2006-06-08

M-net 2006-06-08

目線

 レベルの高いお客様に高額商品を買っていただこうとしているが、なかなかうまく行かないS君がいる。努力はしているが、成果が出てこない…なぜだろう?どうしたら良いだろう?
 お客様の目線と自分の目線(レベル)に大きな差があるように思える。
 お客様や相手に合わせた目線になって初めて会話が出来る。自分のレベルが低すぎてはビジネスの前の会話すらできず、商談までは全然届かない。お客様と考える層の雑誌を読み、考えているだろう話題を勉強し、何か一つや二つの提案や問題提起をしなければ、相手にもしてくれない。自己中心なんかは問題外である。その時の為に日々勉強しなければ、チャンスをものに出来ない。

 話は変わるが、先日大阪の友人と久しぶりに再会した。彼が一緒に夕食を食べようとホテルリッツカールトンに予約してくれた。料理はまあまあだが、世界一、日本一のサービスとの事で、期待して二人でレストランに入った。なるほど、納得のいくサービスである。車を降りた途端にドアの所まで迎えに来てくれる。荷物を持ちレストランに案内してくれる。まるで仲間のように親近感がある。なぜこんなサービスが出来るのか、友人に聞いてみた。
 ホテルマンである限り、お客にはなり得ない。紳士淑女になる為には、ホテルマン自身が紳士淑女になれなければ、お客様に満足はして頂けないので、まず紳士淑女になる教育を徹底的にやる…との事。「目線を同じにする」この一語に尽きる。

 言葉としては理解できるが、これを日々実行となるとなかなか難しい。しかしお客様に満足や感謝、感激をして頂く為には、目線を同じくする事が今最も求められている。もっと分かりやすく言うと、「お客様と会話が出来る」事がまず第一歩である。会話の出来ない人が多い今、スムーズに、そして中身のある会話が出来る人でありたい。


食事は身体に表れる

 毎日多忙な日々を送っているので、少し体が疲れ、マッサージに行った。
 一時間近くマッサージをして頂いて終わりに近づいた時、若いマッサージ師が私に、
「杉山さん、食事を味わって食べていませんね。ただ食べているだけですね。身体にそれが表れています。これでは疲れはとれません。もっと三食を、美味しい、味付けが良い、新鮮だ、バランスが良い、などと味わい、楽しみながら食べられると良いですよ」と話をしてくれた。

 私は常日頃、食べるのも早いし、考えるのも、決断も、寝るのも早いとよく言われる。色々とやる事がいっぱいあるので、早く片付け、処理し、次の事をやろうと考えている。このマッサージ師さんに「食べ方が身体に表れ、疲労となって出てくる」と、自分の実例をもって説明され、妙に納得してしまった。
 それ以来、可能な限りゆっくり噛んで、味わって三食を食べるようにしている。残念ながらまだ成果は目に見えて出ていないように思うが、身体には良さそうだ。

 「生活習慣病」とよく言うが、もしこんな生活習慣も原因になるのだとすれば、自分でも気づかない日々の行いが病気や健康を害している源であると気づかされた。そして又、気づかせてくれた事に感謝している。