2006-02-28

M-net 2006-02-28

TEL面接

 中国は国土も広く、求人面接も様々な方法がある。その1つに電話面接がある。
 遠く離れた地域での人材判別の方法である。
 履歴書を見ながら相手に質問をしていく。名前、年齢、応募動機、今出来る事、柔軟性で判断する。つまり質問にスピーディーに、尚且つ的確に答えられるかがポイントとなる。相手が準備している質問だけでなく、想定外の質問をぶつけると本音が見えてくる。咄嗟の返答は、その個人が常に考えていることが自然と出てしまう。
 顔が見えないだけに、人間性や基本的な部分が想定でき、求める人材を得る確率は非常に良いとの事である。


現象から本質を見抜く

 ある企業の調査を依頼されている。
 確かなものは最小限の決算の数字と現場の2つだけである。
 まず、数字から何を読み取るかである。売上、仕入れ、在庫、管理費…。出された数字を鵜呑みにせず、どこかおかしい、何かあるだろうと性悪説に立って数字を見てみると、(トレーニングにもよるが)見えないモノが少し見えてくる。

 次が現場(工場)である。現場には全てが凝縮されている。まず整理整頓から始まって、品質や管理体制、生産システム、材料、副資材と、一通りチェックしてみると全体像が浮かび上がってくる。理想と現実や、トップが何に一番力を入れているのかが見えてくる。例えば売上、コストダウン、品質、利益など、一番大切なものが何なのかが工場の中に表れてくる。最後に工場のゴミや残材を捨てているヤードを見れば、ムダやロスなど利益に関する事柄が一目瞭然である。

 様々な現象から、表面的には見えない本質を見抜く力が必要となる。
 一言で言うなら「目利き」が求められる。表面的なものや、目先だけにとらわれていると一番大切なものを見失ってしまう。これが継続すると本当に目先だけで動く人間となってしまう。


おまけ

中国のGMCのZ君が今までの自分と今とこれからの自分の顔を描いてくれた。なかなか面白いので参考にしてみて下さい。