムに不足しているものは「リーダー」であると言う。ベトナム戦争で若いリーダー達が戦死してしまった…と言う。

日本について若い人々に聞いてみると、皆「日本はベトナムのお手本です」「日本に留学をし、日本の「経営管理」と「技術」を学びたい」と目を輝かせて話す。日本に留学のビザを申請している2人の若い女子学生を紹介して頂いた。彼女達は、まず日本のビザを取って日本に行き、2年間アルバイトをし、お金を貯めて入学金を作る。2年後目的の学校に入り、アルバイトをしながら勉強したいとの事。月収5千円~1万円の親の収入ではどうしようもないので、勿論親からの援助はゼロである。苦労覚悟の上で日本を目指している。

 この2人に市内を2時間位案内して頂いた。市民生活、マーケット、食べ物とレストラン、最後に素晴らしいショッピングセンターがあるから案内したいとの事。行ってみると立派なデパートである。2人の内1人は二度目、もう一人は初めて来たという。若い女性が欲しそうな洋服やアクセサリーがデパート中にひしめいている。二人の学生達は私の存在すら忘れ、右に左に、そして1階から2階、3階と動いていく…。女性の買い物好きは世界共通?と実感した。

 今日本の企業が中国だけでなくベトナムに熱い視線を送っている。勤勉な民族、日本を尊敬している、若い力がある。発展の可能性を秘めている…。


目線と相手の立場

ある学生が当社を尋ねて来た。当社をテーマにしたレポートか本を書きたいとの事であった。一通りの説明をし、資料を渡し、三島の事務所や住宅の展示場を案内した。
昼食を食べながら彼の質問に答える事にしたが、残念な事に質問の内容が自己中心(学生の目線)である。質問する方(学生)は勉強になると思うが、答える方(私)にとっては魅力がないし、話が弾まない。

 こんな質問が出た。「どうしたら多角的な発想が出来ますか?」私は資料を出し「様々な角度からモノを考えるには、色々な事を知らなければならない。学生に出来ることは“まず色々な本を多く読む事”です。1ヶ月に何冊位本を読んでいますか?ホームページを見て来たとは思いますが、何か意見か提案がありますか?中国の学生はこんな提案をしてくれますが、あなたと同じ大学生ですよ…。」
自分はあまり準備もせず、当社についても通り一遍な情報しか持っておらず、幅と深さが不足している事に自分自身で気づき、「恥ずかしいです」と言って、「今日は大変勉強になり、気づかされました。もう一度勉強し直してきます…」

相手の立場や相手の目線は今まで考えた事もなく、今日気づかされたようである。まず気づくことから始まり、気づくだけで立派である。彼の成長を期待している。
与えられる事や教えてもらう事だけの人生から、失敗しても自分で考えたり行動してみる、自ら変化していく人に拍手を送りたい。