2005-12-28

M-net 2005-12-28

Give and Take

 チャンスを欲しい。
 奨学金を欲しい。
 話を聞かせて欲しい。…
 この頃、Take(取る)の話が多く、一方的である。Give(与える)は殆どない。
 こんな要求の時に、いつも思う事がある。相手に何かを与えて、自分もこれを欲しい…
と言ってくれたら、即与える事が出来る、と。相手に与えるものがないとしても、何か役に立てる事を考えたり、言葉に出したりしてくれると気持ちよくGiveできる。
 自己中心的で自分の事だけを考えていると、Take、Take、Take、となってしまう。
 少しは相手の気持ちを思い、何かgiveが出来ると人間的魅力も増す。
 私は社長として常に考えている事が、Give and Takeの精神である。


企業再建 by 中国

 今中国で日本の独資企業A社の再建を請け負い、新しい事業をスタートさせている。
副総経理(実質的トップ)は中国人で大学4年生(GMC第一期生)のZ君(21歳)。
営業部長は日本のN大学の3年生Mi君(20歳)。
工場、現場責任者は今年の新卒で中国人のMo君(22歳)
そして前総経理から上記3名に経営がスムーズに移行出来るように、当社の社員MR君が特別に参加している。
この4人で経営再建をスタートさせている。

副総経理のZ君は、着任1ヶ月経たないうちに全体を把握し、ポイントや問題点を正確につかみ、絶対の安心感を与えてくれている。大学4年生とは思えない。さすがGMCのメンバーである。
日本の学生Mi君は全てに積極的で元気いっぱい。気配りも出来、テキパキ行動し、中国語は出来ないが英語でコミュニケーションをとり、なかなか良い。彼は小学校1年~6年までの6年間、父親の仕事の関係でアフリカに住んでいたとの事で、私に「原点に戻り、人間らしく生きており、毎日が楽しく充実しています」との事。
中国人のMo君は、今年当社の紹介でA社に入社した。真面目で信頼がおける人間であり、工場や現場を見るにはベストの人間である。
当社の社員MR君は、海外勤務経験は勿論なし、言葉(中国語、英語)もダメ。生活環境が整って暮らしやすい日本から、発展途上の中国の田舎で戸惑いや生活文化の違いを体感していると思うが、一日も早く若い3人が活躍できるような場づくりをして欲しい。

そして経営能力を身に付け、ビジネス中国語をマスターし、中国での人的ネットワークを構築し、自らも改革して欲しい。
企業改革は1月からが本番であるが、若いみんなの力を信じ、成功を期待している。マレーシアに続き第二弾である。今、柔軟な若い発想と失敗を恐れない挑戦力が求められている。