2006-02-18

M-net 2006-02-18

1冊の会社案内

 当社の中国語版会社案内がある。中国のGMCの学生達と当社の中国の若い社員が知恵を出し合い、1冊のパンフレットを作った。
 なかなかセンスも良いし、デザインも良い。A4版で1セットのものである。

 先頃、取引先であるK社の社長が当社に来社した折、話題としてこの会社案内をお見せした。この社長さんは、中国は難しい、センスも良くない、問題がいっぱいある…と言う話を周りの人々から聞いており、当初あまり中国には関心を示していなかった。
 しかし、私が出した当社の会社案内を見て「素晴らしい」の一言。
 この一言のおかげで、K社と手を組み、新しい大きなビジネスが4月からスタートする事になった。1冊のパンフレットが生み出した大きな力である。

 勿論当社とK社との長い年月をかけた信頼と言うベースがあればこそであると思う。又、中国の若い学生達のセンスとそれを形にできる能力も見逃せない。
 この会社案内の裏側に、私が常々言っている「人生は出逢い、ご縁に感謝」という一語が日本語で書かれている(これ以外は全て中国語である)。私がとても大事に思っている事を1つ日本語で載せる、ポイントをはずさないGMCの学生達に深く感謝したい。まさしく人生は出逢いである。


今、日本の大学で

 この頃大学の教授や理事とお会いする機会が非常に多い。GMCについての意見を求めてこちら側から大学に訪問する場合と、大学側から私に会いたいと言ってくる場合がある。
 GMCについては、ぜひ自分の大学と手を組まないか…と言う話になる場合が多い。一方、大学側から話をしたい場合は、大学の魅力づくりの為に、若い学生が多く、成長が見込まれる中国の大学との橋渡しの依頼や、様々な中国の大学の情報(大学そのもの、学生達、日中大学の提携の話など…)を求めている。

 日本ではここ1年で大学に入りたい人は全員入学できる全入学時代を迎えている。他大学との差別化や、生き残りをかけての特徴づくりに努力しているように見える。私の知っている短大では、学生の70%近くが海外からの留学生である学園も今現在ある。
 しかし、今大学で教育して卒業させる学生と、実社会が求めている学生との間に大きなギャップがある事に気づいていない学校関係者が多いように思える。気づいているが諦めているのかも知れないが…。
 大学だけでなく、企業もまた大きな変化の中にある。価値観の多様化、国際化のうねりなど…。まず足元を固め、他人に頼らないで自分の足で立ち、一歩でも、半歩でも前に進みたい。